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第二章
嫌な感じの魔力 (マリアベルの災難 3)
しおりを挟む魔力操作ねぇ
反対の属性かぁ、、、
私、全属性だし
特に金が一番らしいんだけど、
金の反対って銀?
茶のカツラに被り変え、考えながら 図書館脇の裏庭を横切った。
「何ブツブツ言っているんだ。」
頭をコツンとされた。
あっ!レッド先輩だ。
「魔力の押し出してが出来なくて悩んでいるんです。」
「子供の頃、親としなかったのか?
、、、、あっ、、、、
なんか悪い事聞いたな、ごめんな。」
流石だわ、さわやか青年だわ、ちゃんとフォローが出来るのね!
おばあちゃんこういう子大好きよ。
「いえいえ、大丈夫、気にしてませんよ!」
「オレ、操作下手なんだよなぁ、ガツンと魔力いれちゃうんだよなぁー」
「そうだ、オレの友達でスッゲー上手いヤツがいるんだ。勉強教えるのも上手いし、、、
今だと図書館にいるかな?」
あっ、いたいた
呼んでくるから待ってて!
レッド先輩が走っていった。
そして、連れて来たのは、なんと、
お触りスケベの青君だった。ガーン
青「あれ、君この前の、、、」
「先日はお世話になりました。」
(いくらチカンでも、取り敢えず世間体があるから挨拶はしておかないと、、、)
赤「なんだ、知り合いだったのか?」
「ハイ図書館で本探してもらいました」
青「魔力の押し出しの事だったね、君 属性は?」
「そのぉー、水と、風とぉ、、、」
青「僕も水なんだよ!だったらそう違和感なく出来るかな?、ちょっと指先出して、」
「いや、いいです、」(全身で拒否します)
青「大丈夫、怖くないよ、
ちょっと先だけ入れるだけだから、初めは少し違和感あるけど、、、入れてしまえば大丈夫だよ」
(うぁ.… なんか言い方も変態ぽく聞こえるんですけどぉぉ)
赤「せっかくだから教えてもらうといいさ、コイツ上手いぜ!」
レッド先輩の手前、(こいつチカンだから)嫌だと言えず、オズオズと指先を差し出した。
エロブルーが指先を合わせる
ゾワゾワするぅ、うぇ
そして魔力が流れて込む
うわ、うわ、気持ちワル
ゲロ ゲロ ゲロ
嫌、嫌、
「「「「いやぁぁぁぁーーー」」」」
ドカーン、全身全霊で押し出した。
えっ、出来た、出来たのね!
やったわ、あんなに悩んでいたのに。
「ありがとうございました」
深々とオジギした。
「よかったなぁ」レッド先輩に頭をポンポンされた。
一応、エロブルーにもお礼を言う
「アルビス様、ありがとうございました。」
「出来るようになってよかったね!
、、、、、、でも、なんで僕の名前知ってるの?」
あっ、マズイ、誤魔化さないと、、、
「あのですねぇ、私の主人がクラレンス侯のぉ、、、」
青「マリアベル様の侍女さんだったんだ。
マリアベル様には先日お会いしたからね。」
赤「へー、クラレンス侯爵の所かぁ
オレ、フレディ、フレディ•ハワードよろしくな!
君の名前聞いてなかったね、教えてよ。」
「マリアと申します」
嘘の名前、
レッド先輩いい人だから騙してこころ苦しく感じた。
基本 人がよいマリアベルであった。
——————
スティーブン•アルビスは、押し出された魔力と一緒に入ってきたマリア(マリアベル)の魔力を指先に感じて体の芯が震える思いをした。
「この魔力は一体、」身体の奥が疼く感じ、
今までに感じた事のない魔力
不思議な体験に 頭の中の百科事典をフル回転して魔力の分類を考えていた。
(コレは魔力と錯覚しているが、
思春期男子が 同年代女子と 初めて指先を合わせてドキドキする というシチュエーションなのだ。
真面目なスティーブンは自分に起こった未知の体験に全く対処不可。
スティーブン=ムッツリスケベの要素が出来上がった出来事であった。)
————————-
「スティーブン、無理言って悪かったな」
「フレディ、あの子気に入ってるんだろ?」
「気に入るっと言うより、気になるって言うか、、、
だって あの子 パンの耳 お菓子代わりに食べているんだぜ!
ほっとけないだろ」
「嘘だろ?パンの耳?馬の餌じゃないか。
彼女マリアベル様の侍女だろぅ、オヤツを下げ渡されてもらって無いのか?」
「分からないけど、可哀想でなぁ、、、」
また、勘違いされていた。
———————————-
設定としては
使用人は食事は普通に取る。
オヤツなどの甘味は高級品なので
貴族の財と権利の象徴としで、アフタヌーンティーみたいに山盛りに綺麗にディスプレイして出す。
当然、食べ切れないので、山のようなお菓子のお下がりを使用人達で分けるのが一般的である。
*****************
作者のつぶやき
ゲームは[スティーブンルート]に突入か?
なんちゃってー 、(=^▽^)σ
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