夏の思い出

hanahui2021.6.1

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③ へんな夢

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よる、オレはキミョウなゆめを見た。



オレは、イモムシだった。



イモムシだから、もちろん手、足がなくて。



クネクネ 体をくならせ うごく。



【体 ぜんたいを のびちぢみさせて いどうする】ってことじたいマスターするのが、たいへんなのに、この体は。



「ハラ、へった…」



少しうごいただけで、すぐにおなかがすく。



目の前におちていたはっぱを2まい、3まい…と、たべすすみ。



やがて、【キャベツはたけ】にたどりついた。





とうぜん、そこでも、



丸ごとのキャベツにかぶりつき、グングンたべすすめる。



ところが、それまでじゅんちょうだった あゆみが、なにやらあやしい。



前にもすすめず、うしろにさがることもできない。



なにより体が...



なにをするにしても、クネクネ・クネクネ。 

ぜんたいをひねること しかできなくて、手足のありがたみをこのとき、いたいほどかんじた。



そのまま、みうごき 一つ  できないオレ。



「このまま…オレ 、しぬのかな?…」



よわねが、口からこぼれ落ちたとき 。

目がさめた。





オレは、ふとんの上にすわっていた。



しぼれるのではないか?と うたがいたくなるくらい、 ぜんしんに あせをかいていた。、、



「ゆめ、見てたんだ...」

ポツリ…と ついた【あんどのことば】が、ふとんにすいこまれてゆく。

そのご、オレはけっきょくいっすもできず、あさをむかえた。



目をつぶるたび、あのこうけいがよみがえり…オレをくるしめつづけたから。
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