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はじめての家族旅行
はじめての家族旅行
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「この際だ。副島と昴をふたりきりにしてくっつけたらどうだ?ダブルルームがちょうど空いてるぞ」
さっき手を振っていた男性は彼でも櫂さんでもなく、僕に手を振っていた。
「正美だよ。岡正美。覚えてない?」
「そんなこと急に言われても……」
「それもそうだよな。きみは8歳くらいだったから覚えていないのも無理ないか。きみと同じしらさぎ丘養護施設の卒業生なんだ。仕事がどうしても休めなくて、まなみ先生の葬儀に参列することが出来なかった。副島とはバイト先で知り合って、それ以降仲良くしてもらったんだ」
彼がコオお兄ちゃんが言ってた友だちで、このホテルのスタッフだった。
「それ、いいかも。私、賛成。櫂くんも和真もだよね?」
「当人同士の問題だからね」
「無理矢理くっけてもなぁ、余計に拗れないか?」
結お姉さんはコオお兄ちゃんと昴さんをくっつける気満々だった。彼と櫂さんは戸惑いながらも、ふたりが幸せになれば、結と四季いちいちに焼きもちを妬くこともないか、そんなことを話していた。
さっき手を振っていた男性は彼でも櫂さんでもなく、僕に手を振っていた。
「正美だよ。岡正美。覚えてない?」
「そんなこと急に言われても……」
「それもそうだよな。きみは8歳くらいだったから覚えていないのも無理ないか。きみと同じしらさぎ丘養護施設の卒業生なんだ。仕事がどうしても休めなくて、まなみ先生の葬儀に参列することが出来なかった。副島とはバイト先で知り合って、それ以降仲良くしてもらったんだ」
彼がコオお兄ちゃんが言ってた友だちで、このホテルのスタッフだった。
「それ、いいかも。私、賛成。櫂くんも和真もだよね?」
「当人同士の問題だからね」
「無理矢理くっけてもなぁ、余計に拗れないか?」
結お姉さんはコオお兄ちゃんと昴さんをくっつける気満々だった。彼と櫂さんは戸惑いながらも、ふたりが幸せになれば、結と四季いちいちに焼きもちを妬くこともないか、そんなことを話していた。
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