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兄の後悔
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「ララ!今日も橋に行くの?」
「うん!お友達がくる時間なの。約束してる。行ってきまーす!!」
ララはそう言うと、元気良く屋敷を飛び出していった。
アリソンはレックスが出ていってから、元気のないララを心配していたが、ここ最近、「ライラ」という年下で女の子の友達ができてからは、毎日笑顔で遊びに出掛けていた。
ララの話によれば、ライラは物知りで、ララが知らないことを何でも知っている、すごく可愛くて賢い子だという。
アリソンも、一度ララの様子を橋まで見に行ったときに、ライラという少女を遠目に見たことがある。
手入れのされた長い黒髪に、質の良い、首や膝が隠れるようなモノトーンのワンピースを着ていた。明らかに平民の装いではないが、貴族令嬢のように着飾っているわけでもない。そしてララ曰く、『物知り』だというのだから、アリソンからすれば謎に包まれた少女だった。この近くに住んでいるということは、王宮の関係者の娘か何かだろうと思っていた。
その日は、久しぶりにレックスが屋敷に戻っていた。いつもは、アリソンとララが出迎えてくれるところだが、今日はララの姿はない。レックスは気になってアリソンに尋ねた。
「母さん、ララは?部屋にいるの?」
「いいえ。ララは出掛けてるわよ。ここのところ毎日。女の子のお友達で、『ライラ』って子と橋の下で遊んでる。」
「ララに女の子の友達·······?初めて聞いた。それってどんな子か調べなくて大丈夫なの?」
レックスの疑り深さにアリソンは呆れた声を出した。
「ララにだってお友達の一人や二人できるでしょう!それに、あなたが出ていったせいでしばらく元気がなかったのよ?最近ライラと遊ぶようになってからは、なんだか笑顔が増えたわ。もう屋敷を出たなら、ララに干渉するのはやめなさい。」
アリソンにピシャリと言われ、レックスは押し黙った。
レックスが屋敷に帰ってきた理由は、以前、ララが完成させた『海』の絵が、とある資産家の目に止まり、高額で売れたということを報告しに来たのだった。ララには事前に取引の場に持っていくことを伝えていたが、「私の絵が売れるはずないのに。」とまるで本気にしていなかった。
今日は売上をララに報告し、初めてララ専用の銀行口座を作りに行こうと誘うつもりだった。
レックスは、ララと近い距離で『兄』でいることが辛く、自ら距離を取ってしまっていた。ララがレックスに距離を取られたことで、時折悲しそうな、寂しそうな顔をしていた。レックスはすぐにララを抱き締めたい衝動に駆られたが、一度家を出た以上、近すぎる距離を一度離さなければ何の意味もないと思い、ここ数ヵ月はララに触れることも、部屋を訪れることもなくなっていた。
自分から始めたことであるのに、いざ屋敷に戻っても、ララの顔も見れないとなると、このまましばらく会わず、他人のような距離に戻ってしまうのではないかと心配になった。
何か言いたげなレックスの顔を見ると、アリソンは溜め息をついた。
「レックス、ララが懐いてくれていたから忘れたんでしょうけど、あの子は元々人一倍繊細なのよ。愛されることに慣れてないし、自分に自信がないし、常に不安に思ってる。突然あなたに距離を取られたら、ララはきっと嫌われたんだろうなとか、自分がなにかしたんだろうなって思うわよ。今までがそういう扱いをされてたんだからしょうがないわ。」
「················ララを嫌うなんてあるわけない。兄妹の距離を間違えたくなかったんだ。」
レックスが落ち込んだような顔をしていると、アリソンは息子の背中をバンッと叩いた。
「じゃあ、迎えに行ってあげたら?そろそろ帰る頃だと思うし。お友達に失礼な態度は取らないようにね。」
レックスが橋の近くまで歩いていくと、遠目にララと、黒髪の少女の姿が見えた。お互いに何かを耳打ちしてクスクス笑ったり、腕を組んで楽しそうに何かを離している。
馬鹿げた話だが、レックスはその少女に一種の嫉妬心を覚えた。『友達』という近い距離で、ララと笑い合うことはレックスには無理なことだったからだ。その少女が羨ましく思えた。
なんとなく面白くなく、レックスはララの気を引きたくて、遠くから橋の方へ叫んだ。
「おーい!ララー!!」
レックスの声が聞こえたララは、はっと辺りを見回し、兄の姿が見えると焦って立ち上がった。
「に、兄さん!?」
イリオがララとふざけて笑い合っていると、遠くからララを呼ぶ男の声が聞こえた。見ると、イリオも覚えのある顔が手を振りながら近付いてきた。側室の息子、レックスだ。
レックスとは何度かしか話したことがないが、王子らしからぬ、単純で直情的な性格で、イリオの苦手なタイプだった。あんなに大声でララを呼ぶのも、慎ましさの欠片もなくて嫌いだ。
せっかくのララとの2人きりの時間を邪魔されたことは悔しいが、このままレックスと対面してしまえば面倒なことになる。イリオは、ララがレックスに気を取られているすきにその場を去った。
「兄さん!どうしてここに?」
「いや、母さんからララがここに居るって聞いて·········あれ?友達は?」
「え??あれ······つい今までここにいたんですけど。帰ってしまったみたいです。」
屋敷までの帰り道、ララは少し兄とは距離を取って歩いた。何を話せばいいのか分からず、地面ばかりを見ていた。
「ララ·········元気だったか?」
「え?·········あ、はい。お友達もできたし、毎日楽しいです。」
本当に他人のような距離感に、レックスは自身の浅はかな行動をひどく後悔した。ララと他人に戻りたかったわけではないのに、ララはレックスに対して、もう二度と傷つけられないように壁を作っている、そんな気がした。
「友達は········名前なんだっけ?」
「ライラです。13歳の女の子で、物知りで面白いです。私にも優しくしてくれます。」
「そっか··········それは良かったな。ライラか······ライラ?何か聞いたことあるな。」
「················?」
レックスは何かが気に掛かっているような様子であったが、結局それが何か分からないまま屋敷についた。
「ララおかえり!·········レックス、今日は帰るの?」
「────今日は·····泊まってもいい?」
「そう言うと思ったわ。私今から王宮に用事があるから、少し屋敷を開けるわね。夜には戻るわ。ララをお願いね。」
アリソンは外出とのことで、突然兄と屋敷に残ることになり、気まずさを覚えたララだった。
「うん!お友達がくる時間なの。約束してる。行ってきまーす!!」
ララはそう言うと、元気良く屋敷を飛び出していった。
アリソンはレックスが出ていってから、元気のないララを心配していたが、ここ最近、「ライラ」という年下で女の子の友達ができてからは、毎日笑顔で遊びに出掛けていた。
ララの話によれば、ライラは物知りで、ララが知らないことを何でも知っている、すごく可愛くて賢い子だという。
アリソンも、一度ララの様子を橋まで見に行ったときに、ライラという少女を遠目に見たことがある。
手入れのされた長い黒髪に、質の良い、首や膝が隠れるようなモノトーンのワンピースを着ていた。明らかに平民の装いではないが、貴族令嬢のように着飾っているわけでもない。そしてララ曰く、『物知り』だというのだから、アリソンからすれば謎に包まれた少女だった。この近くに住んでいるということは、王宮の関係者の娘か何かだろうと思っていた。
その日は、久しぶりにレックスが屋敷に戻っていた。いつもは、アリソンとララが出迎えてくれるところだが、今日はララの姿はない。レックスは気になってアリソンに尋ねた。
「母さん、ララは?部屋にいるの?」
「いいえ。ララは出掛けてるわよ。ここのところ毎日。女の子のお友達で、『ライラ』って子と橋の下で遊んでる。」
「ララに女の子の友達·······?初めて聞いた。それってどんな子か調べなくて大丈夫なの?」
レックスの疑り深さにアリソンは呆れた声を出した。
「ララにだってお友達の一人や二人できるでしょう!それに、あなたが出ていったせいでしばらく元気がなかったのよ?最近ライラと遊ぶようになってからは、なんだか笑顔が増えたわ。もう屋敷を出たなら、ララに干渉するのはやめなさい。」
アリソンにピシャリと言われ、レックスは押し黙った。
レックスが屋敷に帰ってきた理由は、以前、ララが完成させた『海』の絵が、とある資産家の目に止まり、高額で売れたということを報告しに来たのだった。ララには事前に取引の場に持っていくことを伝えていたが、「私の絵が売れるはずないのに。」とまるで本気にしていなかった。
今日は売上をララに報告し、初めてララ専用の銀行口座を作りに行こうと誘うつもりだった。
レックスは、ララと近い距離で『兄』でいることが辛く、自ら距離を取ってしまっていた。ララがレックスに距離を取られたことで、時折悲しそうな、寂しそうな顔をしていた。レックスはすぐにララを抱き締めたい衝動に駆られたが、一度家を出た以上、近すぎる距離を一度離さなければ何の意味もないと思い、ここ数ヵ月はララに触れることも、部屋を訪れることもなくなっていた。
自分から始めたことであるのに、いざ屋敷に戻っても、ララの顔も見れないとなると、このまましばらく会わず、他人のような距離に戻ってしまうのではないかと心配になった。
何か言いたげなレックスの顔を見ると、アリソンは溜め息をついた。
「レックス、ララが懐いてくれていたから忘れたんでしょうけど、あの子は元々人一倍繊細なのよ。愛されることに慣れてないし、自分に自信がないし、常に不安に思ってる。突然あなたに距離を取られたら、ララはきっと嫌われたんだろうなとか、自分がなにかしたんだろうなって思うわよ。今までがそういう扱いをされてたんだからしょうがないわ。」
「················ララを嫌うなんてあるわけない。兄妹の距離を間違えたくなかったんだ。」
レックスが落ち込んだような顔をしていると、アリソンは息子の背中をバンッと叩いた。
「じゃあ、迎えに行ってあげたら?そろそろ帰る頃だと思うし。お友達に失礼な態度は取らないようにね。」
レックスが橋の近くまで歩いていくと、遠目にララと、黒髪の少女の姿が見えた。お互いに何かを耳打ちしてクスクス笑ったり、腕を組んで楽しそうに何かを離している。
馬鹿げた話だが、レックスはその少女に一種の嫉妬心を覚えた。『友達』という近い距離で、ララと笑い合うことはレックスには無理なことだったからだ。その少女が羨ましく思えた。
なんとなく面白くなく、レックスはララの気を引きたくて、遠くから橋の方へ叫んだ。
「おーい!ララー!!」
レックスの声が聞こえたララは、はっと辺りを見回し、兄の姿が見えると焦って立ち上がった。
「に、兄さん!?」
イリオがララとふざけて笑い合っていると、遠くからララを呼ぶ男の声が聞こえた。見ると、イリオも覚えのある顔が手を振りながら近付いてきた。側室の息子、レックスだ。
レックスとは何度かしか話したことがないが、王子らしからぬ、単純で直情的な性格で、イリオの苦手なタイプだった。あんなに大声でララを呼ぶのも、慎ましさの欠片もなくて嫌いだ。
せっかくのララとの2人きりの時間を邪魔されたことは悔しいが、このままレックスと対面してしまえば面倒なことになる。イリオは、ララがレックスに気を取られているすきにその場を去った。
「兄さん!どうしてここに?」
「いや、母さんからララがここに居るって聞いて·········あれ?友達は?」
「え??あれ······つい今までここにいたんですけど。帰ってしまったみたいです。」
屋敷までの帰り道、ララは少し兄とは距離を取って歩いた。何を話せばいいのか分からず、地面ばかりを見ていた。
「ララ·········元気だったか?」
「え?·········あ、はい。お友達もできたし、毎日楽しいです。」
本当に他人のような距離感に、レックスは自身の浅はかな行動をひどく後悔した。ララと他人に戻りたかったわけではないのに、ララはレックスに対して、もう二度と傷つけられないように壁を作っている、そんな気がした。
「友達は········名前なんだっけ?」
「ライラです。13歳の女の子で、物知りで面白いです。私にも優しくしてくれます。」
「そっか··········それは良かったな。ライラか······ライラ?何か聞いたことあるな。」
「················?」
レックスは何かが気に掛かっているような様子であったが、結局それが何か分からないまま屋敷についた。
「ララおかえり!·········レックス、今日は帰るの?」
「────今日は·····泊まってもいい?」
「そう言うと思ったわ。私今から王宮に用事があるから、少し屋敷を開けるわね。夜には戻るわ。ララをお願いね。」
アリソンは外出とのことで、突然兄と屋敷に残ることになり、気まずさを覚えたララだった。
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