413 / 577
はじめての家族旅行
初めての家族旅行
しおりを挟む
「櫂くん、じろじろ見たら失礼よ」
「だってどんなコーヒー豆を使っているか、どうやって焙煎しているか気になるんだ」
カウンター席に座るなり厨房を熱心に観察する櫂さんを、結お姉さんがクスクスと笑って見ていた。
「四季くん。半分こして食べよう。お昼食べれなくなっちゃうから」
「はい」
結お姉さんが皿に取り分けてくれた。
「豆腐とお餅?」
はじめて見る食べ物に驚いていたら、
「豆腐もちだって。さっき通ってきた猪苗代湖周辺に伝わる郷土料理みたい。素朴な味が好評みたい。ほうじ茶でいい?」
「はい」頷くと、彼がカウンターから湯呑み茶碗をとってくれた。
「昼はお蕎麦だって。楽しみだよね。あれ、何時に予約したの?」
「団体客がいるから、1時過ぎの方がゆっくり出来ると言われて一時半に予約を入れた。それより甘すぎないか、これ」
コオお兄ちゃんがほうじ茶ラテに苦戦しているようだった。
「そうか?美味しいぞ」
「和真の方は抹茶ラテだろう。俺もそっちにすれば良かった」
「一口、飲んでみるか?」
「いいのか?じゃあ、俺のも飲んでいいよ」
マグカップを交換し、飲み比べするふたり。
なんだかんだいいながら、ふたりは仲がいい。まるで本当の兄弟みたいだ。
「だってどんなコーヒー豆を使っているか、どうやって焙煎しているか気になるんだ」
カウンター席に座るなり厨房を熱心に観察する櫂さんを、結お姉さんがクスクスと笑って見ていた。
「四季くん。半分こして食べよう。お昼食べれなくなっちゃうから」
「はい」
結お姉さんが皿に取り分けてくれた。
「豆腐とお餅?」
はじめて見る食べ物に驚いていたら、
「豆腐もちだって。さっき通ってきた猪苗代湖周辺に伝わる郷土料理みたい。素朴な味が好評みたい。ほうじ茶でいい?」
「はい」頷くと、彼がカウンターから湯呑み茶碗をとってくれた。
「昼はお蕎麦だって。楽しみだよね。あれ、何時に予約したの?」
「団体客がいるから、1時過ぎの方がゆっくり出来ると言われて一時半に予約を入れた。それより甘すぎないか、これ」
コオお兄ちゃんがほうじ茶ラテに苦戦しているようだった。
「そうか?美味しいぞ」
「和真の方は抹茶ラテだろう。俺もそっちにすれば良かった」
「一口、飲んでみるか?」
「いいのか?じゃあ、俺のも飲んでいいよ」
マグカップを交換し、飲み比べするふたり。
なんだかんだいいながら、ふたりは仲がいい。まるで本当の兄弟みたいだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
241
1 / 4
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる