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僕みたいな欠陥品は誰からも愛されない
四季くんは欠陥品じゃないよ
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結お姉さんがもう邪魔しないから続きをどうぞって言って部屋から出ていったけど、一分も経過しないうちに戻ってきた。
「ちょっと姉さん」
上着を脱ぎシャツのボタンを外そうとしていた彼。その手の置き場に困っていた。
「私ったらやぁね。忘れっぽくて。言うのを忘れていたんだけど四季くんは欠陥品じゃないよ。ひとりの人間だよ。和真や私たち家族や副島の家族に愛されて幸せになる為に産まれてきたんだよ。それにね四季くんは私たちにとってかけがえのない大切な存在だよ。家族の一員だよ。だから、胸を張って堂々と生きるの。何を言われても気にしないの」
結お姉さんが両手をそっと握ってくれた。
「私ね叶えたい夢があるの。なんだと思う?」
なんだろう?首をかしげると、
「それはね四季くんとママ友になること」
ニッコリと満面の笑みで言われ、顔がかぁ~と熱くなった。
「その為にも和真に頑張ってもらわないとね」
「え?何で俺?」
「もう分かってる癖に。言いたいことを言ったらお腹空いちゃった」
結お姉さんがクスクスと愉しそうに笑いながら部屋をあとにした。
「悪阻がひどくて寝込んでいるって櫂さん言ってたのに、聞き間違いかな」
彼がまばたきを何回か繰り返した。
「ちょっと姉さん」
上着を脱ぎシャツのボタンを外そうとしていた彼。その手の置き場に困っていた。
「私ったらやぁね。忘れっぽくて。言うのを忘れていたんだけど四季くんは欠陥品じゃないよ。ひとりの人間だよ。和真や私たち家族や副島の家族に愛されて幸せになる為に産まれてきたんだよ。それにね四季くんは私たちにとってかけがえのない大切な存在だよ。家族の一員だよ。だから、胸を張って堂々と生きるの。何を言われても気にしないの」
結お姉さんが両手をそっと握ってくれた。
「私ね叶えたい夢があるの。なんだと思う?」
なんだろう?首をかしげると、
「それはね四季くんとママ友になること」
ニッコリと満面の笑みで言われ、顔がかぁ~と熱くなった。
「その為にも和真に頑張ってもらわないとね」
「え?何で俺?」
「もう分かってる癖に。言いたいことを言ったらお腹空いちゃった」
結お姉さんがクスクスと愉しそうに笑いながら部屋をあとにした。
「悪阻がひどくて寝込んでいるって櫂さん言ってたのに、聞き間違いかな」
彼がまばたきを何回か繰り返した。
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