雇われオメガとご主人様

筍とるぞう

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※第三十九話 愛の時間

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・・・


――ギシッ……。


ベッドに寝かされると同時に、熱いキスで唇を塞がれる。


「んん……っ」


発情期の熱と、シグレさんの温度、匂い、吐息……すべてが僕を興奮させる。


「ん、ぁ……っ」


キスは止めぬまま、ルーム・ウェアのボタンを外され、するりと脱がされる。


(あ……っ)


ズボンの裾にも手がかかり、下着ごと下げられれば、すっかり濡れてしまった熱が露になった。


「や……っ恥ずかしい、です……」


「ん……これは、約束を破ったお仕置きだよ。ちゃんと見せて……ほら」


「え、ちょ……っああっ……!」


指先で全体を優しく掴むようにされたかと思うと、そのまま上に擦るようにスライドされ、背中が仰け反った。

シグレさんは自分も服を脱ぎ捨て、僕の上に覆いかぶさってくる。

そして、愛し気に僕を見つめながら、言葉を紡いでいく。


「ああ、本当に……俺はね、君が可愛くて仕方がないんだよ、セイラ。だから仕事が終わるまでいい子にしててねって言ったのに……これじゃあ、全然ダメだ」


「あ……ご、ごめんなさい……」


ピシャリと言われ謝ると、シグレさんはクスっと笑って、僕の頬を優しく撫でた。


「ふふ、いいよ、許してあげる。ただ、俺はセイラの事になると、本当に他の事がどうでもよくなってしまうから、色んな意味で危険なんだ……それぐらい、大好きだよ」


「シグレさん……」


甘い言葉に、うっとりとしてしまう。

本来、僕は使用人なのだから、ご主人様とこんなことをするなんていけない筈だ。

しかも、シグレさんは今、仕事に追われる身であるのに、こうして僕とベッドの上に居る。


(僕、シグレさんのお仕事の邪魔しちゃってるんだ……)


申し訳ないと思うものの、なんだかその背徳感にキュンとしてしまう。

好きな気持ちがまた溢れてきて、僕はシグレさんの首元に腕を回して抱きついた。


「シグレさん、僕も、大好きです……だから、我慢がきかなくて、ごめんなさい。でも僕、シグレさんに触れたくて……っ」


「セイラ……」


気持ちを吐露すると、シグレさんは堪らないとばかりに身を起こし、僕の首に巻かれているチョーカーに手を掛けた。

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