私公爵令嬢としてこの世界を楽しみます!

神桜

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3章

魔王の探検4

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「その子供、そもそも人間ではないぞ。」

「えっ!嘘!」

「いや、本当だ。この子は魔族の吸血鬼と人間のハーフだな。」

「えっ、」

「たまに、いるんだよ。魔族が強制的に人間を犯して子供を産んで捨てられることがな。そういう子は保護しているんだが、さっき、現れたばっかなんだろう。坊主、いつ現れた。さっきまでいなかっただろう。というか、死にかけていただろう。」

そう、魔王が言うと男の子が私の後ろに隠れた。

「坊主、答えろ。」

魔王が威圧を男の子にかけてきた。流石に、ヤバくない?と思い、魔王を止めた。

「アンス、私が聞くわ。そんなに、威圧をかけていたら答えれないじゃない。」

「いや、でも、す、すまん。」

「はぁー、ねぇ。」
男の子と視線を合わせるためにしゃがんだ。
すると、護衛達が
「ベリンダ様!?」
っと止めに入ったが、ベリンダは
「良いのです。」
と言い、座った。

「いつから、そこにいたのかしら?私達気づかなかったのだけど…。教えてくれる?」
ベリンダがゆっくり丁寧に聞いた。

「ままのところきもちよさそうだったから…。」   

「そうだったの…。でも、なんで倒れてしたのかしら?」

「ぼくのまりょくほとんどなくなってたから。」

「だから、倒れていたの?」

そういうと、コクンと頷いた。

「そっか。あとね、私は貴方の『まま』では無いわよ?」

「でも、『まま』は『まま』なの。」

「うーん、せめてお姉ちゃんが良いかな…?私、弟っているけど双子で同い年だから、呼んでもらいたかったんだ。お姉ちゃんじゃダメ?かな。」

「ん。おねえちゃん。」

「──か、可愛すぎる。どうしよう。持ち帰りたい。ダメかしら?でも、ルカやお父様達に聞いたらいいわね。」

「アンス、一度王城に戻らないかしら?ルカ達に言った方がいいと思うのよ。」

「だな。多分この坊主、リンダから離れないと思うしなぁ。まあ、良いか。一度戻ろう。直ぐに、話した方が良いだろう。転移で行くぞ。馬車に乗れ皆。」

「ま、魔王陛下。我々もですか?」
護衛達が言った。

「ああ、そうだ。」

「分かりました。」
すぐに、皆馬車に乗り込み魔王が、転移を唱えた。

「転移」

シュンっとその場から消えて王城の目の前に着いた。

「流石、魔王だわ。魔力量が半端ないわね。」

「そうだろう。これでも、伊達に魔王をやっているわけではないからな。」

「仕事を放り投げて遊びに行ってしまうけどね。」

「あはは。」 
魔王は、図星を突かれたのか、苦笑いをしていた。


近衛騎士に
「ルカ達どこにいるか分かるかしら?」

長年、国王の近衛騎士を、している人だった。

「殿下達は国王陛下とお話をしております。向かいますか?」

「ええ、そうね。国王陛下達の話が終わったら話がしたいと言ってくれるかしら?」

「はっ、御意に。」

「ありがとう。」

そういい、一礼をした後に近衛騎士がこちらにといったので着いていった。

さっ、これからなんて話をしようかしら…?
でも、魔王のアンスもいるし説明も手伝ってくれるでしょうし…ね。
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