ごほうびシール はるんだもん‼︎

hanahui2021.6.1

文字の大きさ
上 下
4 / 6

④ 早速 ごほうび、もらえるカナ?

しおりを挟む

「ひな!ごはん 出来たよー」
ママのよぶ声で、目を さました。
ねおきは、チョーさいあく。
ユメって いつも、ほとんど わすれちゃってるのに
何でだろう? 
ふしぎだけど ボヤーっと サラダのことは、おぼえてた。
だから…
まだ けいけんしたことないけど、大すきなお友だちと 会えなくなってしまったみたいな…かなしい気持ちが いっぱいあふれてて、ちょびっと さびしくて泣いちゃった。
でも、ちゃんと 【おやくそく】は、守ったよ。
キチンと ねる前に、今日のこと はんせいしたよ。
ちゃんとママにも ごほうびシールはってもらったもんね!
だって…
サラダと きょうそうしてるんだもん、ぜったいに負けられない‼
今度 サラダに会った時、必ず じまんしてやるんだから!

おふとんの中で、がんばるぞー‼って こぶしをつき上げたら、同時に あくびが出て
『あれれ?おかしいな』 首を かしげる。
だって…ごはんになる前、つかれちゃって うたたねしたはずなのに 
『へんなのー?』 なんで こんなに 眠いんだろう?
ずーっと サラダと遊んでて、ぜんぜん 眠れてなかったのかな?
考えてるそばから、また あくび出て 
気づいたら ひなは、もうユメの中にいた。

++++++++++++++
次の日。
「あれ、なにー?」

ママのさけぶ声で、目をさました。
「どうしたの?」 急いでかけつけると、ママが無言のまま 庭の方を指差す。
その方向に目を向けると、見覚えのない犬小屋(?)が置かれていた。
「ひな、犬、かったの?」 
あたりまえのようにママが、ひなに たずねてくる。
しかし…ひなには、イッサイ…みに覚えがない。
ので…ブンブンブン…いきおいよく 首を横に ふる。
ママは、そんな ひなの様子を見て
「じゃ、お母さんのかしら?」 ブツブツ言いながら、ろうかから出ていく。
そのまま、ポツンと残された ひな、一人。
ボー。なにげなく ぼんやりと、その場所(犬小屋)をながめていた。
すると…
ゴソゴソゴソ… 大きな荷物を抱えたサラダが、ひょっこり…と、顔を出した。
「サラダ‼」 
思わず叫んでしまい、あわてて まわりを見わたす。
『だって…まだ朝 早いし。
もしかしたら、サラダって、どっかのアニメみたいに【宇宙シンリャクシャ】で。その存在を、ヒミツにしなきゃいけない。かもしれないじゃない』 
そんな、ひなの気づかいなど、何も気にかけてないようで

「あっ、ひなちゃん! おはようペン」
 サラダは、のん気に あいさつしてきた。
『もぉー! 人の気も知らないで‼』 
いっしゅん ムッときたけれど、ついつい そのおだたかな空気に 引っぱられて、
「サラダ おはよー」 おだややに返していた。
「ところで、コレ、サラダの?」 犬号屋を指差しながら問いかける。
「うん。しばらく お世話になりますペン」 
うなずくと同時に サラサは、あっけらかんと 頭を下げた。

そのあと、2、3こと言葉を交わし、
ひなは、幼稚園に行く用意をしなきゃいけないので サラとバイバイした。

++++++++++++++

幼稚園につくと すぐに、さくらちゃんを探した。
その理由はメイハク。
昨日のふしぎな出来事と その相手 サラダに今朝 出会ったことを 教えてあげるためだ。
発見して いち早く、ハナイキもあらく 話してあげたのに… 「ふーん」 アッサリと一言。
『あれれ…? ひな うまく 話せてなかったのかな?』 と、再度チャレンジしてみるけれど
答えは 変わらず 「それで?」 と、そっけない。

最終的に さくらちゃんは、サラダのことを ちょっと ケイカイしちゃったみたい。

だから…それっきり、二人とも このことを 口に出さなくなっていた。

++++++++++++++

「ここはこうだよ!」
「ちがうよ、ひなちゃん!それ、こっち‼」
さくらちゃんと いっしょくそくはつ。
二人ともエキサイトしてしまい、いつ ケンカに変わってしまっても おかしくない状態になっていた。
ことの始まりは、幼稚園から帰った後、ひなとさくらは 一緒に遊んでいた。
お人形さんで ままごとをしているうち、あちこちに飛び火。
今では、パズルや つみき…など 
ありとあらゆるオモチャが、部屋いっぱいに 引っ張り出されていた。
見事、足のふみな場もないほどに散らばり、
それはそれは、さぞ片づけに 骨の折れることだろうと、尻ごみしたくなる ほどである
「うんん。コッチで使うの‼」
「ダメ!こっち!」  ガヤガヤ言い合いしていると
「ねえ、そろそろ片づけようペン…」 
ふしぎな声が まざりだす。
「まだ、いいよ。
って、こっちだって 言ったジャン!」
「だって、いっぱいだよ。すごく大変そうペン!」
「ヤーダー!、ひなの なのー‼」 ジタンダを踏んで、わがまままを言い出すひな。
「帰るのおそくなっちゃうペンよ!」
「まだ大丈夫だって‼
ペンペンうるさいなー!」 怒りにまかせ、はなった さくらちゃんの一言で
「あれ?ペン…って、
 まって まって…もしかして、サラダ?なの」 ひなは、気づいた。
「そうペン。
ひなちゃん、ひさしぶりペンね」 サラダは、のん気に話しかけてきて。
」ひさしぶりー」 つられて ひなも ゆるーく なりかけ
「じゃないよ!今、いそがしいんだから‼」 あわてて 現状を 思い出す。
「でも、もう終わりにしようよ。
ぼくも 手伝ってあげるから 片づけしようペン」
「ヤーダ‼まだ、遊ぶの!」 ダダをこねる ひなに


「じゃあ、まわりを見てみなよ」 サラダは、冷静に一言 言いはなち、ひなに 部屋の中をカクニンさせた。
「あっ!!!!!」 と、もらしたきり 何も言えなくなる。
サラダは 「ねっ!片づけたほうが 良さそうペンだよね?」 勝ちほこったように ひなを言い聞かせ
「もぉー!ダレが こんなにちらかしたのよぉー‼」 グチを言う ひなを、なだめつつ
「さあ、もうひとふんばりガンバル ペン‼」 うながした



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

あわてんぼう パパ

hanahui2021.6.1
児童書・童話
あたしは、パパと2人ぐらし。 だから、【あたしが しっかりしなくちゃ!】って頑張ってるんだけど…。

忠犬ハジッコ

SoftCareer
児童書・童話
もうすぐ天寿を全うするはずだった老犬ハジッコでしたが、飼い主である高校生・澄子の魂が、偶然出会った付喪神(つくもがみ)の「夜桜」に抜き去られてしまいます。 「夜桜」と戦い力尽きたハジッコの魂は、犬の転生神によって、抜け殻になってしまった澄子の身体に転生し、奪われた澄子の魂を取り戻すべく、仲間達の力を借りながら奮闘努力する……というお話です。 ※今まで、オトナ向けの小説ばかり書いておりましたが、  今回は中学生位を読者対象と想定してチャレンジしてみました。  お楽しみいただければうれしいです。

茶臼山の鬼(挿絵つき)

Yoshinari F/Route-17
児童書・童話
 いろいろな作品に挑戦しようと思っています。  茶臼山には、鬼がたくさん棲んでいます。その中でも、赤鬼の「アギョウサン」と、青鬼の「サギョウゴ」は、人間に変身できる、特別な鬼です。  2人の鬼は、人間に変身して、トラックに乗って、街にやって来ます。  何をしにやって来るのか、知っていますか?  原作 文 Yumi F   イラスト Yoshinari F

左左左右右左左  ~いらないモノ、売ります~

菱沼あゆ
児童書・童話
 菜乃たちの通う中学校にはあるウワサがあった。 『しとしとと雨が降る十三日の金曜日。  旧校舎の地下にヒミツの購買部があらわれる』  大富豪で負けた菜乃は、ひとりで旧校舎の地下に下りるはめになるが――。

かぐや

山碕田鶴
児童書・童話
山あいの小さな村に住む老夫婦の坂木さん。タケノコ掘りに行った竹林で、光り輝く筒に入った赤ちゃんを拾いました。 現代版「竹取物語」です。 (表紙写真/山碕田鶴)

こわモテ男子と激あま婚!? 〜2人を繋ぐ1on1、ブザービートからはじまる恋〜

おうぎまちこ(あきたこまち)
児童書・童話
 お母さんを失くし、ひとりぼっちになってしまったワケアリ女子高生の百合(ゆり)。  とある事情で百合が一緒に住むことになったのは、学校で一番人気、百合の推しに似ているんだけど偉そうで怖いイケメン・瀬戸先輩だった。  最初は怖くて仕方がなかったけれど、「好きなものは好きでいて良い」って言って励ましてくれたり、困った時には優しいし、「俺から離れるなよ」って、いつも一緒にいてくれる先輩から段々目が離せなくなっていって……。    先輩、毎日バスケをするくせに「バスケが嫌い」だっていうのは、どうして――?    推しによく似た こわモテ不良イケメン御曹司×真面目なワケアリ貧乏女子高生との、大豪邸で繰り広げられる溺愛同居生活開幕! ※じれじれ? ※ヒーローは第2話から登場。 ※5万字前後で完結予定。 ※1日1話更新。 ※第15回童話・児童書大賞用作品のため、アルファポリス様のみで掲載中。→noichigoさんに転載。

ドラゴンの愛

かわの みくた
児童書・童話
一話完結の短編集です。 おやすみなさいのその前に、一話ずつ読んで夢の中。目を閉じて、幸せな続きを空想しましょ。 たとえ種族は違っても、大切に思う気持ちは変わらない。そんなドラゴンたちの愛や恋の物語です。

コボンとニャンコ

魔界の風リーテ
児童書・童話
吸血コウモリのコボンは、リンゴの森で暮らしていた。 その日常は、木枯らしの秋に倒壊し、冬が厳粛に咲き誇る。 放浪の最中、箱入りニャンコと出会ったのだ。 「お前は、バン。オレが…気まぐれに決めた」 三日月の霞が晴れるとき、黒き羽衣に火が灯る。 そばにはいつも、夜空と暦十二神。 『コボンの愛称以外のなにかを探して……』 眠りの先には、イルカのエクアルが待っていた。 残酷で美しい自然を描いた、物悲しくも心温まる物語。 ※縦書き推奨  アルファポリス、ノベルデイズにて掲載 【文章が長く、読みにくいので、修正します】(2/23) 【話を分割。文字数、表現などを整えました】(2/24) 【規定数を超えたので、長編に変更。20話前後で完結予定】(2/25) 【描写を追加、変更。整えました】(2/26) 筆者の体調を破壊()3/

処理中です...