人さわがせな おくりもの

hanahui2021.6.1

文字の大きさ
上 下
2 / 6

②プレゼントの使いみち

しおりを挟む


あれから ずーと 考えている。
あの夢で見た、一度しか使えないという魔法のことを。

目が覚めて しばらくは、落ち込んでいた。
全てが 夢だったのだと、思いこんでいたから。
ところが、しっかりと ニギ っていたんだ。
夢の中で、おじいさんから渡された 木の板を。
それは、いつも使ってるノートの半分ぐらいの大きさで、表面に 赤い紐を いっぱい付けている木の板。
そうだなぁ…神社にある 絵馬に似てるかも⁉

『何を お願いしようかな?』
そう考えた時 真っ先に思い浮かんだのは 【一番】
それは、勉強も、運動でも
 ずーと変わらずに 一番であり続ける ということ。
他に願いなんて あるわけない。
そう…確信してたのに…
翌朝、登校したら、とんでもないことを 聞いてしまった。
それはーーー来週の月曜日 
 ー体力テストー  が実施されるというものだった。
予定を 耳にした途端、ボクの頭は 瞬時シュンジにフリーズした。
他にも 【運動会】や【球技大会】といった行事はあるが。
ボクは、ハッキリ言って、この手の行事がだ。
学校という場所は、ナゼ? こんなに競争をさせただがるのだろう?
競いあうのは 学力だけでいいじゃないか⁉ (まぁ、学力も イバれる ほど スゴくないんだけどね)
別に 運動が出来なくても、特に 生活に 支障シショウないじゃないか!

そうだよ! 
ボクはだよ‼   悪いか‼
だから……… 魔法の使い道…
あんなに  に こだわっていたのに
アッサリと、体力テストで使用することに 決めちゃったんだ。
ヒドイ姿を みんなの前で さらさなくて済むように。

++++++++++++++
ところがーーー行事予定を知った 次の日。
宿題をするために 机に向かっていた時、信じらてないことが 起きた。「

算数の問題が、難しくて 考えこんでた。
机の上には、無造作ムゾウサに 例の木の板を、置いていた。
ふと、その板が光った。
まるで カミナリでも落ちたみたいに 一瞬 ピカッて 光をはなった。
ナニ⁉ ってオドロいたけど、そんなに大したこと無いだろう って思ってた。
ただ……… その後、再開した宿題。
それまで苦戦していた問題が、ウソみたいに スルスルって解けんだ。

じゅうぶん不思議だったのに、ボクは ヒラメキも実力のうちだよね! なんて呑気なことを思ってたんだ。
今 思うと 笑っちゃうけど…。
その後。何気なく はわせた視線シセンの先で
なんだ?????  やっと 異変に気づいた。
それまで、木の板に巻き付いていた赤い紐が、白くなってた。
まるで チカラを無くしてしまったみたいに。
ガバっ!!!!
思わず手に取り。ボクは気づいく。
ガーーーン!!!!!
コレって 魔法が実行されてしまったってこと ではないかって。
木の板を手にしたまま、体内から一気にチカラが抜け落ちて

ヘナヘナと ボクはしゃがみこんだ。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

あわてんぼう パパ

hanahui2021.6.1
児童書・童話
あたしは、パパと2人ぐらし。 だから、【あたしが しっかりしなくちゃ!】って頑張ってるんだけど…。

カエルのねがいごと

hanahui2021.6.1
児童書・童話
ボクらカエルは、雨が大好き。 空から落ちてくるしずくは、キラキラしていて とてもキレイ。 その上 体まで、サッパリさせてくれるスグレモノ。 そう思っていたら ある時 教わったんだ。 雨よりキレイな 雪ってヤツを…

虹の橋を渡った猫が教えてくれたこと

菊池まりな
児童書・童話
あけみが生まれた頃には愛猫のちゃおがいた。遊ぶ時も寝るときもずっと一緒。そんなある日、ちゃおが虹の橋を渡ってしまう。家族は悲しむが、あけみは不思議な夢を見るようになり…。

みかんに殺された獣

あめ
児童書・童話
果物などの食べ物が何も無くなり、生きもののいなくなった森。 その森には1匹の獣と1つの果物。 異種族とかの次元じゃない、果実と生きもの。 そんな2人の切なく悲しいお話。 全10話です。 1話1話の文字数少なめ。

マサオの三輪車

よん
児童書・童話
Angel meets Boy. ゾゾとマサオと……もう一人の物語。

タツマキにのまれて……

いっき
児童書・童話
その日。タツマキにのまれたぼく達は……

こちら御神楽学園心霊部!

緒方あきら
児童書・童話
取りつかれ体質の主人公、月城灯里が霊に憑かれた事を切っ掛けに心霊部に入部する。そこに数々の心霊体験が舞い込んでくる。事件を解決するごとに部員との絆は深まっていく。けれど、彼らにやってくる心霊事件は身の毛がよだつ恐ろしいものばかりで――。 灯里は取りつかれ体質で、事あるごとに幽霊に取りつかれる。 それがきっかけで学校の心霊部に入部する事になったが、いくつもの事件がやってきて――。 。 部屋に異音がなり、主人公を怯えさせる【トッテさん】。 前世から続く呪いにより死に導かれる生徒を救うが、彼にあげたお札は一週間でボロボロになってしまう【前世の名前】。 通ってはいけない道を通り、自分の影を失い、荒れた祠を修復し祈りを捧げて解決を試みる【竹林の道】。 どこまでもついて来る影が、家まで辿り着いたと安心した主人公の耳元に突然囁きかけてさっていく【楽しかった?】。 封印されていたものを解き放つと、それは江戸時代に封じられた幽霊。彼は門吉と名乗り主人公たちは土地神にするべく扱う【首無し地蔵】。 決して話してはいけない怪談を話してしまい、クラスメイトの背中に危険な影が現れ、咄嗟にこの話は嘘だったと弁明し霊を払う【嘘つき先生】。 事故死してさ迷う亡霊と出くわしてしまう。気付かぬふりをしてやり過ごすがすれ違い様に「見えてるくせに」と囁かれ襲われる【交差点】。 ひたすら振返らせようとする霊、駅まで着いたがトンネルを走る窓が鏡のようになり憑りついた霊の禍々しい姿を見る事になる【うしろ】。 都市伝説の噂を元に、エレベーターで消えてしまった生徒。記憶からさえもその存在を消す神隠し。心霊部は総出で生徒の救出を行った【異世界エレベーター】。 延々と名前を問う不気味な声【名前】。 10の怪異譚からなる心霊ホラー。心霊部の活躍は続いていく。 

かんせん

素元安積
児童書・童話
しに神様が、眠らせるべき人を間違えてしまった。

処理中です...