155 / 175
14
155
しおりを挟む
「え……で、でも」
バイトの前に少しだけ……とはいえ、そんなに時間はない。
けれど、成瀬の意思は固く……
「大丈夫、ほんの5分ぐらいでもいいんだ。陽斗君と一度、ゆっくり話してみたくてさ」
「5分……なら、いいけど、結局ゆっくり話せないんじゃね?」
「まぁ、そうかもね」
俺のツッコミに、成瀬は苦笑する。
そやなこんなで、駅に着くと、俺は成瀬と一緒にコンビニの近くの公園へ移動した。
・・・
「はい、これでいい?」
「あ、うん。ありがと」
公園の自販機で、成瀬がペットボトルのジュースを2本買ってベンチに戻ってきた。
お互い一口飲み、一息つく。
それから、成瀬がポツリと話し始めた。
「……陽斗君、聞いてもいい?」
「うん、なに?」
聞き返すと、成瀬はもう一度ペットボトルに口をつけてから、チラリと視線をよこした。
「もし嫌だったらごめん、なんだけど……陽斗君て、よく女顔とか、可愛いって言われない?」
「うっ……」
いきなり図星をつかれ、俺は顔をひきつらせた。
そういう言葉は、幼い頃から言われる事が多い。
しかし、恋愛に発展したのは優真が初めてだ。
それにしても、成瀬はなぜそんな事を聞くのだろうか。
疑問に思っていると、ふいに、顔を覗き込まれてドキリとする。
「陽斗君……」
「なっ、なに?」
成瀬の目が、唇が、やけに艶っぽく見えて、俺は思わず目をそらす。
と、気配が近付き、耳元に熱い息がかかった。
「可愛い……俺、好きになっちやったみたい」
「……っ!」
これは……紛れもない、告白……?
緊張で息を詰まらせ、俯いていると、そっと手を取られた。
そして、成瀬は改めて言う。
「俺、陽斗君の事が好きなんだ」
バイトの前に少しだけ……とはいえ、そんなに時間はない。
けれど、成瀬の意思は固く……
「大丈夫、ほんの5分ぐらいでもいいんだ。陽斗君と一度、ゆっくり話してみたくてさ」
「5分……なら、いいけど、結局ゆっくり話せないんじゃね?」
「まぁ、そうかもね」
俺のツッコミに、成瀬は苦笑する。
そやなこんなで、駅に着くと、俺は成瀬と一緒にコンビニの近くの公園へ移動した。
・・・
「はい、これでいい?」
「あ、うん。ありがと」
公園の自販機で、成瀬がペットボトルのジュースを2本買ってベンチに戻ってきた。
お互い一口飲み、一息つく。
それから、成瀬がポツリと話し始めた。
「……陽斗君、聞いてもいい?」
「うん、なに?」
聞き返すと、成瀬はもう一度ペットボトルに口をつけてから、チラリと視線をよこした。
「もし嫌だったらごめん、なんだけど……陽斗君て、よく女顔とか、可愛いって言われない?」
「うっ……」
いきなり図星をつかれ、俺は顔をひきつらせた。
そういう言葉は、幼い頃から言われる事が多い。
しかし、恋愛に発展したのは優真が初めてだ。
それにしても、成瀬はなぜそんな事を聞くのだろうか。
疑問に思っていると、ふいに、顔を覗き込まれてドキリとする。
「陽斗君……」
「なっ、なに?」
成瀬の目が、唇が、やけに艶っぽく見えて、俺は思わず目をそらす。
と、気配が近付き、耳元に熱い息がかかった。
「可愛い……俺、好きになっちやったみたい」
「……っ!」
これは……紛れもない、告白……?
緊張で息を詰まらせ、俯いていると、そっと手を取られた。
そして、成瀬は改めて言う。
「俺、陽斗君の事が好きなんだ」
0
お気に入りに追加
38
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
出産は一番の快楽
及川雨音
BL
出産するのが快感の出産フェチな両性具有総受け話。
とにかく出産が好きすぎて出産出産言いまくってます。出産がゲシュタルト崩壊気味。
【注意事項】
*受けは出産したいだけなので、相手や産まれた子どもに興味はないです。
*寝取られ(NTR)属性持ち攻め有りの複数ヤンデレ攻め
*倫理観・道徳観・貞操観が皆無、不謹慎注意
*軽く出産シーン有り
*ボテ腹、母乳、アクメ、授乳、女性器、おっぱい描写有り
続編)
*近親相姦・母子相姦要素有り
*奇形発言注意
*カニバリズム発言有り
SODOM7日間─異世界性奴隷快楽調教─
槇木 五泉(Maki Izumi)
BL
冴えないサラリーマンが、異世界最高の愛玩奴隷として幸せを掴む話。
第11回BL小説大賞51位を頂きました!!
お礼の「番外編」スタートいたしました。今しばらくお付き合いくださいませ。(本編シナリオは完結済みです)
上司に無視され、後輩たちにいじめられながら、毎日終電までのブラック労働に明け暮れる気弱な会社員・真治32歳。とある寒い夜、思い余ってプラットホームから回送電車に飛び込んだ真治は、大昔に人間界から切り離された堕落と退廃の街、ソドムへと転送されてしまう。
魔族が支配し、全ての人間は魔族に管理される奴隷であるというソドムの街で偶然にも真治を拾ったのは、絶世の美貌を持つ淫魔の青年・ザラキアだった。
異世界からの貴重な迷い人(ワンダラー)である真治は、最高位性奴隷調教師のザラキアに淫乱の素質を見出され、ソドム最高の『最高級愛玩奴隷・シンジ』になるため、調教されることになる。
7日間で性感帯の全てを開発され、立派な性奴隷(セクシズ)として生まれ変わることになった冴えないサラリーマンは、果たしてこの退廃した異世界で、最高の地位と愛と幸福を掴めるのか…?
美貌攻め×平凡受け。調教・異種姦・前立腺責め・尿道責め・ドライオーガズム多イキ等で最後は溺愛イチャラブ含むハピエン。(ラストにほんの軽度の流血描写あり。)
【キャラ設定】
●シンジ 165/56/32
人間。お人好しで出世コースから外れ、童顔と気弱な性格から、後輩からも「新人さん」と陰口を叩かれている。押し付けられた仕事を断れないせいで社畜労働に明け暮れ、思い余って回送電車に身を投げたところソドムに異世界転移した。彼女ナシ童貞。
●ザラキア 195/80/外見年齢25才程度
淫魔。褐色肌で、横に突き出た15センチ位の長い耳と、山羊のようゆるくにカーブした象牙色の角を持ち、藍色の眼に藍色の長髪を後ろで一つに縛っている。絶世の美貌の持ち主。ソドムの街で一番の奴隷調教師。飴と鞭を使い分ける、陽気な性格。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
保育士だっておしっこするもん!
こじらせた処女
BL
男性保育士さんが漏らしている話。ただただ頭悪い小説です。
保育士の道に進み、とある保育園に勤めている尾北和樹は、新人で戸惑いながらも、やりがいを感じながら仕事をこなしていた。
しかし、男性保育士というものはまだまだ珍しく浸透していない。それでも和樹が通う園にはもう一人、男性保育士がいた。名前は多田木遼、2つ年上。
園児と一緒に用を足すな。ある日の朝礼で受けた注意は、尾北和樹に向けられたものだった。他の女性職員の前で言われて顔を真っ赤にする和樹に、気にしないように、と多田木はいうが、保護者からのクレームだ。信用問題に関わり、同性職員の多田木にも迷惑をかけてしまう、そう思い、その日から3階の隅にある職員トイレを使うようになった。
しかし、尾北は一日中トイレに行かなくても平気な多田木とは違い、3時間に一回行かないと限界を迎えてしまう体質。加えて激務だ。園児と一緒に済ませるから、今までなんとかやってこれたのだ。それからというものの、限界ギリギリで間に合う、なんて危ない状況が何度か見受けられた。
ある日の紅葉が色づく頃、事件は起こる。その日は何かとタイミングが掴めなくて、いつもよりさらに忙しかった。やっとトイレにいける、そう思ったところで、前を押さえた幼児に捕まってしまい…?
潜入高慢天使!マイクロビキニメイドでくそざこ♡おまんこごほーし♡
掌
BL
宇宙を守り人間を見下す高慢クソザコむっつり天使のラズイールさん(金髪ロン毛美人)が、捜査で潜入したマイクロビキニメイド店で言い訳しながら即堕ちしてツインテメイドとしておまんこ媚び媚びごほーし♡する話。
概ねあほえろ。フィクションとしてお楽しみください。
pixiv/ムーンライトノベルズにも同作品を投稿しています。
・web拍手
http://bit.ly/38kXFb0
・X垢
https://twitter.com/show1write
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる