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恩返し
恩返し
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彼と一緒に幼児が好きな朝ごはんのレシピをネットで検索し、コオお兄ちゃんにプリントアウトしてもらい、冷蔵庫にマグネットで張り、それを見ながら朝ごはんの準備をしていたら、彼とコオお兄ちゃんに呼び出された斎藤さんがやって来た。
「おはよう四季。玄関を開けたらしそうな匂いがしてきて。俺の分も準備してもらえるとか……ないよな」
「多めに作っているのでちゃんとありますよ。朝ごはんは一日のエネルギーの源だもの。味には自信がないけど、是非、食べていってください」
「ありがとう四季。嬉しいよ」
斎藤さんが眠そうに目を擦りながら、欠伸をしながら椅子に腰を下ろした。
「岩水の裁判が明後日からはじまるから深夜まで準備に追われていたんだ。でも、まさか、昴の好きな相手が副島だとは思わなかったな」
「そうですね」
斎藤さんは気付いていないようだった。コオお兄ちゃんが斎藤さんをずっと好きだったってことを。
コオお兄ちゃんは昴さんと付き合うと決めたんだもの。余計な波風を立てない方がいい。膝の上にトレイを置き、こぼさないように慎重にマグカップを乗せた。
「インスタントですが、コーヒーをどうぞ」
「手間をかけさせて悪いね。ありがとう」
斎藤さんが手を伸ばしマグカップの柄を持ち上げてくれた。
「おはよう四季。玄関を開けたらしそうな匂いがしてきて。俺の分も準備してもらえるとか……ないよな」
「多めに作っているのでちゃんとありますよ。朝ごはんは一日のエネルギーの源だもの。味には自信がないけど、是非、食べていってください」
「ありがとう四季。嬉しいよ」
斎藤さんが眠そうに目を擦りながら、欠伸をしながら椅子に腰を下ろした。
「岩水の裁判が明後日からはじまるから深夜まで準備に追われていたんだ。でも、まさか、昴の好きな相手が副島だとは思わなかったな」
「そうですね」
斎藤さんは気付いていないようだった。コオお兄ちゃんが斎藤さんをずっと好きだったってことを。
コオお兄ちゃんは昴さんと付き合うと決めたんだもの。余計な波風を立てない方がいい。膝の上にトレイを置き、こぼさないように慎重にマグカップを乗せた。
「インスタントですが、コーヒーをどうぞ」
「手間をかけさせて悪いね。ありがとう」
斎藤さんが手を伸ばしマグカップの柄を持ち上げてくれた。
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