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※第六十四話 夜中の二人
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■□■
――深夜。
「ん、む……っ」
「んっ……セイラ、いいよ……辛くない?」
「んんっ……」
ベッドに腰かけたシグレさんの脚の間に身を潜め、口には大きくて熱い昂ぶりを咥えて舌先を熱心に動かす。
「ふ……凄い、セイラ……っ」
「んぅ……っ」
シグレさんの体調が悪化しないよう、今夜は僕がシグレさんを癒す事になった。
口をゆっくり動かし、手で竿を扱くようにすると、頭上から甘い吐息が降ってきて、嬉しい気持ちが沸きあがる。
もっと気持ち良くなって欲しくて、竿と同時に更に下の方にも手を這わせ、ローションと唾液でぬるぬるにしていく。
優しく揉みながら舌の動きを僅かに加速させると、シグレさんの口から喘ぎ声が漏れた。
「はっ……あ、ヤバい……っもう、出る……っから、口、離して……っ」
「んんっ……あっ」
僕としては、そのまま口の中へ出して欲しかったのだけれど、シグレさんにぐっと肩を押されたので渋々口を離した。
手の動きは止めずに速めると、鈴口から思い切り熱い欲が放たれ、シグレさんは身を震わせる。
「くっ……」
「あ……っ」
瞬間、放たれた液が僕の顔にかかり、頬を伝っていく。
シグレさんは薄らと目を開くと、僕の頬に手を這わせ、垂れていく白濁を僅かに拭った。
「顔にかかっちゃった、ね」
「は、はぃ……」
今度は親指で唇をなぞられ、僕は思わず、トロトロになった手でゆっくりと竿を撫でた。
すると、もう勘弁してくれと手を止められる。
「ちょっ、待って……今、キツイ、から……っ」
「っ、すみません……!あの……気持ち良かった、ですか?」
「ん……凄く良かったよ。その、エロ過ぎて……あっという間にイっちゃったな」
恥ずかしそうに苦笑すると、シグレさんは満足気な表情で枕にポスンと身を預け、腕で火照った顔を覆い隠した。
そして、すっかり上がってしまった息を整えている。
そんな姿を愛おしく思いながら見つめていると、不意に指先が伸びてきて、手をぎゅっと握られた。
ハッとして視線を上げると、目が合い優しく微笑まれる。
「ありがとう、セイラ。風邪なのにワガママ言ってごめん……明日は本当に大人しくするよ。それで、早く仕事に集中しなきゃね」
「はい……!原稿、もう少しって言ってましたもんね。僕、応援してます」
「ふふ、セイラは本当に、いい子だな……元気になったら、何かお礼するから楽しみにしてて?」
「え……っそんな、お礼なんて……」
謙遜してフルフルと顔を横に振ると、大きな手で頬をスリ、と撫でられた。
そしてそのまま耳元を擽るように触れられ、僕は思わず首を竦める。
微かに潤んだ瞳で見つめると、シグレさんはゆっくりと睫毛を伏せた。
「……シグレさん?」
「……」
返事がなく、「あれ?」と思ってよく見ると、スヤスヤと寝息が聞こえてきた。
おそらく、さっき飲んだ風邪薬が効いたのだろう。
(早く元気になりますように)
僕はシグレさんの手の甲にチュッとキスを落とすと、暫くその寝顔を見つめていた。
――深夜。
「ん、む……っ」
「んっ……セイラ、いいよ……辛くない?」
「んんっ……」
ベッドに腰かけたシグレさんの脚の間に身を潜め、口には大きくて熱い昂ぶりを咥えて舌先を熱心に動かす。
「ふ……凄い、セイラ……っ」
「んぅ……っ」
シグレさんの体調が悪化しないよう、今夜は僕がシグレさんを癒す事になった。
口をゆっくり動かし、手で竿を扱くようにすると、頭上から甘い吐息が降ってきて、嬉しい気持ちが沸きあがる。
もっと気持ち良くなって欲しくて、竿と同時に更に下の方にも手を這わせ、ローションと唾液でぬるぬるにしていく。
優しく揉みながら舌の動きを僅かに加速させると、シグレさんの口から喘ぎ声が漏れた。
「はっ……あ、ヤバい……っもう、出る……っから、口、離して……っ」
「んんっ……あっ」
僕としては、そのまま口の中へ出して欲しかったのだけれど、シグレさんにぐっと肩を押されたので渋々口を離した。
手の動きは止めずに速めると、鈴口から思い切り熱い欲が放たれ、シグレさんは身を震わせる。
「くっ……」
「あ……っ」
瞬間、放たれた液が僕の顔にかかり、頬を伝っていく。
シグレさんは薄らと目を開くと、僕の頬に手を這わせ、垂れていく白濁を僅かに拭った。
「顔にかかっちゃった、ね」
「は、はぃ……」
今度は親指で唇をなぞられ、僕は思わず、トロトロになった手でゆっくりと竿を撫でた。
すると、もう勘弁してくれと手を止められる。
「ちょっ、待って……今、キツイ、から……っ」
「っ、すみません……!あの……気持ち良かった、ですか?」
「ん……凄く良かったよ。その、エロ過ぎて……あっという間にイっちゃったな」
恥ずかしそうに苦笑すると、シグレさんは満足気な表情で枕にポスンと身を預け、腕で火照った顔を覆い隠した。
そして、すっかり上がってしまった息を整えている。
そんな姿を愛おしく思いながら見つめていると、不意に指先が伸びてきて、手をぎゅっと握られた。
ハッとして視線を上げると、目が合い優しく微笑まれる。
「ありがとう、セイラ。風邪なのにワガママ言ってごめん……明日は本当に大人しくするよ。それで、早く仕事に集中しなきゃね」
「はい……!原稿、もう少しって言ってましたもんね。僕、応援してます」
「ふふ、セイラは本当に、いい子だな……元気になったら、何かお礼するから楽しみにしてて?」
「え……っそんな、お礼なんて……」
謙遜してフルフルと顔を横に振ると、大きな手で頬をスリ、と撫でられた。
そしてそのまま耳元を擽るように触れられ、僕は思わず首を竦める。
微かに潤んだ瞳で見つめると、シグレさんはゆっくりと睫毛を伏せた。
「……シグレさん?」
「……」
返事がなく、「あれ?」と思ってよく見ると、スヤスヤと寝息が聞こえてきた。
おそらく、さっき飲んだ風邪薬が効いたのだろう。
(早く元気になりますように)
僕はシグレさんの手の甲にチュッとキスを落とすと、暫くその寝顔を見つめていた。
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