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第一章 おばあちゃん編
サリバン先生の学園準備
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「マリアベル様 その汚い下着履き替えて下さい!!!」
「失礼な!毎日洗っています!汚くなんかありません」
「とにかくこちらに着替えなさい!」
サリバン先生に無理矢理レースがタップリ付いた丈の長いパンツとシャツに着替えさせられた。
私だって年に2回の婦人会の温泉旅行の時は古い下着じゃ恥ずかしいので下着新調しましたよ。
でもなんでパンツにこんなにレースが付いているの?
あら!このフリルパンツ見た事あるわ!
確か 孫が履いてたわ、色は黒かったけど、、
ピコン⭐︎ 思い出したわ
ゴシックロンパースよ!
(おばあちゃん 惜しい!近い、ゴシックロリータです)
サリバン先生が下着を着替えさせたのには理由がある。
今日はマリアベルの学園に来ていくドレスの採寸に仕立て屋を呼んだのだ。
仮にも侯爵令嬢がボロボロの下着じゃ不味いと用意した物である。
クラレンス侯爵家はマリアベル様に関しては全く干渉はしてこない。
まるで居ない者の扱いだ。
学園準備もしないであろう
それなら私が準備をしても貴族の矜持を犯すことにはならないであろう。
アニーサリバンは思う。
マリアベルにはまだ生い立ちを明かしていない。
辛さから忘れているならそれでもよい。
私は 素直で屈託のない底抜けに明るいマリアベル様が好きだ
でも貴族になるには、それではいけない。
•••••彼女が貴族の仮面を被り個性を失っていくのを見たくない、そう思ってしまう。
陛下がコーネリア姫を隠した気持ちが少しだけわかる様な気がした。
***************
学園入学まで後二か月
衣装 アクセサリー 文房具 などなど
必要な物は大抵そろえた。
行儀作法も板に付いてきた。
というよりなかなか美しい動作だ
指先の動きが流れるような美しさだ。
腰を落としてのカーテンシーも見事である。
あの、変な、内股すり足歩行もやっと直った。
でも、手を動かす時に袖口を押さえるのは何故?
なんでそんな癖があるの?
あれさえなければ満点なのに、、、
はぁ⤵︎ と溜息を吐くサリバンであった。
そろそろマリアベル様にご自分の生い立ちを説明しなけならない。
デリケートな問題なので これは侯爵夫人にお伺いを立てなければならない。
前触れを出し午後にでも面会の約束を取り付けた。
「それは わたくしから説明しましょう
わたくしの義務です。」
まさかの答えが返って来た。
「わたくしも同席して宜しいでしょうか?」
「好きになさい。今すぐにマリアベルを呼びなさい。」
「マリアベルです。お呼びと伺い参上致しました。」
「………………… お前は前妻の娘で侯爵家の長女です。学園ではそのように振る舞いなさい。もう用は無い 下りなさい」
ハァ~⤴︎⤴︎⤴︎ 何?それだけ?説明になっていないじゃ無い?
はっ また取り乱してしまったわ。
(深呼吸スーハースーハー)
「侯爵夫人 わたくしの方で説明を追加してもも宜しいでしょうか?」
「これ以上の説明は不要です。
そうそう、髪が伸びてないのでカツラを作らせました。其方の方から渡しておきなさい。」
見て驚いた
茶色の縦ロールである。
本来の色味でなく茶色?
今時 全面グリグリ ドリル縦ロール?
縦ロールでも今の流行りはゆるふわ縦ロールである。
相手の悪意が丸出しのカツラ
そこまで何故憎む?彼女が何をした?
怒りに震えながらカツラを抱え部屋から退出
したのであった。
夜 マリアベルはというと
一人でカツラを被り、ふりふりパンツを履き
「パンが無ければお菓子を食べなさい 」
とマリー•アントワネットごっこをして楽しんでいた。
—————————
後日
学園ではこれを着用するようにと、
金色のカツラが送られて来た
腰までの長さで軽くウェーブがかかっている
「派手ぇー」
おばあちゃん ドン引きである
そしてこれには[視覚誤認]の魔法陣が刻まれてあった。
——————————
「失礼な!毎日洗っています!汚くなんかありません」
「とにかくこちらに着替えなさい!」
サリバン先生に無理矢理レースがタップリ付いた丈の長いパンツとシャツに着替えさせられた。
私だって年に2回の婦人会の温泉旅行の時は古い下着じゃ恥ずかしいので下着新調しましたよ。
でもなんでパンツにこんなにレースが付いているの?
あら!このフリルパンツ見た事あるわ!
確か 孫が履いてたわ、色は黒かったけど、、
ピコン⭐︎ 思い出したわ
ゴシックロンパースよ!
(おばあちゃん 惜しい!近い、ゴシックロリータです)
サリバン先生が下着を着替えさせたのには理由がある。
今日はマリアベルの学園に来ていくドレスの採寸に仕立て屋を呼んだのだ。
仮にも侯爵令嬢がボロボロの下着じゃ不味いと用意した物である。
クラレンス侯爵家はマリアベル様に関しては全く干渉はしてこない。
まるで居ない者の扱いだ。
学園準備もしないであろう
それなら私が準備をしても貴族の矜持を犯すことにはならないであろう。
アニーサリバンは思う。
マリアベルにはまだ生い立ちを明かしていない。
辛さから忘れているならそれでもよい。
私は 素直で屈託のない底抜けに明るいマリアベル様が好きだ
でも貴族になるには、それではいけない。
•••••彼女が貴族の仮面を被り個性を失っていくのを見たくない、そう思ってしまう。
陛下がコーネリア姫を隠した気持ちが少しだけわかる様な気がした。
***************
学園入学まで後二か月
衣装 アクセサリー 文房具 などなど
必要な物は大抵そろえた。
行儀作法も板に付いてきた。
というよりなかなか美しい動作だ
指先の動きが流れるような美しさだ。
腰を落としてのカーテンシーも見事である。
あの、変な、内股すり足歩行もやっと直った。
でも、手を動かす時に袖口を押さえるのは何故?
なんでそんな癖があるの?
あれさえなければ満点なのに、、、
はぁ⤵︎ と溜息を吐くサリバンであった。
そろそろマリアベル様にご自分の生い立ちを説明しなけならない。
デリケートな問題なので これは侯爵夫人にお伺いを立てなければならない。
前触れを出し午後にでも面会の約束を取り付けた。
「それは わたくしから説明しましょう
わたくしの義務です。」
まさかの答えが返って来た。
「わたくしも同席して宜しいでしょうか?」
「好きになさい。今すぐにマリアベルを呼びなさい。」
「マリアベルです。お呼びと伺い参上致しました。」
「………………… お前は前妻の娘で侯爵家の長女です。学園ではそのように振る舞いなさい。もう用は無い 下りなさい」
ハァ~⤴︎⤴︎⤴︎ 何?それだけ?説明になっていないじゃ無い?
はっ また取り乱してしまったわ。
(深呼吸スーハースーハー)
「侯爵夫人 わたくしの方で説明を追加してもも宜しいでしょうか?」
「これ以上の説明は不要です。
そうそう、髪が伸びてないのでカツラを作らせました。其方の方から渡しておきなさい。」
見て驚いた
茶色の縦ロールである。
本来の色味でなく茶色?
今時 全面グリグリ ドリル縦ロール?
縦ロールでも今の流行りはゆるふわ縦ロールである。
相手の悪意が丸出しのカツラ
そこまで何故憎む?彼女が何をした?
怒りに震えながらカツラを抱え部屋から退出
したのであった。
夜 マリアベルはというと
一人でカツラを被り、ふりふりパンツを履き
「パンが無ければお菓子を食べなさい 」
とマリー•アントワネットごっこをして楽しんでいた。
—————————
後日
学園ではこれを着用するようにと、
金色のカツラが送られて来た
腰までの長さで軽くウェーブがかかっている
「派手ぇー」
おばあちゃん ドン引きである
そしてこれには[視覚誤認]の魔法陣が刻まれてあった。
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