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最終章 その後
その後
しおりを挟む【んっ、んっ、あ・・・っあぅ、・・・ん・・・】
下からの力強い突き上げに身体が振り子のように左右に揺れる。
【っんぅ・・・っ、ん、ん】
彼の顔がぐっと近付いてきてそのまま口付けられた。上手く息継ぎが出来なくて。喘ぎまじりのぐぐもった声が漏れた。
「随分と気持ち良さそうだな」
腰を抱え直されるとさらに身体が密着した。
【あ、っ、・・・あァッ・・・!】
大きな動きで律動がはじまり、彼の肩に爪を立ててしがみついた。
「未知は可愛いな、ママになって益々色っぽくなった・・・」
彼の声は微かに掠れ、余裕のなさを滲ませていた。火照った肌を重ね合わせ、体奥まで貫ぬく快楽に翻弄された。
【はるさん・・・だめっ、両方は・・・】
僕のを握りこみ、扱きたてながら指の腹で鈴口をグリグリと押されて。思わず嬌声を上げ背中をしならせた。
「どっちも蜜だらけですごいな。ピチャピチャっていやらしい音を立てて・・・気持ちいいか?腰が揺れてるぞ」
【はるさんの、いじわる・・・あっ、だめっ・・・】
花芽をグリッと切っ先で抉られて。
込み上げてくる射精感にわなわなと震えた。
「未知、そろそろナカに出すぞ」
【はるさん、せんせが・・・一年は開けなさいって・・・】
遥香の一ヶ月検診の時に言われたのに。
【あっ、ああっ・・・んッ、あァ・・・】
彼はそんなの聞いてないとばかりに、息を弾ませ、腰を打ち付ける速度を早めた。
グチュと割れ目を擦られ、グリグリと抉られ、啜り泣きながら絶頂に達し、彼の掌を蜜で汚した。
ほぼ同時に彼の雄がナカでドクリと脈打ち、勢いよく精液が最奥に放たれた。
【熱い・・・はるさんの、・・・】
ブルッと体を震わせ、腰を浮かせて。
断続的にイキっぱなしの状態になり、どうしていいか分からず咽び泣いた。
その間も彼の放出は続いた。
「大丈夫か?」
しばらくの間、気を失っていたみたい。
汗で濡れた髪を指で掬うと、チュッとおでこに口付けをしてくれて。汗と蜜でベタベタの体をそっと抱き締めてくれた。
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