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神隠し
神隠し
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遥さんが忽然として姿を消した。
直矢くんと遥さんも間違いなく狙われると踏んだ彼が腕の立つ若い舎弟さんを5人も護衛につけていたのに、直矢くんが目を離したほんの数分の間に、台所で夕飯の準備をしていた遥さんが神隠しにでもあっかのように姿を消した。
直矢くんはすぐに信孝さんや彼に連絡をした。信孝さんは家族を守らないといけない、彼も組を守らないといけない。身動きが取れない二人の代わりに根岸さんが駆け付けて、直矢くんと手分けして辺りを探しまわった。その時に、腕にドクロの刺青をした男に突然襲われ、直矢くんを庇った若い舎弟さんが負傷した。
「直矢さん、二人とも命に別状はないそうです」
病院に緊急搬送された舎弟さん達の容態が根岸さんから橘さんのスマホに入った。
「良かった」
命に別状はないと聞くなり直矢くんは安堵のため息をつき、その場にへたり込んだ。
「足手まといになってごめん。仮にも鷲崎組の跡目なのに・・・・・」
上唇を噛み締め悔しさを滲ませた。
「足手まといなんかなっていませんよ。むしろ巻き込んでしまった私共の方です。遥さんは何としてでも助けます。相手はプロの殺し屋です。裏で糸を引いているのは恐らくリー」
「リー・・・・?」
その名前に聞き覚えがあるのか、直矢くんの表情が一変した
直矢くんと遥さんも間違いなく狙われると踏んだ彼が腕の立つ若い舎弟さんを5人も護衛につけていたのに、直矢くんが目を離したほんの数分の間に、台所で夕飯の準備をしていた遥さんが神隠しにでもあっかのように姿を消した。
直矢くんはすぐに信孝さんや彼に連絡をした。信孝さんは家族を守らないといけない、彼も組を守らないといけない。身動きが取れない二人の代わりに根岸さんが駆け付けて、直矢くんと手分けして辺りを探しまわった。その時に、腕にドクロの刺青をした男に突然襲われ、直矢くんを庇った若い舎弟さんが負傷した。
「直矢さん、二人とも命に別状はないそうです」
病院に緊急搬送された舎弟さん達の容態が根岸さんから橘さんのスマホに入った。
「良かった」
命に別状はないと聞くなり直矢くんは安堵のため息をつき、その場にへたり込んだ。
「足手まといになってごめん。仮にも鷲崎組の跡目なのに・・・・・」
上唇を噛み締め悔しさを滲ませた。
「足手まといなんかなっていませんよ。むしろ巻き込んでしまった私共の方です。遥さんは何としてでも助けます。相手はプロの殺し屋です。裏で糸を引いているのは恐らくリー」
「リー・・・・?」
その名前に聞き覚えがあるのか、直矢くんの表情が一変した
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