78 / 175
8
78
しおりを挟む
その顔は、頼れる先輩というよりは、優しいお兄ちゃん、と言った方がイメージに合っているかもしれない。
俺はしどろもどろになりながらも、ペットボトルについて確認する。
「あのさ……っ、ペットボトル、空いてるの無いみたいだけど、開けちゃっていいのか?ほら、2リットルのだし……」
「ああ、全然構わないよ。2リットルぐらい2人ならすぐ終わっちゃうだろうし、なんなら2本ぐらい開けておいてくれると助かるかな」
「お、おう……」
優真のこういうところ、俺としてはホント見習いたい。
俺は日々、切り詰めて生活しているせいで、2リットルのペットボトルを2本同時に開けるとか有り得ない。
(俺にはもう少し、優真みたいな余裕が必要だよな……)
まぁ、生活の為には仕方ないのだが。
なんだか反省しつつ、俺はお茶とジュースのペットボトルを1本ずつ開けた。
・・・
そして約30分後。
無事にパスタと飲み物の用意か出来、2人で”いただきます”をする。
優真の作ったパスタを口へ運ぶと、少し懐かしいような、家庭の味が口の中に広がった。
そう、今回は(も?)なんとソースから手作りらしく、赤ワインがほんのり効いていて凄く美味しい。
「んま……こんなの、短時間でよく作れるな」
「ふふ、料理は得意なんだ。昔はよく、家族や友人にも振舞っていたものだよ。ほら、クリスマス・パーティーとかね」
「クリスマス・パーティー……」
なんとなく海外っぽいな、なんて思いつつ、俺はパスタを食べながら優真の話に聞き入る。
優真は時折、俺のドリンクを継ぎ足したりして世話を焼きながら、楽しそうに話をしている。
(なんか……幸せ、だな)
俺はしどろもどろになりながらも、ペットボトルについて確認する。
「あのさ……っ、ペットボトル、空いてるの無いみたいだけど、開けちゃっていいのか?ほら、2リットルのだし……」
「ああ、全然構わないよ。2リットルぐらい2人ならすぐ終わっちゃうだろうし、なんなら2本ぐらい開けておいてくれると助かるかな」
「お、おう……」
優真のこういうところ、俺としてはホント見習いたい。
俺は日々、切り詰めて生活しているせいで、2リットルのペットボトルを2本同時に開けるとか有り得ない。
(俺にはもう少し、優真みたいな余裕が必要だよな……)
まぁ、生活の為には仕方ないのだが。
なんだか反省しつつ、俺はお茶とジュースのペットボトルを1本ずつ開けた。
・・・
そして約30分後。
無事にパスタと飲み物の用意か出来、2人で”いただきます”をする。
優真の作ったパスタを口へ運ぶと、少し懐かしいような、家庭の味が口の中に広がった。
そう、今回は(も?)なんとソースから手作りらしく、赤ワインがほんのり効いていて凄く美味しい。
「んま……こんなの、短時間でよく作れるな」
「ふふ、料理は得意なんだ。昔はよく、家族や友人にも振舞っていたものだよ。ほら、クリスマス・パーティーとかね」
「クリスマス・パーティー……」
なんとなく海外っぽいな、なんて思いつつ、俺はパスタを食べながら優真の話に聞き入る。
優真は時折、俺のドリンクを継ぎ足したりして世話を焼きながら、楽しそうに話をしている。
(なんか……幸せ、だな)
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
人体実験サークル
狼姿の化猫ゆっと
恋愛
人間に対する興味や好奇心が強い人達、ようこそ。ここは『人体実験サークル』です。お互いに実験し合って自由に過ごしましょう。
《注意事項》
・同意無しで相手の心身を傷つけてはならない
・散らかしたり汚したら片付けと掃除をする
[SM要素満載となっております。閲覧にはご注意ください。SとMであり、男と女ではありません。TL・BL・GL関係なしです。
ストーリー編以外はM視点とS視点の両方を載せています。
プロローグ以外はほぼフィクションです。あとがきもお楽しみください。]
少年ペット契約
眠りん
BL
※少年売買契約のスピンオフ作品です。
↑上記作品を知らなくても読めます。
小山内文和は貧乏な家庭に育ち、教育上よろしくない環境にいながらも、幸せな生活を送っていた。
趣味は布団でゴロゴロする事。
ある日学校から帰ってくると、部屋はもぬけの殻、両親はいなくなっており、借金取りにやってきたヤクザの組員に人身売買で売られる事になってしまった。
文和を購入したのは堂島雪夜。四十二歳の優しい雰囲気のおじさんだ。
文和は雪夜の養子となり、学校に通ったり、本当の子供のように愛された。
文和同様人身売買で買われて、堂島の元で育ったアラサー家政婦の金井栞も、サバサバした性格だが、文和に親切だ。
三年程を堂島の家で、呑気に雪夜や栞とゴロゴロした生活を送っていたのだが、ある日雪夜が人身売買の罪で逮捕されてしまった。
文和はゴロゴロ生活を守る為、雪夜が出所するまでの間、ペットにしてくれる人を探す事にした。
※前作と違い、エロは最初の頃少しだけで、あとはほぼないです。
※前作がシリアスで暗かったので、今回は明るめでやってます。
sugar sugar honey! 甘くとろける恋をしよう
乃木のき
BL
母親の再婚によってあまーい名前になってしまった「佐藤蜜」は入学式の日、担任に「おいしそうだね」と言われてしまった。
周防獅子という負けず劣らずの名前を持つ担任は、ガタイに似合わず甘党でおっとりしていて、そばにいると心地がいい。
初恋もまだな蜜だけど周防と初めての経験を通して恋を知っていく。
(これが恋っていうものなのか?)
人を好きになる苦しさを知った時、蜜は大人の階段を上り始める。
ピュアな男子高生と先生の甘々ラブストーリー。
※エブリスタにて『sugar sugar honey』のタイトルで掲載されていた作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる