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――夜。
「んん……」
風邪薬のせいで爆睡していた俺は、ようやく目を覚ました。
(やべ……今、何時……?)
スマホで時間を確認しようとベッドから手を出そうとして、俺は僅かに目を見開いた。
(う、そだろ……!?)
一体、いつからなのか。
俺の体は後ろから抱きしめられていて、身動きが取れない。
誰にって……もちろん、東条に。
(なっ、なっ、なっ……)
信じ難い状況にプルプルしていると、東条の腕がより一層、俺を強く抱きしめてくる。
(……っ)
「ん……ひなと……」
「ひゃっ……!?」
耳元で、甘ったるく囁かれ、俺は思い切り肩を竦める。
(くそっ……!東条のやつ、何考えて……っ)
堪らず、俺は体を反転させて東条を睨む。
これは文句の1つも言ってやらないと気が済まない。
つーか、まずは東条を起こす。
「おいっ……!起きろよ……!」
「んんー……もうすこし、にゃ……」
「”にゃ”じゃねーし!お・き・ろ!!そして離せ!!」
「ん~……もう、なに……あ、陽斗君、起きてたんだ」
「さっきから起きてんだよ!いーから、離せっ」
「んん……やだ」
「はぁ!?」
東条は俺を抱きしめ直すと、寝ぼけ眼で顔を寄せてきた。
そして……
「……っ!?」
あろうことか。
俺は唇を奪われた。
「んん……」
風邪薬のせいで爆睡していた俺は、ようやく目を覚ました。
(やべ……今、何時……?)
スマホで時間を確認しようとベッドから手を出そうとして、俺は僅かに目を見開いた。
(う、そだろ……!?)
一体、いつからなのか。
俺の体は後ろから抱きしめられていて、身動きが取れない。
誰にって……もちろん、東条に。
(なっ、なっ、なっ……)
信じ難い状況にプルプルしていると、東条の腕がより一層、俺を強く抱きしめてくる。
(……っ)
「ん……ひなと……」
「ひゃっ……!?」
耳元で、甘ったるく囁かれ、俺は思い切り肩を竦める。
(くそっ……!東条のやつ、何考えて……っ)
堪らず、俺は体を反転させて東条を睨む。
これは文句の1つも言ってやらないと気が済まない。
つーか、まずは東条を起こす。
「おいっ……!起きろよ……!」
「んんー……もうすこし、にゃ……」
「”にゃ”じゃねーし!お・き・ろ!!そして離せ!!」
「ん~……もう、なに……あ、陽斗君、起きてたんだ」
「さっきから起きてんだよ!いーから、離せっ」
「んん……やだ」
「はぁ!?」
東条は俺を抱きしめ直すと、寝ぼけ眼で顔を寄せてきた。
そして……
「……っ!?」
あろうことか。
俺は唇を奪われた。
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