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81☆イラストあり
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・・・
――数十分後。
「ピ、ピンク……」
「ん?そうだよ。何か問題あるかい?」
「……ねぇです」
予想外の光景に、言葉遣いもおかしくなる。
今、俺の目の前にはド派手なピンクの厚紙に書かれた”恋愛スゴロク”が広げられている。
このスゴロクは、優真が率いる恋愛サークルのメンバーが力を合わせて作ったもので、大勢でも出来るようにお題が決められているという代物らしい。
今回は優真と俺の二人なので、二人設定でやろうということになっている。
ちなみに、スゴロクはリビングのテーブル一面に広がっている。
(これは……なんだ)
よく見ればそこには、
”好きな人から愛よりお金だと言われた時の気持ちを述べよ”
だの、
”好きな人が別の誰かに奪われた時の行動を動作で表現せよ”
だの、
なんだか逃げたくなるようなお題が、各コマに書かれている。
「こっ、これを、やるのか……?」
「そうだよ。さぁ、ジャンケンで先行後攻を決めようか」
優真はノリノリで、ジャンケンを促してくる。
「じゃん、けん……」
チョキとパーで、俺の負け。
先行は優真になった。
「ふ、勝ってしまったら仕方がない。お先に失礼するよ」
「……どーぞ」
促すと、優真は慣れた手つきでサイコロを振った……3だ。
「3コマ進む……ええと、”好きな人と目が合った時の気持ちを想像して述べよ”か……」
お題を読み上げ、優真がこちらを見る。
――数十分後。
「ピ、ピンク……」
「ん?そうだよ。何か問題あるかい?」
「……ねぇです」
予想外の光景に、言葉遣いもおかしくなる。
今、俺の目の前にはド派手なピンクの厚紙に書かれた”恋愛スゴロク”が広げられている。
このスゴロクは、優真が率いる恋愛サークルのメンバーが力を合わせて作ったもので、大勢でも出来るようにお題が決められているという代物らしい。
今回は優真と俺の二人なので、二人設定でやろうということになっている。
ちなみに、スゴロクはリビングのテーブル一面に広がっている。
(これは……なんだ)
よく見ればそこには、
”好きな人から愛よりお金だと言われた時の気持ちを述べよ”
だの、
”好きな人が別の誰かに奪われた時の行動を動作で表現せよ”
だの、
なんだか逃げたくなるようなお題が、各コマに書かれている。
「こっ、これを、やるのか……?」
「そうだよ。さぁ、ジャンケンで先行後攻を決めようか」
優真はノリノリで、ジャンケンを促してくる。
「じゃん、けん……」
チョキとパーで、俺の負け。
先行は優真になった。
「ふ、勝ってしまったら仕方がない。お先に失礼するよ」
「……どーぞ」
促すと、優真は慣れた手つきでサイコロを振った……3だ。
「3コマ進む……ええと、”好きな人と目が合った時の気持ちを想像して述べよ”か……」
お題を読み上げ、優真がこちらを見る。
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