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お祖父ちゃんと李さん
お祖父ちゃんと李さん
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「菱沼組と、恐らく龍一家の連中だろうな、このビルを完全に包囲している。浩然はあんたらを盾に強行突破するつもりでいたんだが、子供を盾にするなど言語道断だと琥珀が首を縦に振らなくてな」
リーさんはそう言うと、前屈みになり遥香の顔を覗き込んだ。
「お嬢ちゃんパパに会いたいか?」
「うん」鼻を啜りながら涙をごしごしと手で拭きながら即答する遥香。
「そうか。じゃあ琥珀のお兄ちゃんと一緒にパパに会っておいで」
リーさん待って、それってもしかして遥香を人質にして、彼と話し合うってことだだよね?
娘を危険な目に遭わせるなんてそんなの絶対にイヤ。ぶんぶんと首を横に振った。
「リーさんの言うことが聞けないのか!」
「黙ってないでさっさと答えろ!」
リーさんと同じく顔の濃い強面の男たちがベットをぐるりと取り囲んだ。力ずくでも遥香を奪うつもりだ。
自分はどうなっても構わない。
子供たちを何としてでも守らないと。
リーさんはそう言うと、前屈みになり遥香の顔を覗き込んだ。
「お嬢ちゃんパパに会いたいか?」
「うん」鼻を啜りながら涙をごしごしと手で拭きながら即答する遥香。
「そうか。じゃあ琥珀のお兄ちゃんと一緒にパパに会っておいで」
リーさん待って、それってもしかして遥香を人質にして、彼と話し合うってことだだよね?
娘を危険な目に遭わせるなんてそんなの絶対にイヤ。ぶんぶんと首を横に振った。
「リーさんの言うことが聞けないのか!」
「黙ってないでさっさと答えろ!」
リーさんと同じく顔の濃い強面の男たちがベットをぐるりと取り囲んだ。力ずくでも遥香を奪うつもりだ。
自分はどうなっても構わない。
子供たちを何としてでも守らないと。
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