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元婚約者の登場で焼きもち妬きの彼、発動
焼きもちばかりの彼
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『優璃ちょっと待て!』
橘さんを止める柚原さんの声が漏れ聞こえてきた。
『さっきから黙って聞いてれば・・・未知さんを、節操なしの誰にでも脚を開く尻軽女みたく言わないで頂けますか?未知さんが好きなのは貴方だけです。焼きもち妬きで世話のかかる亭主に黙って尽くす、まさに良妻賢母の鑑じゃないですか。違いますか?』
早口で捲し立てる橘さん。
矢継ぎ早に耳の痛い事を言われ、反論すら出来ずタジタジになる彼。
『私の可愛い妹を泣かせるなど言語道断。そんなに疑うなら、明日、未知さんを実家に帰らせますよ』
「それだけは許してくれ」
しまいにはスマホを握り締め、しゅんと項垂れて電話の向こう側にいる橘さんに謝りはじめた。
橘さんが言ってる実家は両親のとこじゃない。茨木さんのところだ。
未知、遥琉と喧嘩したら、一太や遥香を連れていつでも帰ってこい。僕には優しく言うのに、彼には、もし喧嘩の原因がお前にあったら二度と帰さねぇから、よ~く覚えておけと真顔で脅しつけていたから、さすがの彼も「はい」としか答えられなかった。
橘さんを止める柚原さんの声が漏れ聞こえてきた。
『さっきから黙って聞いてれば・・・未知さんを、節操なしの誰にでも脚を開く尻軽女みたく言わないで頂けますか?未知さんが好きなのは貴方だけです。焼きもち妬きで世話のかかる亭主に黙って尽くす、まさに良妻賢母の鑑じゃないですか。違いますか?』
早口で捲し立てる橘さん。
矢継ぎ早に耳の痛い事を言われ、反論すら出来ずタジタジになる彼。
『私の可愛い妹を泣かせるなど言語道断。そんなに疑うなら、明日、未知さんを実家に帰らせますよ』
「それだけは許してくれ」
しまいにはスマホを握り締め、しゅんと項垂れて電話の向こう側にいる橘さんに謝りはじめた。
橘さんが言ってる実家は両親のとこじゃない。茨木さんのところだ。
未知、遥琉と喧嘩したら、一太や遥香を連れていつでも帰ってこい。僕には優しく言うのに、彼には、もし喧嘩の原因がお前にあったら二度と帰さねぇから、よ~く覚えておけと真顔で脅しつけていたから、さすがの彼も「はい」としか答えられなかった。
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