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感じるどころか、余裕で笑っている優真に腹が立つ。

どーせ俺は不器用ですよっ。

つーか、少しぐらい気持ちよさそうにしてくれたっていいじゃないか。

ムカついてきて、俺は優真の上に乗ったまま、フンッとそっぽを向き腕組みをした。

「少しは気持ちいいとかなんとか言えよなっ」

「あ、怒った?」

「見て分かんねーのかよっ」

「ん、分かるよ。ごめんね?」

「……」

「ごーめーん」

「……」

「……うりゃっ!」

「うわっ……!?」

意地を張って目を合わせずにツンツンしていたら、突然抱き寄せられ、気付けば俺はベッドに仰向けになっていた。

「は、はなせよ!」

「やだ。陽斗、可愛いから離してあげないよ。その代わり、いい事を教えてあげよう」

「い、いい事?」

なんだろうと思いキョトンとすると、優真は俺の耳元に囁いた。

「正しい耳の弄り方、だよ」

「……っ!」

確かにそれは有難いが。

耳に吐息を感じて、俺は腰元をビクンと跳ねさせた。

「ゆ、ゆーま……っや、離せよ」

「だめだって。陽斗、今から教えてあげるから、ちゃんと覚えるんだよ?」

「や、やめ……」

抵抗するものの、手首はしっかりと押さえつけられていてビクともしない。

そうこうしているうちに、優真の鼻先が俺の耳元に触れた。

「ひーなーと?」

「あっ、やだ……!」

拘束されて耳を攻められる状況にゾクゾクし過ぎて、全身が震え上がる。

逃れたいのか、このままもっと攻めて欲しいのか、もはや分からない。

そんな俺を見て、優真は楽しそうに続ける。

「陽斗の耳、ほんとに敏感だね?」

「やっ……喋るな……っ」

「じゃあ……舐めてあげるね」

そう言って、優真は俺の耳の縁をペロリと舐め上げた。

「やぁっ……も、もう、分かった、分かった、から……っ」

耐えきれず降伏すると、優真はそっと唇を離してクスクス笑った。

「どう?陽斗、これで覚えたかい?」

「うぅ……覚えたし」

素直に頷くと、優真は俺の頭を満足そうにヨシヨシと撫でる。

「そうか、良かった。じゃあ、おさらいも兼ねて、やってもらおうかな」

「え……」


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