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ヤスさんと運命の出会い
ヤスさんと運命の出会い
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辺りが暗くなる頃コオお兄ちゃんが転職祝を携えて訪ねてきてくれた。
「和真まだなんだ」
「ついさっき、今日中にやらないといけない仕事があるから遅くなるって連絡があったんです」
「そうか、和真も大変だな」
コオお兄ちゃんに長方形の箱を渡された。転職おめでとうとカードにメッセージが書かれてあった。
「たいしたものじゃない。名入れのボールペンだ」
「あらあら副島さんじゃないの」
お婆ちゃんが畑仕事から戻ってきた。
「一宮さんすっかりご無沙汰しています」
「征之さんとは毎日のように会ってはいるんだけどね。あ、そうだ。お礼がまだだったわね。その節は和真と四季くんが大変お世話になりました。結と櫂さんまで面倒をみてもらってありがとう」
「家の中がしーんと静まり返っているよりは賑やかな方がいいです。父は結を自分の娘のように可愛がっていますし、櫂とも馬が合うみたいで、毎日楽しそうにしています。あんなに楽しそうな父の顔、久し振りで見ました。感謝しなければならないのは俺の方です」
コオお兄ちゃんが頭を下げた。
「ご飯食べていったら?お爺ちゃんそろそろ帰ってくる頃だし」
「はい。じゃあ、遠慮なく。四季が作ってくれるご飯は最高に美味しい。和真が羨ましいよ」
まさかコオお兄ちゃんに褒められるとは思ってもみなかったから。恥ずかしくて真っ赤になった。
「和真まだなんだ」
「ついさっき、今日中にやらないといけない仕事があるから遅くなるって連絡があったんです」
「そうか、和真も大変だな」
コオお兄ちゃんに長方形の箱を渡された。転職おめでとうとカードにメッセージが書かれてあった。
「たいしたものじゃない。名入れのボールペンだ」
「あらあら副島さんじゃないの」
お婆ちゃんが畑仕事から戻ってきた。
「一宮さんすっかりご無沙汰しています」
「征之さんとは毎日のように会ってはいるんだけどね。あ、そうだ。お礼がまだだったわね。その節は和真と四季くんが大変お世話になりました。結と櫂さんまで面倒をみてもらってありがとう」
「家の中がしーんと静まり返っているよりは賑やかな方がいいです。父は結を自分の娘のように可愛がっていますし、櫂とも馬が合うみたいで、毎日楽しそうにしています。あんなに楽しそうな父の顔、久し振りで見ました。感謝しなければならないのは俺の方です」
コオお兄ちゃんが頭を下げた。
「ご飯食べていったら?お爺ちゃんそろそろ帰ってくる頃だし」
「はい。じゃあ、遠慮なく。四季が作ってくれるご飯は最高に美味しい。和真が羨ましいよ」
まさかコオお兄ちゃんに褒められるとは思ってもみなかったから。恥ずかしくて真っ赤になった。
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