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はじめての家族旅行
はじめての家族旅行
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恨まれて当然。いつかきっと天罰が下るわ。結お姉さんが心の中にずっとしまいこんでいた本音を漏らした。
会津美里町をお昼に出発し、蔵の街・喜多方に到着したのは午後2時過ぎだった。事故による渋滞に巻き込まれすっかり遅くなってしまった。
「結が行きたがっていたラーメン屋、駐車場はあるんだが狭いんだ。だから、知り合いの家に駐車させてもらう。そこから歩いても五分と掛からないから」
「あれれ、もしかして昴くんに恋のライバル登場」
「あのな結……彼とはそういう関係じゃないよ」
コオお兄ちゃんが返答に困っていた。
「なかなか来ないなら心配したぞ」
真新しい一戸建ての門扉の前で長身の男性が僕たちを笑顔で出迎えてくれた。
「きみが噂の副島の妹?」
自宅前で車椅子を下ろしてもらうと男性に早速声を掛けられた。
「四季はシャイで人見知りなんだ」
助手席からコオお兄ちゃんが、後部座席から結お姉さんと櫂さんが下りてきた。
「へぇ~~そうなんだ」
「和真、バックしても大丈夫だ」
「ありがとう」
副島さんと櫂さんに誘導してもらい、なんとかレージに駐車することができた。
「車椅子でラーメンを食べれる店は数が少ない。狭い店内、入口に段差がある店、席のほとんどが小間上がりの店、ランチタイムには、人気店には行列が出来る。これから向かうところも出入口が狭いから妹さん、ご主人に抱っこしてもらったらいいと思うよ」
小檜山《こびやま》と名乗った男性が道案内をしてくれたから、迷うことなくラーメン屋さんに辿り着くことが出来た。
会津美里町をお昼に出発し、蔵の街・喜多方に到着したのは午後2時過ぎだった。事故による渋滞に巻き込まれすっかり遅くなってしまった。
「結が行きたがっていたラーメン屋、駐車場はあるんだが狭いんだ。だから、知り合いの家に駐車させてもらう。そこから歩いても五分と掛からないから」
「あれれ、もしかして昴くんに恋のライバル登場」
「あのな結……彼とはそういう関係じゃないよ」
コオお兄ちゃんが返答に困っていた。
「なかなか来ないなら心配したぞ」
真新しい一戸建ての門扉の前で長身の男性が僕たちを笑顔で出迎えてくれた。
「きみが噂の副島の妹?」
自宅前で車椅子を下ろしてもらうと男性に早速声を掛けられた。
「四季はシャイで人見知りなんだ」
助手席からコオお兄ちゃんが、後部座席から結お姉さんと櫂さんが下りてきた。
「へぇ~~そうなんだ」
「和真、バックしても大丈夫だ」
「ありがとう」
副島さんと櫂さんに誘導してもらい、なんとかレージに駐車することができた。
「車椅子でラーメンを食べれる店は数が少ない。狭い店内、入口に段差がある店、席のほとんどが小間上がりの店、ランチタイムには、人気店には行列が出来る。これから向かうところも出入口が狭いから妹さん、ご主人に抱っこしてもらったらいいと思うよ」
小檜山《こびやま》と名乗った男性が道案内をしてくれたから、迷うことなくラーメン屋さんに辿り着くことが出来た。
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