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暗澹
暗澹
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一ヶ月前は確認出来なかった胎嚢が超音波検査で無事に確認されて僕も彼もほっと胸を撫で下ろした。
神様が僕たちに授けてくれたかけがえのない大切な命。
新しい家族が増える喜びを彼と分かち合った。
「南先生からあなたの年齢を聞いててっきり初産だと思ったのよ。そしたら5人目だけどってごく普通にさらりと言われて、腰を抜かすくらいびっくりしたのよ」
「すみません」
誰だって驚くのも無理ない。僕だってまさか5人目を授かるとは思ってもみなかったもの。
彼の顔を見るなり、ぷぷっと先生が思い出し笑いをした。
「先生……?」
「ごめんなさいね。決して悪気が悪気があるわけじゃないの。気にしないで」
エコー写真を渡され、また一ヶ月後に受診するように言われ、今日の健診は無事に終わった。
「あかちゃんってこんなにちっちゃいんだ」
モノクロの写真を愛しそうに眺め、那和さんが歓声を上げていた。
「いちいち五月蝿いんだお前は」
「だってエコー写真だっけ?はじめて見るから。僕ね、本当はね彼とのあかちゃん欲しかった」
「あの真沙哉が父親だと?想像すら出来ない」
「僕がこんなにも真面目に言ってるのに……何その言い方?ちょっとひどくない?」
頬っぺたをこれでもかと膨らませ彼に詰め寄る那和さん。
神様が僕たちに授けてくれたかけがえのない大切な命。
新しい家族が増える喜びを彼と分かち合った。
「南先生からあなたの年齢を聞いててっきり初産だと思ったのよ。そしたら5人目だけどってごく普通にさらりと言われて、腰を抜かすくらいびっくりしたのよ」
「すみません」
誰だって驚くのも無理ない。僕だってまさか5人目を授かるとは思ってもみなかったもの。
彼の顔を見るなり、ぷぷっと先生が思い出し笑いをした。
「先生……?」
「ごめんなさいね。決して悪気が悪気があるわけじゃないの。気にしないで」
エコー写真を渡され、また一ヶ月後に受診するように言われ、今日の健診は無事に終わった。
「あかちゃんってこんなにちっちゃいんだ」
モノクロの写真を愛しそうに眺め、那和さんが歓声を上げていた。
「いちいち五月蝿いんだお前は」
「だってエコー写真だっけ?はじめて見るから。僕ね、本当はね彼とのあかちゃん欲しかった」
「あの真沙哉が父親だと?想像すら出来ない」
「僕がこんなにも真面目に言ってるのに……何その言い方?ちょっとひどくない?」
頬っぺたをこれでもかと膨らませ彼に詰め寄る那和さん。
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