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(え、え……!?もしかして、照れてる…………!?)
つい、優真の顔を凝視する。
と、優真が小さく咳払いをした。
「……あ、あんまり、見ないでくれるかな」
「あっ……わり……!」
俺は慌てて優真の肩口から離れる。
と同時に手も離そうとすると、きゅっと握られて引き止められた。
「……だめ。まだ離さないで」
「……っなんでだよ。もう30秒はとっくに過ぎただろ?」
「そうだけど……待って、お願い。はぁ……」
「ど、どうかしたのかよ?」
「……」
尋ねるけれど、優真は黙りこくっている。
手は段々強く握られ、痛いぐらいになってくる。
「痛……っ」
「……っ、ご、ごめん!」
痛みを訴えると、優真は慌てて力を弛めた。
しかし、相変わらず手は離れない。
「……ごめん」
「な……なんだよ、どうしたんだよ?」
(……まさか、優真も俺の事……?)
甘い期待が胸を過ぎる。
俺の心臓は早鐘を打ち始めた。
「陽斗君……」
「は、はい……っ!」
こ、これは……!
間違いない、告白だ。
まさか、こんなにも早く両想いになれるなんて、思ってもみなかった。
俺は胸を高鳴らせ、優真を見つめる。
少しして、優真は覚悟を決めたように顔を上げた。
つい、優真の顔を凝視する。
と、優真が小さく咳払いをした。
「……あ、あんまり、見ないでくれるかな」
「あっ……わり……!」
俺は慌てて優真の肩口から離れる。
と同時に手も離そうとすると、きゅっと握られて引き止められた。
「……だめ。まだ離さないで」
「……っなんでだよ。もう30秒はとっくに過ぎただろ?」
「そうだけど……待って、お願い。はぁ……」
「ど、どうかしたのかよ?」
「……」
尋ねるけれど、優真は黙りこくっている。
手は段々強く握られ、痛いぐらいになってくる。
「痛……っ」
「……っ、ご、ごめん!」
痛みを訴えると、優真は慌てて力を弛めた。
しかし、相変わらず手は離れない。
「……ごめん」
「な……なんだよ、どうしたんだよ?」
(……まさか、優真も俺の事……?)
甘い期待が胸を過ぎる。
俺の心臓は早鐘を打ち始めた。
「陽斗君……」
「は、はい……っ!」
こ、これは……!
間違いない、告白だ。
まさか、こんなにも早く両想いになれるなんて、思ってもみなかった。
俺は胸を高鳴らせ、優真を見つめる。
少しして、優真は覚悟を決めたように顔を上げた。
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