【BL】キス魔の先輩に困ってます

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・・・

アパートに着くと、俺は優真から鍵を受け取り、ドアを開けた。

｢ほら、部屋に着いたから、着替えてこいよ｣

｢ん～～……ダルい……着替えさせてくれるかい？マイ・エンジェル……｣

｢はぁ！？おまっ、何言って……！｣

出たなエンジェル。

それはさておき。

つい、昨晩の事を思い出してしまい、顔が真っ赤に染まる。

しかし、優真は本当に辛そうで……

(し、しょうがねぇな……)

俺は優真をベッドまで連れていくと、部屋のクローゼットを開けた。

｢どれだよ？｣

｢その……白いトレーナーでいいよ｣

｢えっと、これか？｣

｢うん、ありがと……ごほごほ｣

白地に黒いボーダーのトレーナーを、ハンガーから外して持っていく。

それから、俺は少しドキドキしながら、優真のシャツのボタンに手をかけた。

｢ボタン、外すぞ？｣

｢いやん♡陽斗君のエッチ♡げほごほ！｣

｢なっ……！｣

ハリセン……！

誰かハリセン持ってきてくれ！

……というのは冗談として。

まぁ、病人を叩くほど俺も鬼ではない。

しかしながら、俺は肩をフルフル震わせつつ、シャツのボタンを外していく。

｢病人のクセに、余裕見せてんじゃねぇよっ｣

｢ふふ……ごめんね｣

｢べ、別に……｣

間近で目が合い、俺は慌てて目を逸らす。

震える手でボタンを外していると、そっと手が重ねられ、心臓が大きく跳ねる。

｢そんなに急いで外さなくていい。ゆっくり、陽斗のペースで外して？｣

｢だ、だって……｣

こんなに近い距離にずっといたら、心臓が持たない。

だから急いでるのに。

それなのに、優真は拍車をかけるように、俺の腰元をぐいっと引き寄せた。

｢はい、続きをどうぞ｣