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新しい出会い

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ご飯を食べて七時までテレビを見たりママにお手紙を書いたりと一緒に過ごして、それからこはるちゃんと一緒に歯磨きをして、隅から隅まで丁寧に仕上げ磨きをして、寝かし付けまで全部彼が張り切って頑張ってくれた。
だから、九時前には………。
「和真さん、あ、あの……」
てっきりお風呂場に連れていってもらえると思っていたら、着いた先は布団の上だった。
「どうせ汗をかくんだし、風呂はあとで一緒に入ろう。心春が起きる前に、きみを食べたいな」
大人の色香を漂わせる掠れた声で囁かれ、瞳をじっと見つめられて。気付いたときにはこくりと頷いていた。


何度大きな快楽の波に攫われたか分からない。
指は敷布を握り締め、くの字に曲げられた足の爪先はぴんと張り詰めていた。足が痺れている感覚とはまた違う。
割れ目に舌をぬめり込ませ、縁にたまった蜜を舐めとっていく。
柔らかな舌の感覚に襞が小さく痙攣した。
「かず、まさん……あんっ……」
声を押えなきゃこはるちゃんが起きちゃう。頭のなかでは分かっているのにどうする事も出来なかった。
「甘い香りがする……四季の蜜の香りだ……いつまでも舐めていたいけど、そろそろ俺も限界だ」
彼が上体を起こし、僕の体を横向きした。蜜口に固く熱いものがひたりと当てられた。。
クチュッとはしたない湿った音が聞こえてきて。羞恥に頬を赤らめた。
「挿れるよ」
ぬぷ……音がしたかと思うと、彼の熱の塊が僕の体を一気に貫いた。
「ひっ……」
待ち望んだ快楽を一息で与えられ、指とは違う満たされた感じに涙がぽろりと零れた。
「すっかり俺の形になってきたな。いい子だ」
頬にちゅっと軽く口付けられ、涙を舌先で掬われた。


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