やっぱり普通の生活って出来ないの？

頑張ります

あー、なんか始まった。今私は舞台の裏方にいる。
挨拶なんてめんどくさいなぁ。早く挨拶して終わらせたいなぁ。

ポケーっとしたり鼻歌歌ったりしてたらちょうど私が出る場面になった。
「あー、もうひとつあります。転校生が来ます。学年は高校1年生です。では、自己紹介をしてもらいます。多分、皆さんも知っている方ですよ。どうぞ。」

はあ、やっと出番がやってきた。

コツコツのローファーをならして校長がいる所まで来た。

会社用よりは穏やかな笑顔で

「皆さん、こんにちは。初めまして。桜井葵です。あっ、今は旭川葵です。高校一年生です。よろしくお願いしますね。私は、多分皆さんの知っての通り桜井会社の社長をやってます。ですから、学校に来る回数は少なくなるかもしれませんが、この学校で沢山の友達を作って学校生活を楽しみたいです。改めて全校生徒の皆さんよろしくお願いしますね。」

自己紹介をしたら拍手を送ってくれた。少し周りを見たら裕翔達と目が合った。そしたら、皆にっこりとして手を小さく振ってくれた。

「では、こういうことですので特に高校一年生の皆さんよろしくお願いします。では、これで終わります。」

生徒会長が「起立！」
と大きな声で言った。

そしたら、いっせいに席から全員が立ち「きをつけ、礼！」といい、皆で一礼をして自分の席に座った。
それから、ピアノの伴奏が聞こえて一番学年が上のクラスから立って一礼をして扉の方へと向かって出ていった。


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葵達は実は高校一年生なのです！