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142 君の生足に触れたい
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「陽斗、着替えないの?」
「う……っき、着替える、けど……」
言葉に詰まっていると、優真はクスッと笑みを漏らし、クルリと俺に背を向けた。
「ほら、見てないから」
「……」
なんか、それって余計に意識してしまう。
部屋には静寂が訪れる。
俺は迷った末、ゆっくりと服の裾に手をかけた。
「……っ」
衣擦れの音が響き、つい手を止める。
チラリと優真を見れば……優真は黙って後ろを向いたままだ。
(音、聞こえてる……よな)
つーか、なんか反応しろよ。
いつも賑やかな優真が、後ろ向きで黙ったままとか、ホント落ち着かない。
しかし、なんと声をかければ良いかも分からず、俺は再び服に手をかけた。
(ええと、まずは上を……)
パーカーの袖に手を通し、裾を伸ばすと、丁度太ももの下辺りぐらいまで丈がある。
(ホントだ、俺には少し大きいのかも)
そう思いながらズボンに手を伸ばしたところで、優真がチラリと、無言でこちらを振り向いた。
「……」
「ば……っ!」
腿の辺りに視線を感じて、俺は咄嗟に両手で隠す。
「見るな……っ」
「……キレイだ……」
「あ?」
ポツリとなにやら呟く優真に不審の目を向けると、優真はプルプルと震えだした。
そして……
「エンジェル……っ!やっぱり、君は……っ!」
「!?」
「天使だーーーーっ!!」
「ちげーーーーよ!!」
思い切り抱きついてくる優真に、抵抗する俺。
けれど抵抗も虚しく。
俺はトレーナー1枚のみの姿のまま、優真に捕まってしまった。
「う……っき、着替える、けど……」
言葉に詰まっていると、優真はクスッと笑みを漏らし、クルリと俺に背を向けた。
「ほら、見てないから」
「……」
なんか、それって余計に意識してしまう。
部屋には静寂が訪れる。
俺は迷った末、ゆっくりと服の裾に手をかけた。
「……っ」
衣擦れの音が響き、つい手を止める。
チラリと優真を見れば……優真は黙って後ろを向いたままだ。
(音、聞こえてる……よな)
つーか、なんか反応しろよ。
いつも賑やかな優真が、後ろ向きで黙ったままとか、ホント落ち着かない。
しかし、なんと声をかければ良いかも分からず、俺は再び服に手をかけた。
(ええと、まずは上を……)
パーカーの袖に手を通し、裾を伸ばすと、丁度太ももの下辺りぐらいまで丈がある。
(ホントだ、俺には少し大きいのかも)
そう思いながらズボンに手を伸ばしたところで、優真がチラリと、無言でこちらを振り向いた。
「……」
「ば……っ!」
腿の辺りに視線を感じて、俺は咄嗟に両手で隠す。
「見るな……っ」
「……キレイだ……」
「あ?」
ポツリとなにやら呟く優真に不審の目を向けると、優真はプルプルと震えだした。
そして……
「エンジェル……っ!やっぱり、君は……っ!」
「!?」
「天使だーーーーっ!!」
「ちげーーーーよ!!」
思い切り抱きついてくる優真に、抵抗する俺。
けれど抵抗も虚しく。
俺はトレーナー1枚のみの姿のまま、優真に捕まってしまった。
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