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ママ友との出会い
ママ友との出会い
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「そんなことより、信孝さん」
急に声のトーンが低くなり、強張った表情を見せる橘さん。
「未知さんが具合が悪いことを、遥琉に教えないよう、遥琉の父親に口止めしたのはあなたですか?」
「俺じゃない」
互いに睨み合いながら対峙する二人。
何とかして起き上がろうとするも体が言うことを聞いてくれなかった。
「信孝さんも、橘さんも落ち着いて」
ナオさんが代わりに仲裁に入ってくれた。
「口止めしたのはこのオレだ」
ドスのきいた低い声が座敷中に響いた。
「お前ら少しは静かにしてやれんのか」
度会さんが胡座をかいてドカッと腰を下ろした。
「若い者はみな喧嘩っ早くて困る。信孝、橘、まずは座れ」
度会さんに諭され素直に従う二人。ナオさんもピンと背筋を伸ばし姿勢を正した。
「どこから情報が漏れるか分からないから、あと半月、せめて未知の容体が安定するまで、遥琉に言わないでくれと上総に頼んだ。このことは紫も知らん」
度会さんの言葉を聞いて二人は何かに気が付いたみたいだった。
僕とナオさんは全然話しについていけなくて、ぽかーんとしていた。
急に声のトーンが低くなり、強張った表情を見せる橘さん。
「未知さんが具合が悪いことを、遥琉に教えないよう、遥琉の父親に口止めしたのはあなたですか?」
「俺じゃない」
互いに睨み合いながら対峙する二人。
何とかして起き上がろうとするも体が言うことを聞いてくれなかった。
「信孝さんも、橘さんも落ち着いて」
ナオさんが代わりに仲裁に入ってくれた。
「口止めしたのはこのオレだ」
ドスのきいた低い声が座敷中に響いた。
「お前ら少しは静かにしてやれんのか」
度会さんが胡座をかいてドカッと腰を下ろした。
「若い者はみな喧嘩っ早くて困る。信孝、橘、まずは座れ」
度会さんに諭され素直に従う二人。ナオさんもピンと背筋を伸ばし姿勢を正した。
「どこから情報が漏れるか分からないから、あと半月、せめて未知の容体が安定するまで、遥琉に言わないでくれと上総に頼んだ。このことは紫も知らん」
度会さんの言葉を聞いて二人は何かに気が付いたみたいだった。
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