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第二十四話 ゼリーと紅茶
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・・・
リビングに行くと、もうすっかりお茶の準備が整っていた。
「すみません、運んでもらってしまいました……っ」
「あはは、気にしないで。さぁ、お茶にしよう」
シグレさんは上機嫌で席につくと、僕にも紅茶を勧めてくれた。
「ありがとうございます。あの、ゼリー、凄く美味しそうでビックリしました」
「ああ、これね。実は、今朝まだセイラが寝ている間に、近くの洋菓子店で買ってきたんだ」
話しながら、シグレさんは僕の手をそっと取り、ソファーまで連れていく。
(わ……なんか、王子様みたい……)
こういうことをスマートに出来るのは、シグレさんがエリートαだからということもあるだろうけれど、やはり彼の人柄なのだと思う。
(手が……っ)
軽く指先を持たれている程度なのに、そこから伝わる熱に、どうしてもドキドキしてしまう。
ソファーまで辿り着くと座るよう促され、僕はゆっくりと腰を下ろした。
シグレさんはそれを見届け、話を続ける。
「あそこは早朝からオープンしてる店で、この辺りじゃ人気の店なんだよ。開店直後だったから、いつもみたいに売り切れてなくて良かった。……そうだ、今度一緒に行こうか」
「わぁ、それは行ってみたいです……!」
近くにこんな素敵な洋菓子を売る店があるなんて、まるで夢のようだ。
僕は美味しそうなゼリーが並ぶ洋菓子屋を想像しながら、ティーカップに口をつけた。
そして暫く、お互いにゼリーの味見をしたりして楽しく過ごすことに……。
「はい、セイラ。あーん?」
「……!?けほっ、けほ!」
突然の「あーん」という声に、思わずむせる僕。
「あーあ、大丈夫?口元、拭いてあげようか」
「いっ、いえ……っだ、大丈夫です……!」
なんだかまるで、恋人同士のような雰囲気に、僕はすっかり動揺してしまった。
慌てて口元を拭っていると、シグレさんがクスッと笑う。
「こっちにも付いてるよ?」
「え……っあ、ん……っ」
突如、大きく身を乗り出してきたシグレさんの親指に口元を拭われたかと思うと、そのままキスで唇を塞がれる。
「……っ」
「は……ご馳走様」
「も、もう、シグレさんっ」
「あはは」
……そんなこんなで。
お茶の時間は楽しく、あっという間に過ぎていった。
(ふぅ……)
そして、少し落ち着いた頃。
ふと、なんとなくシグレさんの仕事について聞いてみたくなった。
僕は口の中のゼリーを飲み下すと、向かいで紅茶を啜るシグレさんに声をかける。
「……あの、聞いてもいいですか?」
「うん、なに?」
シグレさんは優しい表情で首を傾げる。
「えっと、小説家のお仕事って、いつからしているんですか?その、もしかして、10代でプロデビューとか……」
聞いてみてから、あまり突っ込んだ事を聞くのは失礼かもと思い直し、内心やや焦っていると、シグレさんは穏やかな表情で丁寧に返事を返してくれた。
「ん? ああ、そうだな……本格的に始めたのは、二十歳になってからだね。高校生の時になんとなく小説みたいなものを書き始めたんだけど……」
シグレさんは一旦話を切り、紅茶を一口啜った。
それから改めて話し始める。
「元々、ここではない街に住んでいたんだけど、本格的な小説家になるっていう目標を掲げて、より活動しやすいこの地域に引っ越して来たんだ。越してきたのは大学生の頃。俺は元々文系だったから、大学に通いながら一人暮らししてたマンションの一室で、黙々と小説を書いてた……懐かしいな」
「わぁ……そうだったんですね」
真剣な眼差しで答えるシグレさんを見つめ、僕は相槌を打った。
確かに、ここら辺は規模の大きな会社が密集しており、出版社も多いと聞いたことがある。
なので、作家にとっては、とても活動しやすい街なのではないだろうか。
それにしても、やはりシグレさんはそうやって、しっかりと目標を立ててこの街に来たのだと思うと、僕も気合いを入れなければならない。
「シグレさん。あの、改めまして……僕、もっとシグレさんのお役に立てるよう頑張りますので、よろしくお願いします……!」
テーブルに両手を揃えてつき、緊張気味にペコリと頭を下げると、シグレさんは明るく笑った。
「ははっ、そんなに畏まらなくていいよ。でも……頼りにしてるよ、セイラ」
そして、シグレさんは僕を見つめた。
その目は、まるで冬の暖炉みたいにあたたかい。
(よし、僕もお茶が終わったら頑張ろっと……!)
僕は内心ぐっと気合いを入れ、まだ少しだけ残っているゼリーに手を伸ばす。
そして一口、パクリ。
(……あれ?)
ふと視線を上げると、シグレさんがまだこちらを見つめており、ニコニコしている。
(……僕の顔、また何か付いてる?)
なんだろうと思い、つい見つめ返していると、シグレさんがポツリと呟いた。
「セイラ、あのさ……」
「……?」
シグレさんが黙ったので、僕はなんだろうと首を傾げる。
すると、シグレさんはハッとした様子でゴホンと咳払いを一つ。
そして、少しわざとらしい笑顔を作った。
「いや、ごめん、なんでもないよ……ああ、いや、そうだな……」
今度は一人で考え込むシグレさん。
かと思えば、少し真面目な顔付きになり、再びこちらを見た。
「セイラ、今の原稿が無事に片付いたら、改めて君に伝えたい事があるんだ」
「え?」
ドキッとして聞き返すと、シグレさんは僅かに微笑む。
そして、僕に聞こえるか聞こえないかぐらいかの小さな声で呟いた。
「覚えてない……よな」
「……?」
「いや、ごめん。今のは……忘れて」
そう言って、シグレさんは僕から目を逸らす。
”覚えてない”……って、何をだろう。
「あの、シグレさ……」
「さて、そろそろ原稿に戻らないとな。もう行くよ。セイラ、疲れただろうから、少し休んでから夕飯の準備をよろしくね」
「あ、あの、はい……」
なんだか、はぐらかされてしまった。
僕は訳が分からないまま、アワアワと返事をすると、シグレさんは部屋に戻っていってしまった。
部屋に静けさが落ち、僕はぼんやりとドアを見つめた。
そして、ふとこんなことを思う。
(いつか……シグレさんの小説、読ませて貰えるかな……)
僕はまだシグレさんの小説を読んだ事はない。
読書好きな僕としては、やはり彼の作品を読んでみたいと思う。
施設に居た頃にずっと読んでいた小説は、もう何度も読み返しているので、さすがに飽きてしまった。
それに、シグレさんの作品を読むことで、彼自身の事を深く知る事が出来る気がするのだ。
(今度、お願いしてみようかな)
そう思いながら、僕は紅茶の残りをゆっくりと飲んだ。
リビングに行くと、もうすっかりお茶の準備が整っていた。
「すみません、運んでもらってしまいました……っ」
「あはは、気にしないで。さぁ、お茶にしよう」
シグレさんは上機嫌で席につくと、僕にも紅茶を勧めてくれた。
「ありがとうございます。あの、ゼリー、凄く美味しそうでビックリしました」
「ああ、これね。実は、今朝まだセイラが寝ている間に、近くの洋菓子店で買ってきたんだ」
話しながら、シグレさんは僕の手をそっと取り、ソファーまで連れていく。
(わ……なんか、王子様みたい……)
こういうことをスマートに出来るのは、シグレさんがエリートαだからということもあるだろうけれど、やはり彼の人柄なのだと思う。
(手が……っ)
軽く指先を持たれている程度なのに、そこから伝わる熱に、どうしてもドキドキしてしまう。
ソファーまで辿り着くと座るよう促され、僕はゆっくりと腰を下ろした。
シグレさんはそれを見届け、話を続ける。
「あそこは早朝からオープンしてる店で、この辺りじゃ人気の店なんだよ。開店直後だったから、いつもみたいに売り切れてなくて良かった。……そうだ、今度一緒に行こうか」
「わぁ、それは行ってみたいです……!」
近くにこんな素敵な洋菓子を売る店があるなんて、まるで夢のようだ。
僕は美味しそうなゼリーが並ぶ洋菓子屋を想像しながら、ティーカップに口をつけた。
そして暫く、お互いにゼリーの味見をしたりして楽しく過ごすことに……。
「はい、セイラ。あーん?」
「……!?けほっ、けほ!」
突然の「あーん」という声に、思わずむせる僕。
「あーあ、大丈夫?口元、拭いてあげようか」
「いっ、いえ……っだ、大丈夫です……!」
なんだかまるで、恋人同士のような雰囲気に、僕はすっかり動揺してしまった。
慌てて口元を拭っていると、シグレさんがクスッと笑う。
「こっちにも付いてるよ?」
「え……っあ、ん……っ」
突如、大きく身を乗り出してきたシグレさんの親指に口元を拭われたかと思うと、そのままキスで唇を塞がれる。
「……っ」
「は……ご馳走様」
「も、もう、シグレさんっ」
「あはは」
……そんなこんなで。
お茶の時間は楽しく、あっという間に過ぎていった。
(ふぅ……)
そして、少し落ち着いた頃。
ふと、なんとなくシグレさんの仕事について聞いてみたくなった。
僕は口の中のゼリーを飲み下すと、向かいで紅茶を啜るシグレさんに声をかける。
「……あの、聞いてもいいですか?」
「うん、なに?」
シグレさんは優しい表情で首を傾げる。
「えっと、小説家のお仕事って、いつからしているんですか?その、もしかして、10代でプロデビューとか……」
聞いてみてから、あまり突っ込んだ事を聞くのは失礼かもと思い直し、内心やや焦っていると、シグレさんは穏やかな表情で丁寧に返事を返してくれた。
「ん? ああ、そうだな……本格的に始めたのは、二十歳になってからだね。高校生の時になんとなく小説みたいなものを書き始めたんだけど……」
シグレさんは一旦話を切り、紅茶を一口啜った。
それから改めて話し始める。
「元々、ここではない街に住んでいたんだけど、本格的な小説家になるっていう目標を掲げて、より活動しやすいこの地域に引っ越して来たんだ。越してきたのは大学生の頃。俺は元々文系だったから、大学に通いながら一人暮らししてたマンションの一室で、黙々と小説を書いてた……懐かしいな」
「わぁ……そうだったんですね」
真剣な眼差しで答えるシグレさんを見つめ、僕は相槌を打った。
確かに、ここら辺は規模の大きな会社が密集しており、出版社も多いと聞いたことがある。
なので、作家にとっては、とても活動しやすい街なのではないだろうか。
それにしても、やはりシグレさんはそうやって、しっかりと目標を立ててこの街に来たのだと思うと、僕も気合いを入れなければならない。
「シグレさん。あの、改めまして……僕、もっとシグレさんのお役に立てるよう頑張りますので、よろしくお願いします……!」
テーブルに両手を揃えてつき、緊張気味にペコリと頭を下げると、シグレさんは明るく笑った。
「ははっ、そんなに畏まらなくていいよ。でも……頼りにしてるよ、セイラ」
そして、シグレさんは僕を見つめた。
その目は、まるで冬の暖炉みたいにあたたかい。
(よし、僕もお茶が終わったら頑張ろっと……!)
僕は内心ぐっと気合いを入れ、まだ少しだけ残っているゼリーに手を伸ばす。
そして一口、パクリ。
(……あれ?)
ふと視線を上げると、シグレさんがまだこちらを見つめており、ニコニコしている。
(……僕の顔、また何か付いてる?)
なんだろうと思い、つい見つめ返していると、シグレさんがポツリと呟いた。
「セイラ、あのさ……」
「……?」
シグレさんが黙ったので、僕はなんだろうと首を傾げる。
すると、シグレさんはハッとした様子でゴホンと咳払いを一つ。
そして、少しわざとらしい笑顔を作った。
「いや、ごめん、なんでもないよ……ああ、いや、そうだな……」
今度は一人で考え込むシグレさん。
かと思えば、少し真面目な顔付きになり、再びこちらを見た。
「セイラ、今の原稿が無事に片付いたら、改めて君に伝えたい事があるんだ」
「え?」
ドキッとして聞き返すと、シグレさんは僅かに微笑む。
そして、僕に聞こえるか聞こえないかぐらいかの小さな声で呟いた。
「覚えてない……よな」
「……?」
「いや、ごめん。今のは……忘れて」
そう言って、シグレさんは僕から目を逸らす。
”覚えてない”……って、何をだろう。
「あの、シグレさ……」
「さて、そろそろ原稿に戻らないとな。もう行くよ。セイラ、疲れただろうから、少し休んでから夕飯の準備をよろしくね」
「あ、あの、はい……」
なんだか、はぐらかされてしまった。
僕は訳が分からないまま、アワアワと返事をすると、シグレさんは部屋に戻っていってしまった。
部屋に静けさが落ち、僕はぼんやりとドアを見つめた。
そして、ふとこんなことを思う。
(いつか……シグレさんの小説、読ませて貰えるかな……)
僕はまだシグレさんの小説を読んだ事はない。
読書好きな僕としては、やはり彼の作品を読んでみたいと思う。
施設に居た頃にずっと読んでいた小説は、もう何度も読み返しているので、さすがに飽きてしまった。
それに、シグレさんの作品を読むことで、彼自身の事を深く知る事が出来る気がするのだ。
(今度、お願いしてみようかな)
そう思いながら、僕は紅茶の残りをゆっくりと飲んだ。
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