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歪んだ愛と、永遠に結ばれた愛
歪んだ愛と、永遠に結ばれた愛
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何気に手にした一冊のアルバムをちらっと開くなり、怪訝そうな表情を浮かべた。
「どうしたの和真さん?」
「アルバムは全部没収」
「え?なんで?」
「なんで?」
彼の声色が変わった。
「岩水と仲良く写ってる写真ばかりだからだ」
「二人きりじゃないよ。みんなもいたもの」
「じゃあ、これは?」
彼に見せられたのは、去年、園内で行われた夏祭りの様子を写した一枚で、スプーンにこんもりと乗せたかき氷をたもくんに食べさせてあげている写真だった。
まさか写真を撮られているとは。全然気付かなかった。
「えっと、これはその……」
全身から血の気がさぁーと引いていくのを感じた。
たもくんから一口だけ食べさせてって頼まれたんだよ。説明しても余計に話しが拗れるだけだよね。
どうしたら機嫌が直るか、悩んでいたら、
「お兄ちゃんはいつだって妹が可愛いくて仕方がないもんだ。結さんと副島さんと同じだ。和真、岩水に焼きもちを妬いてどうする」
阿部さんが間に入ってくれて、憮然とする彼を諭してくれた。
「どうしたの和真さん?」
「アルバムは全部没収」
「え?なんで?」
「なんで?」
彼の声色が変わった。
「岩水と仲良く写ってる写真ばかりだからだ」
「二人きりじゃないよ。みんなもいたもの」
「じゃあ、これは?」
彼に見せられたのは、去年、園内で行われた夏祭りの様子を写した一枚で、スプーンにこんもりと乗せたかき氷をたもくんに食べさせてあげている写真だった。
まさか写真を撮られているとは。全然気付かなかった。
「えっと、これはその……」
全身から血の気がさぁーと引いていくのを感じた。
たもくんから一口だけ食べさせてって頼まれたんだよ。説明しても余計に話しが拗れるだけだよね。
どうしたら機嫌が直るか、悩んでいたら、
「お兄ちゃんはいつだって妹が可愛いくて仕方がないもんだ。結さんと副島さんと同じだ。和真、岩水に焼きもちを妬いてどうする」
阿部さんが間に入ってくれて、憮然とする彼を諭してくれた。
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