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※9 彼の名前を呼びながら ⭐︎イラストあり
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・・・
「はぁ~~~~……」
あれから、俺は蒼井をなんとか振り切って帰ってきた、のは良いのだけれど……。
(うー……ダメだ、どうしても思い出してしまうっ……!!)
どうしても、さっきのあのキスが忘れられず、ベッドにダイブしてからもうかれこれ数時間うだうだしている。
「はぁ……蒼井のばか」
名前を呟くと、それだけでまた一気にあのキスの感触が戻ってきて、顔が熱くなる。
突然の強引なキスは、不覚にも気持ち良かったのだ。
分厚い舌で口腔を弄られ、深くまで侵されれば、いくら相手が男でも身体は正直だ。
俺の中心はすっかり立ち上がってしまい、帰りは駅ビルのトイレで一旦収まるのを待つほどだった。
「……」
布団の中で、俺はチラリと下を見下ろす。
帰りにはとりあえず収まったものの、今また思い出したせいでムクムクと立ち上がってしまっていた。
(またこんなに大きく……っ)
俺はもそもそと手を下へ這わせていき、ズボンの上からそっと中心に触れてみる。
「んっ……」
どうやら、かなり敏感になっているようで、いつもより数段気持ち良い。
それもこれも蒼井のせいかと思うと、なんとも複雑な気持ちになる。
(ああ、もう……! なんでだよ……っ)
俺は男で、蒼井も男。
確かに俺は女嫌いだけれど、男と恋愛なんて今まで想像したこともない。
それなのに……
「あ、や……っ」
我慢出来ずに、手をズボンの中に突っ込んで下着の上からなぞると、更に強い快楽に腰元が痺れた。
下着はもうしっとりと濡れており、直接触らずにはいられない。
たまらず、俺は下着をずらして濡れたそれを手のひらで包み込んだ。
「んっ、はぁ……っ」
気持ち良すぎて、すぐに達してしまいそうになる。
指先を動かして段差のところを擦れば、もどかしい快感で腰が揺れ始めた。
「んんっ、あ、も……だめ」
快楽の波が押し寄せ、脳裏にはあの蒼井とした濃厚なキスが過ぎる。
「は、ぁ……っ蒼井……っ」
(あっ……)
蒼井の名前を口にした瞬間、慌てて手で口元を覆う。
けれど、その時にはもう身体は止まらなくて……
「ああっ、んっ……!」
あろうことか、布団の中で俺は蒼井の名前を呼びながら精を解き放ってしまったのだった。
・・・
(最悪だ……)
ベッドの上に正座し、俺は一人落ち込んだ。
イってしまった……蒼井で。
俺の頭の中は、もはや蒼井の事でいっぱいになってしまっていた。
またあのキスを思い出し、指先でそっと唇に触れてみる。
(気持ち……良かった、んだよな)
いまだに信じられないが、俺は男に気持ちよくさせられてしまったのだ。
しかも、キスだけであんなに……
(あああああっもー!)
いい加減もう思い出したくないのに、脳裏にこびりついて離れない。
キスだけならまだしも、蒼井の匂いとか、唇の柔らかさ、掴まれた手の感触、擦れ合うシャツの音まで、どれもが鮮明に記憶に残っている。
「はぁ~……もうやだ。大人の飲み会で相談してみようかなぁー」
ぐったりと項垂れ、呟いた言葉にハッとする。
そうだ、こういう時のオンラインサロンじゃないか。
俺はガバリと立ち上がると、ベッドから降りてスマホを手に取った。
画面を開くと、いつものサロン風景が目の前に広がり、なんだかホッとする。
恋愛エリアを覗くと、どの部屋も10名前後が参加中となっていた。
俺はまだ初心者マーク付きなので、今回も初心者の部屋に入ることにする。
(誰か知り合いいるかな……?)
「はぁ~~~~……」
あれから、俺は蒼井をなんとか振り切って帰ってきた、のは良いのだけれど……。
(うー……ダメだ、どうしても思い出してしまうっ……!!)
どうしても、さっきのあのキスが忘れられず、ベッドにダイブしてからもうかれこれ数時間うだうだしている。
「はぁ……蒼井のばか」
名前を呟くと、それだけでまた一気にあのキスの感触が戻ってきて、顔が熱くなる。
突然の強引なキスは、不覚にも気持ち良かったのだ。
分厚い舌で口腔を弄られ、深くまで侵されれば、いくら相手が男でも身体は正直だ。
俺の中心はすっかり立ち上がってしまい、帰りは駅ビルのトイレで一旦収まるのを待つほどだった。
「……」
布団の中で、俺はチラリと下を見下ろす。
帰りにはとりあえず収まったものの、今また思い出したせいでムクムクと立ち上がってしまっていた。
(またこんなに大きく……っ)
俺はもそもそと手を下へ這わせていき、ズボンの上からそっと中心に触れてみる。
「んっ……」
どうやら、かなり敏感になっているようで、いつもより数段気持ち良い。
それもこれも蒼井のせいかと思うと、なんとも複雑な気持ちになる。
(ああ、もう……! なんでだよ……っ)
俺は男で、蒼井も男。
確かに俺は女嫌いだけれど、男と恋愛なんて今まで想像したこともない。
それなのに……
「あ、や……っ」
我慢出来ずに、手をズボンの中に突っ込んで下着の上からなぞると、更に強い快楽に腰元が痺れた。
下着はもうしっとりと濡れており、直接触らずにはいられない。
たまらず、俺は下着をずらして濡れたそれを手のひらで包み込んだ。
「んっ、はぁ……っ」
気持ち良すぎて、すぐに達してしまいそうになる。
指先を動かして段差のところを擦れば、もどかしい快感で腰が揺れ始めた。
「んんっ、あ、も……だめ」
快楽の波が押し寄せ、脳裏にはあの蒼井とした濃厚なキスが過ぎる。
「は、ぁ……っ蒼井……っ」
(あっ……)
蒼井の名前を口にした瞬間、慌てて手で口元を覆う。
けれど、その時にはもう身体は止まらなくて……
「ああっ、んっ……!」
あろうことか、布団の中で俺は蒼井の名前を呼びながら精を解き放ってしまったのだった。
・・・
(最悪だ……)
ベッドの上に正座し、俺は一人落ち込んだ。
イってしまった……蒼井で。
俺の頭の中は、もはや蒼井の事でいっぱいになってしまっていた。
またあのキスを思い出し、指先でそっと唇に触れてみる。
(気持ち……良かった、んだよな)
いまだに信じられないが、俺は男に気持ちよくさせられてしまったのだ。
しかも、キスだけであんなに……
(あああああっもー!)
いい加減もう思い出したくないのに、脳裏にこびりついて離れない。
キスだけならまだしも、蒼井の匂いとか、唇の柔らかさ、掴まれた手の感触、擦れ合うシャツの音まで、どれもが鮮明に記憶に残っている。
「はぁ~……もうやだ。大人の飲み会で相談してみようかなぁー」
ぐったりと項垂れ、呟いた言葉にハッとする。
そうだ、こういう時のオンラインサロンじゃないか。
俺はガバリと立ち上がると、ベッドから降りてスマホを手に取った。
画面を開くと、いつものサロン風景が目の前に広がり、なんだかホッとする。
恋愛エリアを覗くと、どの部屋も10名前後が参加中となっていた。
俺はまだ初心者マーク付きなので、今回も初心者の部屋に入ることにする。
(誰か知り合いいるかな……?)
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