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第十三話【サリーヤ】私の死に場所
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「サリーヤ様!!魔王討伐のメンバーに選ばれました!すごいことです!!おめでとうございます!」
サリーヤの側目係の少女がバタバタと騒々しく部屋に入るなり、頬を上気させそう叫んだ。
サリーヤはその言葉を聞いた時、歓喜の気持ちは一切湧かず、『やはりか』という皮肉めいた、諦めのような気持ちだけが湧き上がった。
サリーヤが討伐メンバーに選出された際、彼女は二十歳だった。
物心つく時から修道の道に足を踏み入れ、十五歳の時に見習いから聖女に昇格した。
聖女は複数名おり、サリーヤはその中でも聖なる力の最も強い実力者ではあったが、出自が平民ということもあり、同じ立場である他の聖女達よりも立場は弱く、実力がある故に厄介者扱いをされていた。
『修道の道』『神に遣える者』として、民達の崇拝の対象である聖女ではあるが、聖職者とは、内情は汚く崇高とは程遠い。
司祭達は、まだ男を知らず清らかな、幼い女児達を性の対象としていた。
聖女となれるのは、前提として聖なる力を有するものではあるが、その力だけで成り上がれるものではない。司祭に気に入られ取り立ててもらえてこそ聖女への道が開けるのだ。
サリーヤが司祭の寝室に通ったのは、一度や二度ではない。彼女自身、他を蹴落としてトップに君臨したいという野望めいたものはなかったが、一生立場が弱く食い物にされて生きるよりは、多少自分の思い通りに振る舞えた方がいい、そのように考え、薄汚く醜い司祭の人形となったのだった。
しかし、サリーヤはただ黙って司祭のいいなりになっていた訳ではない。
司祭と寝るようになって気が付いたことがある。サリーヤが相手の目を見つめ、聖なる力を使い『私の虜になれ』と強く念じると、相手はサリーヤに骨抜きになり、サリーヤの思い通りに動いてくれるようになった。
その効果は人にもよるが、大体半年ほどはサリーヤにぞっこんになり、効き目が切れた後も自分が魅了状態だったとは気が付くことなく、過去の燃えるような恋愛として流れていくだけだ。
そんな能力を有していたサリーヤがのし上がることは容易いことであった。
そうはいっても、ライバルである他の聖女達からはサリーヤは目の敵にされていた。司祭達を思うがままに操り、あれよあれよという間に聖女の中で最も権力のある存在に近付きつつあったことは、皆の脅威の対象であった。
サリーヤは、他の結託した聖女達の陰謀により、『誉れ高い魔王討伐のメンバー』に選ばれてしまったのである。
世の中では、魔王討伐のメンバーに選ばれるということは名誉なことだと思われているが、実はそう単純な話ではない。
魔王の勢力は年々威力を増している。
数年前、滅ぼされた村は数えるほどであったが、翌年にはその倍以上もの村が消し滅ぼされた。
魔王討伐は五年に一度のペースで召集がかかる。
今までに選ばれたメンバーは皆平民上がりで、十年前に選ばれたメンバーは魔族の巣窟に連れていかれ、四肢をもぎ取られ魔鳥の餌になった。
五年前に選ばれたメンバーは、一人が幻覚状態に陥り、結果仲間内で殺し合いが始まり誰も残らなかった。
要するに、魔王討伐のメンバーに選ばれるということは、国の為に死ににいくのと同じことなのである。誰も本気で魔王を倒せるなどとは考えていない。ただ、民衆へのポーズの為に定期的に行う、生け贄を捧げる通過儀礼にすぎない。
その証拠に、貴族や重役のポジションにいながら討伐に選ばれた実力者は一人もいない。
平民の邪魔物が魔王討伐で死んだ後、『彼らを偲び祈りを捧げよう!』と声高に叫び、民衆の支持を集め権力を増大させていくのだ。それが残った者達の常套手段だった。
『平民上がりのくせに目立つ目障りな人間、権力者にとって邪魔な人間』
これが、討伐メンバーに選ばれる共通点だった。
その事を知っていたサリーヤは、討伐メンバーに選ばれた際、してやられたと苦々しく思ったが、かといって抵抗するほど生に執着がなかった。
最後に世界中を旅して死ぬのも悪くない、そう思った。
そして旅立つ日、サリーヤは共に旅する勇者と騎士、魔法使いに初めて出会った。
彼らは自分が捨て駒だとは夢にも思わないのか、悲壮感は一切なく、目は生き生きとして眩しいほどに生命力が漲っていた。
一緒に旅をした彼らは、サリーヤから見ても、目が眩むほどに魂が美しい人間達であった。仲間が危険であれば、自身の命を省みず、渦中に飛び込める勇気と決断力があった。仲間が落ち込んでいれば肩を抱き慰め、楽しい時は共に笑い合った。紅一点のサリーヤにおかしな欲望を押し付けてくることはなく、あくまでも大切な仲間として尊敬の意を示してくれた。
サリーヤは彼らが好きだった。自分の死に場所はここがいい。心底そう思った。
騎士のアクレンは、正義感に燃えた実直な男だった。誰かが魔王を倒さなければ平和は訪れない、幼い子達が怯える世を変えなければならない、そのような使命感から討伐に参加したようだった。魔力がないながらも優れた戦闘力と判断力があり、いざというときは頼りになる存在だった。
魔法使いのエイデルは、正義感というよりも、己の力を世に知らしめたいという思いが強い男だった。事実、彼の魔法には度肝を抜かれることがあり、何度も仲間を危機から救い出した。
勇者のルイスは、端麗な容姿と圧倒的な実力とは裏腹に、寡黙で我が強くない人物だった。大抵勇者に選ばれる者は尊大で、自信過剰な者が多いものだが、人間の汚い部分を見てきたサリーヤから見ても、ルイスはどこか読めなかった。
戦闘においては人が変わったように力強く驚異的な力を発揮するルイスだが、普段はどこか遠い目をして、エイデルの自慢話を聞いているのか聞いていないのか分からないような相槌で受け流し、アクレンの酒の誘いを適当にやり過ごしていた。
唯一サリーヤとは普通の会話をしたが、基本的に自分から話し出すことはほとんどない男だった。
次第に、ルイスはサリーヤと同じなのではないかと考えるようになった。
人生を諦めていて今生に未練がないのだ、最後の死に場所を探して討伐に参加したのだ、だからこそ、何の欲も出さずに命を懸けることができるのだと。
そうして、サリーヤがルイスを愛するようになるのには時間はかからなかった。
信頼できる仲間、アクレンやエイデルに囲まれ、同じ境遇である愛するルイスの側で死ぬ。サリーヤは死が怖くないどころか、この旅の中で死が訪れるのを今か今かと待ち望むようになっていた。
サリーヤの側目係の少女がバタバタと騒々しく部屋に入るなり、頬を上気させそう叫んだ。
サリーヤはその言葉を聞いた時、歓喜の気持ちは一切湧かず、『やはりか』という皮肉めいた、諦めのような気持ちだけが湧き上がった。
サリーヤが討伐メンバーに選出された際、彼女は二十歳だった。
物心つく時から修道の道に足を踏み入れ、十五歳の時に見習いから聖女に昇格した。
聖女は複数名おり、サリーヤはその中でも聖なる力の最も強い実力者ではあったが、出自が平民ということもあり、同じ立場である他の聖女達よりも立場は弱く、実力がある故に厄介者扱いをされていた。
『修道の道』『神に遣える者』として、民達の崇拝の対象である聖女ではあるが、聖職者とは、内情は汚く崇高とは程遠い。
司祭達は、まだ男を知らず清らかな、幼い女児達を性の対象としていた。
聖女となれるのは、前提として聖なる力を有するものではあるが、その力だけで成り上がれるものではない。司祭に気に入られ取り立ててもらえてこそ聖女への道が開けるのだ。
サリーヤが司祭の寝室に通ったのは、一度や二度ではない。彼女自身、他を蹴落としてトップに君臨したいという野望めいたものはなかったが、一生立場が弱く食い物にされて生きるよりは、多少自分の思い通りに振る舞えた方がいい、そのように考え、薄汚く醜い司祭の人形となったのだった。
しかし、サリーヤはただ黙って司祭のいいなりになっていた訳ではない。
司祭と寝るようになって気が付いたことがある。サリーヤが相手の目を見つめ、聖なる力を使い『私の虜になれ』と強く念じると、相手はサリーヤに骨抜きになり、サリーヤの思い通りに動いてくれるようになった。
その効果は人にもよるが、大体半年ほどはサリーヤにぞっこんになり、効き目が切れた後も自分が魅了状態だったとは気が付くことなく、過去の燃えるような恋愛として流れていくだけだ。
そんな能力を有していたサリーヤがのし上がることは容易いことであった。
そうはいっても、ライバルである他の聖女達からはサリーヤは目の敵にされていた。司祭達を思うがままに操り、あれよあれよという間に聖女の中で最も権力のある存在に近付きつつあったことは、皆の脅威の対象であった。
サリーヤは、他の結託した聖女達の陰謀により、『誉れ高い魔王討伐のメンバー』に選ばれてしまったのである。
世の中では、魔王討伐のメンバーに選ばれるということは名誉なことだと思われているが、実はそう単純な話ではない。
魔王の勢力は年々威力を増している。
数年前、滅ぼされた村は数えるほどであったが、翌年にはその倍以上もの村が消し滅ぼされた。
魔王討伐は五年に一度のペースで召集がかかる。
今までに選ばれたメンバーは皆平民上がりで、十年前に選ばれたメンバーは魔族の巣窟に連れていかれ、四肢をもぎ取られ魔鳥の餌になった。
五年前に選ばれたメンバーは、一人が幻覚状態に陥り、結果仲間内で殺し合いが始まり誰も残らなかった。
要するに、魔王討伐のメンバーに選ばれるということは、国の為に死ににいくのと同じことなのである。誰も本気で魔王を倒せるなどとは考えていない。ただ、民衆へのポーズの為に定期的に行う、生け贄を捧げる通過儀礼にすぎない。
その証拠に、貴族や重役のポジションにいながら討伐に選ばれた実力者は一人もいない。
平民の邪魔物が魔王討伐で死んだ後、『彼らを偲び祈りを捧げよう!』と声高に叫び、民衆の支持を集め権力を増大させていくのだ。それが残った者達の常套手段だった。
『平民上がりのくせに目立つ目障りな人間、権力者にとって邪魔な人間』
これが、討伐メンバーに選ばれる共通点だった。
その事を知っていたサリーヤは、討伐メンバーに選ばれた際、してやられたと苦々しく思ったが、かといって抵抗するほど生に執着がなかった。
最後に世界中を旅して死ぬのも悪くない、そう思った。
そして旅立つ日、サリーヤは共に旅する勇者と騎士、魔法使いに初めて出会った。
彼らは自分が捨て駒だとは夢にも思わないのか、悲壮感は一切なく、目は生き生きとして眩しいほどに生命力が漲っていた。
一緒に旅をした彼らは、サリーヤから見ても、目が眩むほどに魂が美しい人間達であった。仲間が危険であれば、自身の命を省みず、渦中に飛び込める勇気と決断力があった。仲間が落ち込んでいれば肩を抱き慰め、楽しい時は共に笑い合った。紅一点のサリーヤにおかしな欲望を押し付けてくることはなく、あくまでも大切な仲間として尊敬の意を示してくれた。
サリーヤは彼らが好きだった。自分の死に場所はここがいい。心底そう思った。
騎士のアクレンは、正義感に燃えた実直な男だった。誰かが魔王を倒さなければ平和は訪れない、幼い子達が怯える世を変えなければならない、そのような使命感から討伐に参加したようだった。魔力がないながらも優れた戦闘力と判断力があり、いざというときは頼りになる存在だった。
魔法使いのエイデルは、正義感というよりも、己の力を世に知らしめたいという思いが強い男だった。事実、彼の魔法には度肝を抜かれることがあり、何度も仲間を危機から救い出した。
勇者のルイスは、端麗な容姿と圧倒的な実力とは裏腹に、寡黙で我が強くない人物だった。大抵勇者に選ばれる者は尊大で、自信過剰な者が多いものだが、人間の汚い部分を見てきたサリーヤから見ても、ルイスはどこか読めなかった。
戦闘においては人が変わったように力強く驚異的な力を発揮するルイスだが、普段はどこか遠い目をして、エイデルの自慢話を聞いているのか聞いていないのか分からないような相槌で受け流し、アクレンの酒の誘いを適当にやり過ごしていた。
唯一サリーヤとは普通の会話をしたが、基本的に自分から話し出すことはほとんどない男だった。
次第に、ルイスはサリーヤと同じなのではないかと考えるようになった。
人生を諦めていて今生に未練がないのだ、最後の死に場所を探して討伐に参加したのだ、だからこそ、何の欲も出さずに命を懸けることができるのだと。
そうして、サリーヤがルイスを愛するようになるのには時間はかからなかった。
信頼できる仲間、アクレンやエイデルに囲まれ、同じ境遇である愛するルイスの側で死ぬ。サリーヤは死が怖くないどころか、この旅の中で死が訪れるのを今か今かと待ち望むようになっていた。
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