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※第四十六話 気になる人・3
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・・・
その後、とりあえず抑制剤を飲み、僕は沈んだ気持ちでベッドに潜り込んだ。
シグレさんに愛されている自覚はあるし、女性の連絡先を知っているというだけでその人と付き合っていると考えるのは浅はか過ぎるだろう。
それに、シグレさんみたいに素敵な人ならいくらでも女性は寄ってくるだろうし、電話番号ぐらい交換していたって不思議ではない。
というか、シグレさんをそうやって疑うのは嫌だ。
(うー……でも気になるよ)
雑念を追い払おうと、ゴロンと寝返りを打ってみる。
すると、少し抑制剤が効いてきたのか、眠気が襲ってきた。
(寝よう……そうすれば少し落ち着くかも)
発情期は情緒も不安定になるし、いつもなら気にならない事が気になってしまっているだけなのかもしれない。
そう思い、僕はぎゅっと目を瞑った。
・・・
――二時間後。
「ん……」
目を覚ますと、玄関から話し声が聞こえてきた。
(シグレさん?帰ってきた……!)
嬉しくなり、僕は目元を擦りつつベッドから起き上がると、玄関へ向かった。
「シグレさん、おかえりなさ……」
言いかけて、僕はピタリと口をつぐんだ。
なぜなら、シグレさんが誰かとスマホで話していたからだ。
(誰と話してるんだろう)
先程のメモの事もあり、気になってついじっと見てしまう。
すると、僕に気付いたシグレさんは、「もう自宅に着いたから」と言って通話を終わらせた。
それからスマホを鞄に仕舞うと、鞄を床にドサリと置き、両手を広げてこちらへやってくる。
「ただいま、セイラ」
「あ、あの、おかえりなさいっ……」
おずおずと答えると、そのまま温かな腕に包み込まれた。
ドキドキしながら僅かに見上げると、間近で目が合い、更にドキッとする。
「留守番、ちゃんとできた?」
「はい……戸締りして、大人しくしてました。あの、シグレさん」
「ん?」
シグレさんは、なんだろうと首を傾げる。
僕は続けた。
「抑制剤、僕の分、足しておいてくれましたよね。前より沢山用意されてたから……ありがとうございます」
そう言って、ペコリとお辞儀をしたつもりが、シグレさんの胸に顔を埋めるかたちになってしまった。
それを見て、シグレさんはクスッと笑う。
「ああ、いいよ、お礼なんて。自分の抑制剤が切れそうだったから、仕事の用事で出掛けた時に病院にも寄ったんだ。そのついでにセイラの分もお願いして出してもらったんだよ」
「そうだったんですか」
「うん」
シグレさんは小さく頷くと、僕の身体をぎゅうっと抱きしめる。
それから首元のチョーカーを僅かにずらし、首筋にチュッとキスを落とした。
「ひゃっ……し、シグレさんっ……!?」
「あー……ダメだ。仕事の後のセイラは甘すぎる。かわいい、いい匂い……ちょっとだけ」
「あっ、やぁっ……」
ふいに、シャツの中に手が滑り込んできて、脇腹をするりと撫でられる。
そしてその手はもう少し上にある突起に辿り着き、親指と中指で摘まみ上げて、人差し指の腹で先端をスリスリと撫で始めた。
「やっ、め……あんっ」
「相変わらず、可愛い声だね。今日は打ち合わせ頑張ったし、ご褒美がほしいなぁ」
「そっ、そんな……っ、ダメですって……ひぁっ、んっ」
「セイラ……これはどうかな?」
「えっ」
今度はなんだろうと思ったのも束の間、今度は指先で弾くように先端を弄ばれる。
強い刺激に、腰元がビクンッと跳ねあがった。
「ああっ、んっ、やっめ……シグレさ……っ」
「ふふ、顔真っ赤にして、かーわい。ホントに癒しだな……ベッド、行こうか」
「えっ……!」
その後、とりあえず抑制剤を飲み、僕は沈んだ気持ちでベッドに潜り込んだ。
シグレさんに愛されている自覚はあるし、女性の連絡先を知っているというだけでその人と付き合っていると考えるのは浅はか過ぎるだろう。
それに、シグレさんみたいに素敵な人ならいくらでも女性は寄ってくるだろうし、電話番号ぐらい交換していたって不思議ではない。
というか、シグレさんをそうやって疑うのは嫌だ。
(うー……でも気になるよ)
雑念を追い払おうと、ゴロンと寝返りを打ってみる。
すると、少し抑制剤が効いてきたのか、眠気が襲ってきた。
(寝よう……そうすれば少し落ち着くかも)
発情期は情緒も不安定になるし、いつもなら気にならない事が気になってしまっているだけなのかもしれない。
そう思い、僕はぎゅっと目を瞑った。
・・・
――二時間後。
「ん……」
目を覚ますと、玄関から話し声が聞こえてきた。
(シグレさん?帰ってきた……!)
嬉しくなり、僕は目元を擦りつつベッドから起き上がると、玄関へ向かった。
「シグレさん、おかえりなさ……」
言いかけて、僕はピタリと口をつぐんだ。
なぜなら、シグレさんが誰かとスマホで話していたからだ。
(誰と話してるんだろう)
先程のメモの事もあり、気になってついじっと見てしまう。
すると、僕に気付いたシグレさんは、「もう自宅に着いたから」と言って通話を終わらせた。
それからスマホを鞄に仕舞うと、鞄を床にドサリと置き、両手を広げてこちらへやってくる。
「ただいま、セイラ」
「あ、あの、おかえりなさいっ……」
おずおずと答えると、そのまま温かな腕に包み込まれた。
ドキドキしながら僅かに見上げると、間近で目が合い、更にドキッとする。
「留守番、ちゃんとできた?」
「はい……戸締りして、大人しくしてました。あの、シグレさん」
「ん?」
シグレさんは、なんだろうと首を傾げる。
僕は続けた。
「抑制剤、僕の分、足しておいてくれましたよね。前より沢山用意されてたから……ありがとうございます」
そう言って、ペコリとお辞儀をしたつもりが、シグレさんの胸に顔を埋めるかたちになってしまった。
それを見て、シグレさんはクスッと笑う。
「ああ、いいよ、お礼なんて。自分の抑制剤が切れそうだったから、仕事の用事で出掛けた時に病院にも寄ったんだ。そのついでにセイラの分もお願いして出してもらったんだよ」
「そうだったんですか」
「うん」
シグレさんは小さく頷くと、僕の身体をぎゅうっと抱きしめる。
それから首元のチョーカーを僅かにずらし、首筋にチュッとキスを落とした。
「ひゃっ……し、シグレさんっ……!?」
「あー……ダメだ。仕事の後のセイラは甘すぎる。かわいい、いい匂い……ちょっとだけ」
「あっ、やぁっ……」
ふいに、シャツの中に手が滑り込んできて、脇腹をするりと撫でられる。
そしてその手はもう少し上にある突起に辿り着き、親指と中指で摘まみ上げて、人差し指の腹で先端をスリスリと撫で始めた。
「やっ、め……あんっ」
「相変わらず、可愛い声だね。今日は打ち合わせ頑張ったし、ご褒美がほしいなぁ」
「そっ、そんな……っ、ダメですって……ひぁっ、んっ」
「セイラ……これはどうかな?」
「えっ」
今度はなんだろうと思ったのも束の間、今度は指先で弾くように先端を弄ばれる。
強い刺激に、腰元がビクンッと跳ねあがった。
「ああっ、んっ、やっめ……シグレさ……っ」
「ふふ、顔真っ赤にして、かーわい。ホントに癒しだな……ベッド、行こうか」
「えっ……!」
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