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襲名式
襲名式
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「おう柚原」
二人ともハイブランドのダークグレイのスーツに身を包んでいた。
向かって右側の男性は彼ぐらいの年で、すらっと背が高く、緩くウェーブのかかった黒髪に男っぽい精悍な顔立ちをしていた。意思の強さを感じさせる濃い眉にきりりと結ばれた唇が印象的だった。
左側の男性もまた背が高くて、がっしりとした大柄の体格だった。年は柚原さんより上かな?
「鷲崎・・・和泉・・・」
二人の顔をチラ見し寝たフリを決め込む柚原さん。
゛わしざき゛って、どこかで聞いたような……
゛いずみも゛どこかで……
「兄弟に向かってその態度はないだろ」
「そうだぞ」
二人の視線が橘さんへと向けられた。
「初めまして、橘と申します」
柚原さんを膝枕したままにこっと笑みを浮かべ恭しく頭を下げた。
「どう見ても男・・・だよな⁉」
「あぁ・・・」
二人とも吃驚仰天し穴のあくほど橘さんを見つめていた。
二人ともハイブランドのダークグレイのスーツに身を包んでいた。
向かって右側の男性は彼ぐらいの年で、すらっと背が高く、緩くウェーブのかかった黒髪に男っぽい精悍な顔立ちをしていた。意思の強さを感じさせる濃い眉にきりりと結ばれた唇が印象的だった。
左側の男性もまた背が高くて、がっしりとした大柄の体格だった。年は柚原さんより上かな?
「鷲崎・・・和泉・・・」
二人の顔をチラ見し寝たフリを決め込む柚原さん。
゛わしざき゛って、どこかで聞いたような……
゛いずみも゛どこかで……
「兄弟に向かってその態度はないだろ」
「そうだぞ」
二人の視線が橘さんへと向けられた。
「初めまして、橘と申します」
柚原さんを膝枕したままにこっと笑みを浮かべ恭しく頭を下げた。
「どう見ても男・・・だよな⁉」
「あぁ・・・」
二人とも吃驚仰天し穴のあくほど橘さんを見つめていた。
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