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私と最愛の魔法使い~王女様、私の夫に惚れられても困ります!~
分岐点6 若者達
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パーティーの開始時間まで、ナタリーは食事や飲み物を準備したり、部屋の飾りつけをしたりと慌ただしくしていた。当のジェニーは先に到着した男の子達と楽しそうに話していた。
徐々にメンバーが集まり出し、ナタリーもジェニーから友人達に紹介された。
女の子達に挨拶をした際、表面上はみんなニコニコと笑ってはいるが、目の奥が笑っておらず、ナタリーは上から下まで値踏みされているような感覚を覚えた。キラキラとした美人な女の子ばかりで、やはり自分は場違いだったのだと後悔した。
男の子達に紹介された際は、みんな愛想良く話しかけてきてくれたが、
「言われ慣れてるだろうけど美人」
「スタイルいいね!ドレス似合ってる。」
など、歯が浮くようなセリフを言われた。ナタリーは今まで生きてきてそのようなことをアッシュからはもちろん、異性から言われたことはなかったし、自分が美人などと思ったこともなかった。人間界の若い子達は、思ってなくてもとりあえず褒めるのがコミュニケーションの方法なのかと疑ってしまい、なんとなく信用できず馴染めなかった。
端の方で1人で弱めのお酒を飲んでいると、代わる代わる男の子から話しかけられた。誰がチャーリーとサムとロニーなのか分からず、とりあえず当たり障りなく会話をしていると、何人かの女の子達から睨まれているのを感じ居たたまれなくなった。
最後に到着したのはウィルで、ウィルが入ってきた瞬間、女の子達が一斉に彼の周りに群がってきた。
「ジェニー誰なの!?紹介して!」
「魔法使いの子ってあなた!?」
と色めき立っている様子で、ナタリーはウィルと話したいのに近付くことができなかった。ナタリーがウィルの方をチラチラ見ていると、ジェニーから肩を叩かれた。
「ナタリー。私が言ったこと忘れたの?ウィルにベタベタしないこと。他の子と話して。あと、さっきあなたにスタイルがいいとか美人だとか言ってきてたのはチャーリーよ。ああいう時はその場を離れなきゃ。」
(······チャーリーだったのね。私にはこの集まりは難易度が高すぎる。まるで戦場だわ。)
ナタリーはなんだか疲れてしまい、気分を紛らわそうと食事をしたり、1人でお酒を飲んだりしていた。ウィルはナタリーを見つけ手を振ってきた。ナタリーの元へ来ようとしたが、周りを囲っていた女の子の1人とジェニーに行く手を遮られ、腕を引っ張られたまま、見せたいものがあると別の部屋へ強引に連れられていった。
室内にはナタリーと、5人の男の子達が残された。男の子達は、ジェニー達がみんなウィルにばかり構うものだから面白くないのか、機嫌が悪そうだった。
女子がいなくなった為仕方なくか、男の子達はナタリーに話しかけてきた。
「ナタリー!1人で飲んでるの?一緒に飲もうよ!」
この時にはナタリーも大分酒に酔っていたので、気が大きくなりケラケラ笑いながら
「いいわよ。チャーリーもサムもロニーももう気にしないわ!お話しましょう。」
そしてナタリーは、気になっていた人間界の学校生活のこと、恋愛のことを聞いたり、自分の身の上について話したりして大いに盛り上がった。最初はこのチャラついたような男の子達が苦手なナタリーであったが、よくよく話してみると年相応に悩んでいることがあり、幼さの残る笑顔がかわいらしいと感じた。いつもアッシュのような偏屈と一緒にいたせいで、家庭や将来、恋愛のことで悩む彼らはすごく人間らしくて好感が持てた。
「ナタリーは俺達の周りの子とは全然違うね。こんなに真剣に話を聞いてくれてさ、着飾ることに命をかけてて、わがままばっかり言う女の子はうんざりだよ!」
チャーリーがそう言うと、他の4人もそうだそうだと口々に賛同した。
ナタリーが付き合ったことがないというと、ひどく驚かれた。
「嘘だろ!?魔法使いの男って見る目がないのか?ナタリーはこんなに素敵なのに信じられないよ!」
「あはは。そう言ってくれて嬉しい。全然モテなかったわ!好きな人はいたんだけどね、全く相手にされなかった。だから独り立ちしたくてこの街に来たの。」
「そいつも馬鹿だね!今頃後悔してるさ。逃した魚は大きかったってね!」
アッシュが馬鹿だと言われ、幾分気分が晴れたナタリーはお腹を抱えて笑ってしまった。
その後、見つめ合って先に目を逸らしたら負けな遊びをしようとロニーに提案され、ナタリーは全戦全勝した。負けた男の子達は酒を飲まされ、さらに陽気になっていった。
ジェニー達をやっとのことで撒いたウィルが部屋に戻ってきた時には、ナタリーと男の子5人は大盛り上がりで笑いながらふざけ合っていた。
「ナタリー?お酒弱いのにそんなに飲んだの?」
怪訝な顔をして近付いてきたウィルに気付いたナタリーは、ウィルの袖を掴んで自身の勝負強さを自慢し出した。
「だってあなたが全然来てくれないんだもん!でもね、彼らもすごく楽しいのよ。聞いて!私、先に目を逸らしたら負けのゲームで全員に勝っちゃった!私の目力がすごいのかな?ウィルも勝負しよう~!」
「ナタリー!そいつはいいから俺達と勝負しようよ!今度は負けないぞ!」
ウィルと、少し遅れて部屋に戻ってきたジェニー達は、まるでナタリーの取り巻きのようになった男の子達に困惑した。
ジェニー達はなんとかウィルに取り入ろうと必死だったが、ウィルが早くナタリーのいる部屋に戻りたいという姿勢を崩さなかった為、結局あまり盛り上がらなかったようだった。
「ナタリー飲みすぎだよ。そろそろ帰ろう。」
「えぇ?まだ大丈夫よ······私全然酔ってないし。」
明らかに足元がふらついているナタリーを見てウィルはため息をつくと、ナタリーの腰を抱いてそのまま帰ろうとした。
「おい!なんでナタリーを連れていくんだよ!?」
「ナタリー帰っちゃうの!?行かないで!」
「花屋に遊びに行くからね!またね!」
「ナタリーが帰るなら俺達も帰ろうぜ。つまんないし。」
男の子達は口々にそう言うと、ジェニー達を残して早々に帰っていった。
ナタリーはウィルに連れられながら、男の子達を振り返り、笑顔で「バイバーイ!!」と手を振った。
「はぁ。楽しかったわ。ウィルも楽しかった?」
出来上がったナタリーをじっと見たウィルはなんだか不機嫌そうだった。
「······ナタリーはもう飲まない方がいいよ。」
「なんでぇ?私アッシュにずっと禁酒されてたから久しぶりだったのよ。人前で飲むなって言われてたの。こんなに楽しいのにね!」
「だろうね。アッシュの気持ち分かるよ。それにその服·······そんな服着て男の前ではしゃぎまくるなんて信じられない。」
「何よ。似合わない?ジェニーはこれが今時普通だって。チャーリーは褒めてくれたわよ!胸元と足がセクシーだね、肌が綺麗で触りたくなるって。」
酔っぱらいのナタリーに何を言っても伝わらないと諦めていたウィルだったが、さすがに我慢できなくなり声を荒げた。
「·······ナタリー!ああいう男達は、頭の中はヤることしか考えてないんだよ!もっと注意しないと。」
はーい。すみませんでした!と千鳥足になっているナタリーを支えながら、イレルの家に帰ってきた。今日は花屋は休みなので、イレルは親戚の家に泊まりに行くとのことで不在だった。
ウィルはまともに歩けなくなったナタリーをドサッとベッドの上に下ろし、コップに水を入れてきて渡した。
「じゃあナタリー、僕帰るよ。」
普段は、前にアッシュから受け入れられなかったことなど忘れようと努めていたナタリーだったが、本音はたまらなく寂しくなる夜があった。今夜は酔いが回っていることもあり、ウィルの優しさに甘えたくなり、ベッドから腰を上げようとしたウィルの腕を掴んだ。
「帰らないでウィル。一緒にいて。」
「·················」
困っているような、言葉を探しているようなウィルの表情を見たナタリーは、まともに思考が働かなくなった頭でも彼が戸惑っていることに気が付き、すぐに自分の発言を打ち消した。
「─────なんてね。今日はありがとう。おやすみなさい。」
「···············うん。おやすみ。」
ウィルは立ち上がり、静かに部屋を出ていった。 パタンとドアが閉まると共に、ナタリーはベッドに横になり天井を見上げ、目を閉じた。
が、その後すぐに寝室のドアが開く音がし、ナタリーは目を開けた。
徐々にメンバーが集まり出し、ナタリーもジェニーから友人達に紹介された。
女の子達に挨拶をした際、表面上はみんなニコニコと笑ってはいるが、目の奥が笑っておらず、ナタリーは上から下まで値踏みされているような感覚を覚えた。キラキラとした美人な女の子ばかりで、やはり自分は場違いだったのだと後悔した。
男の子達に紹介された際は、みんな愛想良く話しかけてきてくれたが、
「言われ慣れてるだろうけど美人」
「スタイルいいね!ドレス似合ってる。」
など、歯が浮くようなセリフを言われた。ナタリーは今まで生きてきてそのようなことをアッシュからはもちろん、異性から言われたことはなかったし、自分が美人などと思ったこともなかった。人間界の若い子達は、思ってなくてもとりあえず褒めるのがコミュニケーションの方法なのかと疑ってしまい、なんとなく信用できず馴染めなかった。
端の方で1人で弱めのお酒を飲んでいると、代わる代わる男の子から話しかけられた。誰がチャーリーとサムとロニーなのか分からず、とりあえず当たり障りなく会話をしていると、何人かの女の子達から睨まれているのを感じ居たたまれなくなった。
最後に到着したのはウィルで、ウィルが入ってきた瞬間、女の子達が一斉に彼の周りに群がってきた。
「ジェニー誰なの!?紹介して!」
「魔法使いの子ってあなた!?」
と色めき立っている様子で、ナタリーはウィルと話したいのに近付くことができなかった。ナタリーがウィルの方をチラチラ見ていると、ジェニーから肩を叩かれた。
「ナタリー。私が言ったこと忘れたの?ウィルにベタベタしないこと。他の子と話して。あと、さっきあなたにスタイルがいいとか美人だとか言ってきてたのはチャーリーよ。ああいう時はその場を離れなきゃ。」
(······チャーリーだったのね。私にはこの集まりは難易度が高すぎる。まるで戦場だわ。)
ナタリーはなんだか疲れてしまい、気分を紛らわそうと食事をしたり、1人でお酒を飲んだりしていた。ウィルはナタリーを見つけ手を振ってきた。ナタリーの元へ来ようとしたが、周りを囲っていた女の子の1人とジェニーに行く手を遮られ、腕を引っ張られたまま、見せたいものがあると別の部屋へ強引に連れられていった。
室内にはナタリーと、5人の男の子達が残された。男の子達は、ジェニー達がみんなウィルにばかり構うものだから面白くないのか、機嫌が悪そうだった。
女子がいなくなった為仕方なくか、男の子達はナタリーに話しかけてきた。
「ナタリー!1人で飲んでるの?一緒に飲もうよ!」
この時にはナタリーも大分酒に酔っていたので、気が大きくなりケラケラ笑いながら
「いいわよ。チャーリーもサムもロニーももう気にしないわ!お話しましょう。」
そしてナタリーは、気になっていた人間界の学校生活のこと、恋愛のことを聞いたり、自分の身の上について話したりして大いに盛り上がった。最初はこのチャラついたような男の子達が苦手なナタリーであったが、よくよく話してみると年相応に悩んでいることがあり、幼さの残る笑顔がかわいらしいと感じた。いつもアッシュのような偏屈と一緒にいたせいで、家庭や将来、恋愛のことで悩む彼らはすごく人間らしくて好感が持てた。
「ナタリーは俺達の周りの子とは全然違うね。こんなに真剣に話を聞いてくれてさ、着飾ることに命をかけてて、わがままばっかり言う女の子はうんざりだよ!」
チャーリーがそう言うと、他の4人もそうだそうだと口々に賛同した。
ナタリーが付き合ったことがないというと、ひどく驚かれた。
「嘘だろ!?魔法使いの男って見る目がないのか?ナタリーはこんなに素敵なのに信じられないよ!」
「あはは。そう言ってくれて嬉しい。全然モテなかったわ!好きな人はいたんだけどね、全く相手にされなかった。だから独り立ちしたくてこの街に来たの。」
「そいつも馬鹿だね!今頃後悔してるさ。逃した魚は大きかったってね!」
アッシュが馬鹿だと言われ、幾分気分が晴れたナタリーはお腹を抱えて笑ってしまった。
その後、見つめ合って先に目を逸らしたら負けな遊びをしようとロニーに提案され、ナタリーは全戦全勝した。負けた男の子達は酒を飲まされ、さらに陽気になっていった。
ジェニー達をやっとのことで撒いたウィルが部屋に戻ってきた時には、ナタリーと男の子5人は大盛り上がりで笑いながらふざけ合っていた。
「ナタリー?お酒弱いのにそんなに飲んだの?」
怪訝な顔をして近付いてきたウィルに気付いたナタリーは、ウィルの袖を掴んで自身の勝負強さを自慢し出した。
「だってあなたが全然来てくれないんだもん!でもね、彼らもすごく楽しいのよ。聞いて!私、先に目を逸らしたら負けのゲームで全員に勝っちゃった!私の目力がすごいのかな?ウィルも勝負しよう~!」
「ナタリー!そいつはいいから俺達と勝負しようよ!今度は負けないぞ!」
ウィルと、少し遅れて部屋に戻ってきたジェニー達は、まるでナタリーの取り巻きのようになった男の子達に困惑した。
ジェニー達はなんとかウィルに取り入ろうと必死だったが、ウィルが早くナタリーのいる部屋に戻りたいという姿勢を崩さなかった為、結局あまり盛り上がらなかったようだった。
「ナタリー飲みすぎだよ。そろそろ帰ろう。」
「えぇ?まだ大丈夫よ······私全然酔ってないし。」
明らかに足元がふらついているナタリーを見てウィルはため息をつくと、ナタリーの腰を抱いてそのまま帰ろうとした。
「おい!なんでナタリーを連れていくんだよ!?」
「ナタリー帰っちゃうの!?行かないで!」
「花屋に遊びに行くからね!またね!」
「ナタリーが帰るなら俺達も帰ろうぜ。つまんないし。」
男の子達は口々にそう言うと、ジェニー達を残して早々に帰っていった。
ナタリーはウィルに連れられながら、男の子達を振り返り、笑顔で「バイバーイ!!」と手を振った。
「はぁ。楽しかったわ。ウィルも楽しかった?」
出来上がったナタリーをじっと見たウィルはなんだか不機嫌そうだった。
「······ナタリーはもう飲まない方がいいよ。」
「なんでぇ?私アッシュにずっと禁酒されてたから久しぶりだったのよ。人前で飲むなって言われてたの。こんなに楽しいのにね!」
「だろうね。アッシュの気持ち分かるよ。それにその服·······そんな服着て男の前ではしゃぎまくるなんて信じられない。」
「何よ。似合わない?ジェニーはこれが今時普通だって。チャーリーは褒めてくれたわよ!胸元と足がセクシーだね、肌が綺麗で触りたくなるって。」
酔っぱらいのナタリーに何を言っても伝わらないと諦めていたウィルだったが、さすがに我慢できなくなり声を荒げた。
「·······ナタリー!ああいう男達は、頭の中はヤることしか考えてないんだよ!もっと注意しないと。」
はーい。すみませんでした!と千鳥足になっているナタリーを支えながら、イレルの家に帰ってきた。今日は花屋は休みなので、イレルは親戚の家に泊まりに行くとのことで不在だった。
ウィルはまともに歩けなくなったナタリーをドサッとベッドの上に下ろし、コップに水を入れてきて渡した。
「じゃあナタリー、僕帰るよ。」
普段は、前にアッシュから受け入れられなかったことなど忘れようと努めていたナタリーだったが、本音はたまらなく寂しくなる夜があった。今夜は酔いが回っていることもあり、ウィルの優しさに甘えたくなり、ベッドから腰を上げようとしたウィルの腕を掴んだ。
「帰らないでウィル。一緒にいて。」
「·················」
困っているような、言葉を探しているようなウィルの表情を見たナタリーは、まともに思考が働かなくなった頭でも彼が戸惑っていることに気が付き、すぐに自分の発言を打ち消した。
「─────なんてね。今日はありがとう。おやすみなさい。」
「···············うん。おやすみ。」
ウィルは立ち上がり、静かに部屋を出ていった。 パタンとドアが閉まると共に、ナタリーはベッドに横になり天井を見上げ、目を閉じた。
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