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④ 早速 ごほうび、もらえるカナ?

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「ひな!ごはん 出来たよー」
ママのよぶ声で、目を さました。
ねおきは、チョーさいあく。
ユメって いつも、ほとんど わすれちゃってるのに
何でだろう? 
ふしぎだけど ボヤーっと サラダのことは、おぼえてた。
だから…
まだ けいけんしたことないけど、大すきなお友だちと 会えなくなってしまったみたいな…かなしい気持ちが いっぱいあふれてて、ちょびっと さびしくて泣いちゃった。
でも、ちゃんと 【おやくそく】は、守ったよ。
キチンと ねる前に、今日のこと はんせいしたよ。
ちゃんとママにも ごほうびシールはってもらったもんね!
だって…
サラダと きょうそうしてるんだもん、ぜったいに負けられない‼
今度 サラダに会った時、必ず じまんしてやるんだから!

おふとんの中で、がんばるぞー‼って こぶしをつき上げたら、同時に あくびが出て
『あれれ?おかしいな』 首を かしげる。
だって…ごはんになる前、つかれちゃって うたたねしたはずなのに 
『へんなのー?』 なんで こんなに 眠いんだろう?
ずーっと サラダと遊んでて、ぜんぜん 眠れてなかったのかな?
考えてるそばから、また あくび出て 
気づいたら ひなは、もうユメの中にいた。

++++++++++++++
次の日。
「あれ、なにー?」

ママのさけぶ声で、目をさました。
「どうしたの?」 急いでかけつけると、ママが無言のまま 庭の方を指差す。
その方向に目を向けると、見覚えのない犬小屋(?)が置かれていた。
「ひな、犬、かったの?」 
あたりまえのようにママが、ひなに たずねてくる。
しかし…ひなには、イッサイ…みに覚えがない。
ので…ブンブンブン…いきおいよく 首を横に ふる。
ママは、そんな ひなの様子を見て
「じゃ、お母さんのかしら?」 ブツブツ言いながら、ろうかから出ていく。
そのまま、ポツンと残された ひな、一人。
ボー。なにげなく ぼんやりと、その場所(犬小屋)をながめていた。
すると…
ゴソゴソゴソ… 大きな荷物を抱えたサラダが、ひょっこり…と、顔を出した。
「サラダ‼」 
思わず叫んでしまい、あわてて まわりを見わたす。
『だって…まだ朝 早いし。
もしかしたら、サラダって、どっかのアニメみたいに【宇宙シンリャクシャ】で。その存在を、ヒミツにしなきゃいけない。かもしれないじゃない』 
そんな、ひなの気づかいなど、何も気にかけてないようで

「あっ、ひなちゃん! おはようペン」
 サラダは、のん気に あいさつしてきた。
『もぉー! 人の気も知らないで‼』 
いっしゅん ムッときたけれど、ついつい そのおだたかな空気に 引っぱられて、
「サラダ おはよー」 おだややに返していた。
「ところで、コレ、サラダの?」 犬号屋を指差しながら問いかける。
「うん。しばらく お世話になりますペン」 
うなずくと同時に サラサは、あっけらかんと 頭を下げた。

そのあと、2、3こと言葉を交わし、
ひなは、幼稚園に行く用意をしなきゃいけないので サラとバイバイした。

++++++++++++++

幼稚園につくと すぐに、さくらちゃんを探した。
その理由はメイハク。
昨日のふしぎな出来事と その相手 サラダに今朝 出会ったことを 教えてあげるためだ。
発見して いち早く、ハナイキもあらく 話してあげたのに… 「ふーん」 アッサリと一言。
『あれれ…? ひな うまく 話せてなかったのかな?』 と、再度チャレンジしてみるけれど
答えは 変わらず 「それで?」 と、そっけない。

最終的に さくらちゃんは、サラダのことを ちょっと ケイカイしちゃったみたい。

だから…それっきり、二人とも このことを 口に出さなくなっていた。

++++++++++++++

「ここはこうだよ!」
「ちがうよ、ひなちゃん!それ、こっち‼」
さくらちゃんと いっしょくそくはつ。
二人ともエキサイトしてしまい、いつ ケンカに変わってしまっても おかしくない状態になっていた。
ことの始まりは、幼稚園から帰った後、ひなとさくらは 一緒に遊んでいた。
お人形さんで ままごとをしているうち、あちこちに飛び火。
今では、パズルや つみき…など 
ありとあらゆるオモチャが、部屋いっぱいに 引っ張り出されていた。
見事、足のふみな場もないほどに散らばり、
それはそれは、さぞ片づけに 骨の折れることだろうと、尻ごみしたくなる ほどである
「うんん。コッチで使うの‼」
「ダメ!こっち!」  ガヤガヤ言い合いしていると
「ねえ、そろそろ片づけようペン…」 
ふしぎな声が まざりだす。
「まだ、いいよ。
って、こっちだって 言ったジャン!」
「だって、いっぱいだよ。すごく大変そうペン!」
「ヤーダー!、ひなの なのー‼」 ジタンダを踏んで、わがまままを言い出すひな。
「帰るのおそくなっちゃうペンよ!」
「まだ大丈夫だって‼
ペンペンうるさいなー!」 怒りにまかせ、はなった さくらちゃんの一言で
「あれ?ペン…って、
 まって まって…もしかして、サラダ?なの」 ひなは、気づいた。
「そうペン。
ひなちゃん、ひさしぶりペンね」 サラダは、のん気に話しかけてきて。
」ひさしぶりー」 つられて ひなも ゆるーく なりかけ
「じゃないよ!今、いそがしいんだから‼」 あわてて 現状を 思い出す。
「でも、もう終わりにしようよ。
ぼくも 手伝ってあげるから 片づけしようペン」
「ヤーダ‼まだ、遊ぶの!」 ダダをこねる ひなに


「じゃあ、まわりを見てみなよ」 サラダは、冷静に一言 言いはなち、ひなに 部屋の中をカクニンさせた。
「あっ!!!!!」 と、もらしたきり 何も言えなくなる。
サラダは 「ねっ!片づけたほうが 良さそうペンだよね?」 勝ちほこったように ひなを言い聞かせ
「もぉー!ダレが こんなにちらかしたのよぉー‼」 グチを言う ひなを、なだめつつ
「さあ、もうひとふんばりガンバル ペン‼」 うながした



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