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たもくんのお母さん

たもくんのお母さん

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「四季」
熱っぽく囁かれると再び口付けられた。
おでことおでこをピッタリとくっつけて、鼻と鼻を擦り合わせれば、自然と笑みが零れる。
「愛してる」
「僕も」
パジャマにしがみつくと、きつく抱き締められ、唇にまた彼の唇が重ねられた。
やがてその熱は、唇から首筋に、そして肩に、鎖骨へと移り、胸元に触れてきた。
「くすぐったい」
身を捩ると、
「くすぐったいだけ?気持ち良くはない?」
首を横に振ると、
「じゃあ、もっと気持ち良くさせてあげる。映画を見てていいよ」
そのまま寝かされ、のしかかってきた彼に頬をそっと撫でられた。
「和真さんここで?」
恥ずかしさに頬を染めると、微笑みながらまた口付けられた。
「心配しなくても映画が終わったら布団に連れていくよ。邪魔されたくないし」
啄むように何度も軽くキスをしてきたかと思えば、息も出来なくなるほど奥まで舌をさし入れられ、そのたび、僕の唇からは熱い吐息交じりの嬌声が溢れる。
「っん……っふ……ぁ……っ」
恥ずかしいのに気付けば彼とのキスに夢中になり、目の前の身体にぎゅっとしがみついていた。

ー俺は一人じゃない。四季や朝宮さん、何かと気に掛けてくれる武田さん夫婦や副島さんや弁護士の先生たちがいるから大丈夫だ。四季、ありがとう。母さんやまなみ先生や妹の分まで生きることが供養になると思うんだー
たもくんは気丈にも笑顔を見せた。
ー朝宮さん、四季に家族を、赤ちゃんをどうか授けてやってください。お願いしますー
まさか恋敵ライバルに頭を下げられるとは思っていなかった和真さん。
だからかな?俄然やる気になってるような……。
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