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① 楽しくない 一日
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私は佐々木 ひなた。あおぞら幼稚園の年長さん。
毎朝、肩まであるクルクルのかみを ママにウサギさんみたいに二つに むすんでもらってる。
ママが、いそがしくてダメな時は、おばあちゃんに しばってもらうんだー。
もちろん ウサギさんのゴムでね!
だって…ウサギさんは【まほうつかい】なんだよ。
ウサギさんと 一緒にいると、いつも、一日が楽しく終わるのに
今日は、なんか ヘンなの?
ぜんぜん 楽しくないくて…
なんかつかれちゃった…。
夜ごはんが出来るまで、ダルくて 手足 なげ出して ベッドによりかかっていたら、
ウトウト…って ねむっちゃったみたい。
++++++++++++++
チョンチョン…
肩をたたかれて 目を開けたら、
ふしぎなペンギン?が、目の前にいた。
ペンギンさんなのに、赤くて 背中に丸い羽がついていて、それでパタパタと とんでいる。
「ペンギンさん?なの?」 って きいてみたら
「サラダだペン」 って えらそうに 名前 言った。
「ふぅーん、サラダっていうんだ。
なんか、モリモリ元気になれそうな名前だねー」 ってひなが言うと、サラダは
「ありがとうペン。
でも ひなちゃんこそ、【ひなた】なんて
ポカポと あったかそうな良い名前だペン」 って、まだ ひな まだ何も言ってないのに ナゼか 知っていた。
「なんで しってるの?ひなの名前」 ふしぎに思って きいてみたら
「ボクは【ものしり】だから、なんでも知ってるペン」
えらそーにいばって おなかをつき出した。
そのすがたが、すごくキミョウで
「なんで⁉︎ おなか! 出してるのー?」
ケタケタ…わらってたら
「しつれいペンね!
コレは、【おなか】じゃなくて、ムネ‼
【むね】をはってるの、わからないペンか⁉」 おこって 言いかえしてきた。
「はい、ハイ!…ムネ、ね…むね‼」 おかしいのが おさまらなくて、まだコロコロと わらいつづけていたら
「もう、ひなちゃんなんて しらないペン‼︎」 ほんかくてきに おこってソッポを向いてしまった。
「ごめん、ゴメン……」 サラダを なだめながら
「ところで…サラダって、何しに来たんだっけ?」 たずねると
「たすけに来たんだペンよ…
【ひなちゃんのナイト】になりに 来たんだペンよ‼」 と言って、また おなかを つき出した。
「ブッ‼…
やっぱ ソレ!おなかにしか見えないよー‼」 やっと おさえていた わらいが、一気にあふれだして…苦しい。
「ってか、ナイト。
…ぅフフ…ナイトって、自分で言っちゃう?」
ふたたび まきおこった おかしさのせいで
とちゅうで 笑いがこみ上げてきて、キレギレになりながら しゃべっていると
「わるかったペンね」
サラダが、また そっぽを向いた。
毎朝、肩まであるクルクルのかみを ママにウサギさんみたいに二つに むすんでもらってる。
ママが、いそがしくてダメな時は、おばあちゃんに しばってもらうんだー。
もちろん ウサギさんのゴムでね!
だって…ウサギさんは【まほうつかい】なんだよ。
ウサギさんと 一緒にいると、いつも、一日が楽しく終わるのに
今日は、なんか ヘンなの?
ぜんぜん 楽しくないくて…
なんかつかれちゃった…。
夜ごはんが出来るまで、ダルくて 手足 なげ出して ベッドによりかかっていたら、
ウトウト…って ねむっちゃったみたい。
++++++++++++++
チョンチョン…
肩をたたかれて 目を開けたら、
ふしぎなペンギン?が、目の前にいた。
ペンギンさんなのに、赤くて 背中に丸い羽がついていて、それでパタパタと とんでいる。
「ペンギンさん?なの?」 って きいてみたら
「サラダだペン」 って えらそうに 名前 言った。
「ふぅーん、サラダっていうんだ。
なんか、モリモリ元気になれそうな名前だねー」 ってひなが言うと、サラダは
「ありがとうペン。
でも ひなちゃんこそ、【ひなた】なんて
ポカポと あったかそうな良い名前だペン」 って、まだ ひな まだ何も言ってないのに ナゼか 知っていた。
「なんで しってるの?ひなの名前」 ふしぎに思って きいてみたら
「ボクは【ものしり】だから、なんでも知ってるペン」
えらそーにいばって おなかをつき出した。
そのすがたが、すごくキミョウで
「なんで⁉︎ おなか! 出してるのー?」
ケタケタ…わらってたら
「しつれいペンね!
コレは、【おなか】じゃなくて、ムネ‼
【むね】をはってるの、わからないペンか⁉」 おこって 言いかえしてきた。
「はい、ハイ!…ムネ、ね…むね‼」 おかしいのが おさまらなくて、まだコロコロと わらいつづけていたら
「もう、ひなちゃんなんて しらないペン‼︎」 ほんかくてきに おこってソッポを向いてしまった。
「ごめん、ゴメン……」 サラダを なだめながら
「ところで…サラダって、何しに来たんだっけ?」 たずねると
「たすけに来たんだペンよ…
【ひなちゃんのナイト】になりに 来たんだペンよ‼」 と言って、また おなかを つき出した。
「ブッ‼…
やっぱ ソレ!おなかにしか見えないよー‼」 やっと おさえていた わらいが、一気にあふれだして…苦しい。
「ってか、ナイト。
…ぅフフ…ナイトって、自分で言っちゃう?」
ふたたび まきおこった おかしさのせいで
とちゅうで 笑いがこみ上げてきて、キレギレになりながら しゃべっていると
「わるかったペンね」
サラダが、また そっぽを向いた。
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