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【番外編】久しぶりの王城 1
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子供たちが産まれてすくすく成長してやっと私たちは思い出したことがある。手紙に書いていた事それは、
【そして、私達は、結婚をして子供が産まれてゆっくりと過ごせたら、一度王城に来て見せますね。】
って所をすっかりと忘れて早十年。十年ぶりに王城に行こうという話になった。もちろん、我が子も連れて、ですから、これから私がそのことを話さなければならないの。
王城に行ったら家族がうるさそうだわ。子供たちにも何回も言っておかなければね。
「アルシェ、アステル、アーサー、アイナ~?来て~」
一番上の現在八歳のアルシェ
二番目の現在六歳のアステル
そして
双子の男の子と女の子四歳のアーサー、アイナがいる。
アルシェとアイナは私に似ていてアステルとアーサーがアーステックに似ている。
「はい!お母様今行きます!」
「お母様、待ってて~」
すると、双子に抱きつかれた。
「「かあ様~」」
「ふふっ、来たわね皆。」
「お母様、どうしたのですか?」
「そうそう、皆私達がなぜここに住んでいるか言ってなかったなぁと思ってね。」
「確かに!」
「座ってちょうだい?」
皆、周りに座った。
「私達は、もともと貴族なの。お母様が侯爵令嬢でお父様は第四王子なのよ。私には五人の兄がいてアースには三人の兄と二人の姉がいるの。私達末っ子だったから可愛がられてたのよ。だけどね、私達はゆっくりと暮らしたくて手紙を書き残してから王城を出てこの森に過ごしていたの。そしたら、あなた達が産まれたのよ~。ふふっ、だからね、久しぶりに王城に行こうかしらと思ってあなた達に私達のことを話したのよ。王城に行った時私達の家族に会うけどきっとうるさいと思うから早く寝て体力万全にして起きなさい?」
「「「「分かった!お母様(かあ様)!!」」」」
「うんうん、いい子ね。では、夕食食べましょうか。お父様には早く寝かしといたと言っとくわね。あっ、後きっとあなた達の従兄弟にも会えると思うから楽しみにしときなさいね。では、いただきます。」
「「「「いただきます!」」」」
「あれ?子供たちは?アリア」
「明日、王城に向かうでしょう?ですから、早く寝なさいって言ったのよ~。」
「そうだね、確かに王城行くしそれよりも相手をするのが大変だからなぁ。僕達で子供たちを守らないとね?アリア。」
「ええ!」
「じゃあ、僕の疲れを癒してくれるかい?アリア」
「うっ、分かりましたわ。でも、今日は抱きついて眠るだけですわよ!」
「うんうん、分かってるってアリア。」
「おやすみなさい、アース。」
「うん、おやすみ。僕のアリア」
◆◇◆◇◆
「皆、準備はいい?」
「ええ!」
「「「「うん!」」」」
「じゃあ、行こうか。アリアは僕の隣。子供たちは後ろに乗ってね。」
「「「「わかったー!」」」」
馬車に乗って出発した。少しだけ王城まで遠いから疲れなければいいのだけど…。なんか、感じんな事を忘れてる気がするけど気のせいかしら…。
「皆、起きて。」
「むぅー」
「アリア、可愛いけど検問に着くよ。」
「うそっ、本当だわ。わぁ、久しぶりね。子供たちも起こしましょう。皆、王城にそろそろ着くわよ。」
「ほんとーですか?お母様」
「ええ。アルシェ。王城に入る前に検問って所を通過しなきゃ行けないから皆起こしといてくれる?」
「ん!分かりました!お母様。」
「ありがとうね。」
「次」
ふぅ、やっとだわ。
「えっ、だだだだ、第四王子殿下!?」
「ああ、久しぶりだな。団長。」
やっぱり、王城に着いたら王子らしい口調に変わったわ。
「おっお久しぶりです!」
「あら?団長さんなの?お久しぶりですわ。」
「はっ、お久しぶりです。アベルンティア侯爵令嬢。もしや、後ろに乗っている方は?」
「ええ、私達の子供よ。可愛いでしょう?」
「か、可愛いです。では、ないですよ!国王陛下には言ってあるのですか!?」
「あら?そう言えば言い忘れていたわね。アース」
「そうだね。その事忘れてた。ま、すぐあってくれるでしょ。」
「そうね。」
「団長さん、大丈夫だと思うわ。あっ、誰か、国王陛下と私の両親に伝言をよろしくね。そろそろ、言っていいかしら。」
「は、はぁ。おふた方は相変わらずですな。」
「「そうかな。」」
「そうですよ!」
相変わらずってなんでかしらね。
「では、お通りください」
「「ありがと。」」
「息子さんによろしくね。」
団長さんの息子さんは私達と同期なの。
「はっ」
国王たちに会うのは明日でいいかしら。疲れたわ。それに、国王達忙しいと思うし。手紙を書いて明日来るって言っとけばいいかしらね。
「アース、手紙書いといたから団長に渡して国王陛下に渡してもらいましょう。明日来るって言っときましょうよ。長旅だったから、皆疲れてそうだし。」
「そうだね。その方がいいね。じゃあ、すぐ渡して来るね。」
「ええ。」
数分で戻ってきた。
「渡してきたよ。宿探そうか。」
「そうね、ありがとう。皆、明日国王陛下達に会いましょう。疲れたしね。」
「「「「はーい。」」」」
「そして、今日は早く食べてゆっくりして寝ましょうか。」
「そうだね、さすがアリア。」
「ふふっ、そうかしら。」
「うん。明日に合わせて皆早く寝ようね」
「「「「うん!お父様(父様)」」」」
皆で早く寝て、次の日になった。
【そして、私達は、結婚をして子供が産まれてゆっくりと過ごせたら、一度王城に来て見せますね。】
って所をすっかりと忘れて早十年。十年ぶりに王城に行こうという話になった。もちろん、我が子も連れて、ですから、これから私がそのことを話さなければならないの。
王城に行ったら家族がうるさそうだわ。子供たちにも何回も言っておかなければね。
「アルシェ、アステル、アーサー、アイナ~?来て~」
一番上の現在八歳のアルシェ
二番目の現在六歳のアステル
そして
双子の男の子と女の子四歳のアーサー、アイナがいる。
アルシェとアイナは私に似ていてアステルとアーサーがアーステックに似ている。
「はい!お母様今行きます!」
「お母様、待ってて~」
すると、双子に抱きつかれた。
「「かあ様~」」
「ふふっ、来たわね皆。」
「お母様、どうしたのですか?」
「そうそう、皆私達がなぜここに住んでいるか言ってなかったなぁと思ってね。」
「確かに!」
「座ってちょうだい?」
皆、周りに座った。
「私達は、もともと貴族なの。お母様が侯爵令嬢でお父様は第四王子なのよ。私には五人の兄がいてアースには三人の兄と二人の姉がいるの。私達末っ子だったから可愛がられてたのよ。だけどね、私達はゆっくりと暮らしたくて手紙を書き残してから王城を出てこの森に過ごしていたの。そしたら、あなた達が産まれたのよ~。ふふっ、だからね、久しぶりに王城に行こうかしらと思ってあなた達に私達のことを話したのよ。王城に行った時私達の家族に会うけどきっとうるさいと思うから早く寝て体力万全にして起きなさい?」
「「「「分かった!お母様(かあ様)!!」」」」
「うんうん、いい子ね。では、夕食食べましょうか。お父様には早く寝かしといたと言っとくわね。あっ、後きっとあなた達の従兄弟にも会えると思うから楽しみにしときなさいね。では、いただきます。」
「「「「いただきます!」」」」
「あれ?子供たちは?アリア」
「明日、王城に向かうでしょう?ですから、早く寝なさいって言ったのよ~。」
「そうだね、確かに王城行くしそれよりも相手をするのが大変だからなぁ。僕達で子供たちを守らないとね?アリア。」
「ええ!」
「じゃあ、僕の疲れを癒してくれるかい?アリア」
「うっ、分かりましたわ。でも、今日は抱きついて眠るだけですわよ!」
「うんうん、分かってるってアリア。」
「おやすみなさい、アース。」
「うん、おやすみ。僕のアリア」
◆◇◆◇◆
「皆、準備はいい?」
「ええ!」
「「「「うん!」」」」
「じゃあ、行こうか。アリアは僕の隣。子供たちは後ろに乗ってね。」
「「「「わかったー!」」」」
馬車に乗って出発した。少しだけ王城まで遠いから疲れなければいいのだけど…。なんか、感じんな事を忘れてる気がするけど気のせいかしら…。
「皆、起きて。」
「むぅー」
「アリア、可愛いけど検問に着くよ。」
「うそっ、本当だわ。わぁ、久しぶりね。子供たちも起こしましょう。皆、王城にそろそろ着くわよ。」
「ほんとーですか?お母様」
「ええ。アルシェ。王城に入る前に検問って所を通過しなきゃ行けないから皆起こしといてくれる?」
「ん!分かりました!お母様。」
「ありがとうね。」
「次」
ふぅ、やっとだわ。
「えっ、だだだだ、第四王子殿下!?」
「ああ、久しぶりだな。団長。」
やっぱり、王城に着いたら王子らしい口調に変わったわ。
「おっお久しぶりです!」
「あら?団長さんなの?お久しぶりですわ。」
「はっ、お久しぶりです。アベルンティア侯爵令嬢。もしや、後ろに乗っている方は?」
「ええ、私達の子供よ。可愛いでしょう?」
「か、可愛いです。では、ないですよ!国王陛下には言ってあるのですか!?」
「あら?そう言えば言い忘れていたわね。アース」
「そうだね。その事忘れてた。ま、すぐあってくれるでしょ。」
「そうね。」
「団長さん、大丈夫だと思うわ。あっ、誰か、国王陛下と私の両親に伝言をよろしくね。そろそろ、言っていいかしら。」
「は、はぁ。おふた方は相変わらずですな。」
「「そうかな。」」
「そうですよ!」
相変わらずってなんでかしらね。
「では、お通りください」
「「ありがと。」」
「息子さんによろしくね。」
団長さんの息子さんは私達と同期なの。
「はっ」
国王たちに会うのは明日でいいかしら。疲れたわ。それに、国王達忙しいと思うし。手紙を書いて明日来るって言っとけばいいかしらね。
「アース、手紙書いといたから団長に渡して国王陛下に渡してもらいましょう。明日来るって言っときましょうよ。長旅だったから、皆疲れてそうだし。」
「そうだね。その方がいいね。じゃあ、すぐ渡して来るね。」
「ええ。」
数分で戻ってきた。
「渡してきたよ。宿探そうか。」
「そうね、ありがとう。皆、明日国王陛下達に会いましょう。疲れたしね。」
「「「「はーい。」」」」
「そして、今日は早く食べてゆっくりして寝ましょうか。」
「そうだね、さすがアリア。」
「ふふっ、そうかしら。」
「うん。明日に合わせて皆早く寝ようね」
「「「「うん!お父様(父様)」」」」
皆で早く寝て、次の日になった。
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