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監禁
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「嫌いか?」
ううん、精一杯の笑顔で首を横に振った。
「そっか、それなら良かった」
お兄ちゃんの表情が少しだけ緩んだ気がした。
「熱くないか?」
うん、大丈夫。身が柔らかくて皮がパリパリで。すっごく美味しい。
唐揚げを食べ終わるのを見計らって、おかずとご飯を交互に口に運んで貰った。弁当を食べ終わる頃には、お兄ちゃん、すごく機嫌が良くて。
このまま大人しく言うことを聞いていれば、もしかしたら彼と一太のところに返してくれるはず。そう信じて疑わなかった。しかし、現実はそう甘くなかった。
「アイツの化けの皮を剥がすのに必要な、人質に何してるんだ!」
颯人さんの怒声が部屋に響き渡った。
「そもそも未知をお前に返すとは言ってないだろ?」
「茨城さん、約束が違う」
「俺の未知から、まず離れろ!」
「断る」
お兄ちゃんは頑なに拒んだ。たくっ、これだから、颯人さんがため息まじりに吐き捨てた。
「5分後に移動する。それまで勝手にしろ」
バサッと紙袋をラグマットの上に投げ付けて。颯人さんが部屋を出ていった。
と同時にそれまで止まっていたお兄ちゃんの指が動き出して。
「何だ、もう濡れてるじゃないか?」
がっしりと背中を押さえ付けられ、身動きを封じられた状態で、お兄ちゃんの指の先がそろりとナカに入ってきた。
【嫌だ!やめて!】
ブンブンと首を振り、何とかしかお兄ちゃんの腕の中から脱出しようとした。
「そんなに嫌がることないだろ?時間があまりないんだ。少しはおとなしくしろ」
グイグイと肉襞を掻き分けてお兄ちゃんの指がどんどん奥に入ってくる。
爪先、第一関節、第二関節と。
体が声なき悲鳴をあげて。
わなわなと小刻みに震えだした。
それ以上は嫌だ。やめて。来ないで。
ううん、精一杯の笑顔で首を横に振った。
「そっか、それなら良かった」
お兄ちゃんの表情が少しだけ緩んだ気がした。
「熱くないか?」
うん、大丈夫。身が柔らかくて皮がパリパリで。すっごく美味しい。
唐揚げを食べ終わるのを見計らって、おかずとご飯を交互に口に運んで貰った。弁当を食べ終わる頃には、お兄ちゃん、すごく機嫌が良くて。
このまま大人しく言うことを聞いていれば、もしかしたら彼と一太のところに返してくれるはず。そう信じて疑わなかった。しかし、現実はそう甘くなかった。
「アイツの化けの皮を剥がすのに必要な、人質に何してるんだ!」
颯人さんの怒声が部屋に響き渡った。
「そもそも未知をお前に返すとは言ってないだろ?」
「茨城さん、約束が違う」
「俺の未知から、まず離れろ!」
「断る」
お兄ちゃんは頑なに拒んだ。たくっ、これだから、颯人さんがため息まじりに吐き捨てた。
「5分後に移動する。それまで勝手にしろ」
バサッと紙袋をラグマットの上に投げ付けて。颯人さんが部屋を出ていった。
と同時にそれまで止まっていたお兄ちゃんの指が動き出して。
「何だ、もう濡れてるじゃないか?」
がっしりと背中を押さえ付けられ、身動きを封じられた状態で、お兄ちゃんの指の先がそろりとナカに入ってきた。
【嫌だ!やめて!】
ブンブンと首を振り、何とかしかお兄ちゃんの腕の中から脱出しようとした。
「そんなに嫌がることないだろ?時間があまりないんだ。少しはおとなしくしろ」
グイグイと肉襞を掻き分けてお兄ちゃんの指がどんどん奥に入ってくる。
爪先、第一関節、第二関節と。
体が声なき悲鳴をあげて。
わなわなと小刻みに震えだした。
それ以上は嫌だ。やめて。来ないで。
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