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話し合い ~つぐみside~
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~つぐみside~
『ハァー!やっと帰れた…』
つむぎは家を見上げ、一つ、長いため息を吐いた。
長かった一日をふりかえる。
「お前は弱虫だから、入れてやらない」と、みんなで バカにされ、
「そんなことない」と、意地を張って参加した万引き。
まさか初参加で、補導されるとは 夢にも思わなかった。そのまま、警察署に連れていかれ、たくさん お説教を受けた。その後、お母さんが警察署まで 迎えに来て、やっと ソレから解放された。
一方、母さんは、警察を出てからこれまで 一言も口を効かない。
今も、リビングに足を踏み入れると、
無言のまま、僕をテーブルの側に座るように促した。
「父さんは?」
何気なく尋ねたのだが、それによって 母さんが返事をしたことで その声を 久方ぶりに耳にすることになった。
「また…残業で、遅くなるんだって…」
慣れ親しんだフレーズに、思わず苦笑がこぼれる。
僕と母さん。二人とも しっかり 腰を落ち着け、話は始まった。
「まず言うこと…ない?」母さんに促され
「ごめんなさい」 僕は素直に、頭を下げる。
しかし、それで許してもらえるハズもなく…。
「で、ナニがあったの?」
謝罪そっちのけで、追及してくる母さんの視線に あらがえるわけも無く、僕はあらいざらいを、しゃべった。
++++++++++++++
終始、僕の話を黙って聞いていた母さんが、開口一番言った言葉は
「間違っている」だった。
「ナニが?」すかさず問いかえす僕に
「つぐみの、つぐみ自身に対する評価」
これまた、簡潔に言い放った。
「はぁ~?」
僕は、訳がわからず、開いた口が閉じられなかった。
だって、仕方ないだろ!
いきなり 突飛なことを言われたら、誰だってそうなる。
「つぐみは。弱虫じゃないよ!」
僕としっかり 目を合わせ、強く、念を押すように言ってくる。
「ソレ…親のよく目ってやつじゃないの?」いぶかる僕に
「うんん」 即座に ブンブンと 首を横に振る。
まるで、一ミリも疑ってないと言うように。
「なら、なぜ捕まった?…
悪いことしたって自覚あったから、捕まったんじゃないの?
本当に 弱虫だったなら、
そんなことする勇気ないと思うけど、違うかな?」
思ってもみなかったことを指摘され、改めて その時の状況を振りかえる。
確かに…警察が突入してきた時、僕の体は固まった。
みんなが 「マズイ!逃げろ‼」って口々に叫んでいる中、僕の体は なおも硬さを増し…あっさりと、お縄になった。
ソレを【責任をとった】と評価するのは どうだろう?
やはり、母さんは僕をひいき目で見ているだけじゃないのか?
あーだこーだと 考えを巡らせていると
「そろそろ いいかな?」母さんが、伺いを たててくる。
ここまでの会話で、すでに 理解不能だった僕は
「まだ言い足りないわけ?…訳のわからないこと。
本当は怒ってるんだろう?
ってか、
マジで悪い事したの、僕だし…怒っていいよ」
はじめこそ くってかかるように かみついていた僕だったが、しだいに 勢いはおち 最後は、反省するように 小声になっていた。
そんな僕に、母さんは 再びゆるゆると首を振り…
「本当に怒ってないよ。
っていうより、ホント言うと、ちょっと…ガッカリした。
思ったより、【馬鹿】だったなあ】って」
瞬間、パッと 顔を上げる。
っていうか、ますます意味わからない。
多少 自分に非があること わかってるから抑えたけど、本当なら 手が出ていてもおかしくない。
イヤ 確実に 親以外だったら、殴ってると思う。
母さんは、【親のひいき目】ってヤツじゃないってことか?
「なんで? つぐみは?
わざわざ、【自分の評価】下げるようなことしてるの?」
頭の中が グチャグチャなうちに、次の質問がとんでくる。
「だから!それは…。
さっきも言ったように。友達に弱虫って…」
「そんなの友達じゃない‼」
ピシャリ‼
母さんが僕の言葉をさえぎった。
「ソレ、友達って言わないよ!…つぐみ…」
弱ったように眉を寄せ 母さんは、くりかえす。
「つぐみが知ってる世界は、
まだ…学校とこの近所ぐらいで 狭いから仕方ないけど。
世界…。
うんん、日本だけでも…もっと色々な人が居るんだよ。
今、無理して、そんな人達とつき合わなくても、
いずれ、もっと気の合う人と知り会える。
その日を心待ちにしながら、もっとつぐみは【自分自身を大切にしなきゃいけない】と思う」
母さんにさとされる。
「そんな都合のいいこと…起こるわけ ないじゃないか!
だいいち、それまで…どうするのさ⁉
そうゆう人と出会えるまで…
母さんは、僕に 一人で居ろってういうのかよ?」
ギリっ‼
無意識に 口の奥で、歯を食いしばっていた。
「ムリ…」
「そんなの無理だよ‼
僕は…母さんみたく、強くない‼」 キッパリ言い切ると
「私は、そんなに強くないよ」 冷やか声がそれを遮る。
「強くないから、色々と悩むんじゃない…」
尚も 淡々と続けられる弱々しい声に、僕は慌てた。
「そんなにあるの?悩み」 矢継ぎ早な問いは
「あるよ」アッサリと 返ってきたと思ったら…
「たとえばアンタ、つぐみの子育て問題とかさ!」
しだいに茶目っ気を おびていく。
まるで いたずらが成功した子供のように、ペロリと舌を出した母さんは、
「…って、それは置いといて」
次の瞬間には、ケロリ。
もう完全に吹っ切ったように、顔を引き締めていた。
「つぐみの言う通り、いつも一人でいるのは、結構キツい‼
そのツラさ、母さんにもわかるよ」
一度、区切るように 言葉を切ると…
「だから、こうしたらどうかな?
普段は、その人達と一緒に居るけど、
今日みたいに悪いことをする時、
つぐみから見て、あきらかに悪事とわかる時は、それに同行しない」
あらためてという感じで、提案してきた。
「理由を聞かれたら、そうだなー?」 言いながら 腕を組む。いかにも考えていますという風に…
「つぐみ‼ 【僕自身を大切にすることにしたんだ】って正直に言うのはどうかな⁉
つぐみがそういう態度 示していたら、案外、その人達も気付くかもしれないよ…自分達がしてきたことの愚かさに。
そしたら、ソレに気づかせてあげたつぐみって、なかなかの英雄じゃない⁉r」
先程までと うってかわって、若干 ふざけている母さんに
「そんなわけ無いだろっ‼」 わずかに 語気が強まる。
「まあ、最後のは冗談だけど…
マジで、そうするしか無くない⁉
本当に一人でいられないなら…」
その提案に、少し違和感を感じた。それと同時に ふと、わいた疑問。
「母さんはどうしたの?本当の友達に会えるまで?」
ふと
すんなりと 口から 出ていく。
「母さんは、割と、一人で平気なタイプたから…それまで一人でいた。
もともと、大勢で群れるの 好きじゃないしね。
…って母さんはいいの。
それともワザと脱線させてる?」
探るような視線を投げてくる。
「それと、もう一つ。ついでに教えておくね。
これは意外と知られてないというか、重要視されてないけど…【悪事は、繰り返しちゃいけない】
【そんなこと 当たり前にしってるよ】って反発するかもしれないけど…そうじゃなくて
麻薬と同じで、【常習性がある】から。
下手をしたら、ソレより 厄介かもしれない。概念が あいまいだから。
例えば、今 横にあるランドセル。
買って貰ったばかりの 一年生の時は、下ろす時にも すごく気を使って置いてたよね。
それが今じゃ、ときどき放り投げてる。
身近すぎて あんまり気づいてないかもしれないけど、それも、立派な悪事だよ。
【物を大切にしない】っていうね。
ほかには、よく見かけるゴミのポイ捨てとか。
最初の頃は、キチンと悪いことだって認識あると思う。
でも…残念なことに、数度くりかえすうちに、だんだんその認識が 薄れていっちゃうんだよ…やがて、罪悪感は 完全に消え失せ、代わりにそれが、当前になる。
だから 【悪い行為は、繰り返したらイケナイ‼】んだよ
本当なら、一回もやらないほうが良いけど…
やもえず やってしまったとしも。それ一回で終わり。繰り返さない。
そんなの…当たり前になったら怖いでしょ?
将来、大人になった時の進路が、チンピラ。もしくは、ヤクザやマフィア だったら嫌でしょ
だから、悪いことは 封印してね‼
「ってことで。
今回の経験を生かして…っていうのもおかしいけど
つぐみは、これからもっと【自分自身を大切にすること】
母さんから言うことはこれだけ。
それと、今日のこと、お父さんにどう伝えるかは、自分で考えなさいね。
いちお 母さんからも 話すけど、キチンと そういうことは 【自分の口で伝えたほうが良い】と思うから。
あと、明日 学校終わったら、母さんも付き合うから、迷惑かけちゃったお店に謝りに行こうね」
「それと、ゴメン。もう一つ。
また何かで悩んでいたり、困ったりした時は、
何でも、いつでも、母さんたちに相談して。できれば なにか、行動を起こす前に。
そのために 母さんたちは居るんだから。
母さんたちは、いつでも つぐみの味方だから。たとえそれで 世界を敵にまわしてしまった としてもね‼
それは 忘れないで‼」
それまでと、ガラリと表情を変え
「それにしても!高い授業料になっちゃったね‼つぐみの将来っていう」
あっけらかんと そう言って、今度こそ 母さんは話を きりあげた。
『ハァー!やっと帰れた…』
つむぎは家を見上げ、一つ、長いため息を吐いた。
長かった一日をふりかえる。
「お前は弱虫だから、入れてやらない」と、みんなで バカにされ、
「そんなことない」と、意地を張って参加した万引き。
まさか初参加で、補導されるとは 夢にも思わなかった。そのまま、警察署に連れていかれ、たくさん お説教を受けた。その後、お母さんが警察署まで 迎えに来て、やっと ソレから解放された。
一方、母さんは、警察を出てからこれまで 一言も口を効かない。
今も、リビングに足を踏み入れると、
無言のまま、僕をテーブルの側に座るように促した。
「父さんは?」
何気なく尋ねたのだが、それによって 母さんが返事をしたことで その声を 久方ぶりに耳にすることになった。
「また…残業で、遅くなるんだって…」
慣れ親しんだフレーズに、思わず苦笑がこぼれる。
僕と母さん。二人とも しっかり 腰を落ち着け、話は始まった。
「まず言うこと…ない?」母さんに促され
「ごめんなさい」 僕は素直に、頭を下げる。
しかし、それで許してもらえるハズもなく…。
「で、ナニがあったの?」
謝罪そっちのけで、追及してくる母さんの視線に あらがえるわけも無く、僕はあらいざらいを、しゃべった。
++++++++++++++
終始、僕の話を黙って聞いていた母さんが、開口一番言った言葉は
「間違っている」だった。
「ナニが?」すかさず問いかえす僕に
「つぐみの、つぐみ自身に対する評価」
これまた、簡潔に言い放った。
「はぁ~?」
僕は、訳がわからず、開いた口が閉じられなかった。
だって、仕方ないだろ!
いきなり 突飛なことを言われたら、誰だってそうなる。
「つぐみは。弱虫じゃないよ!」
僕としっかり 目を合わせ、強く、念を押すように言ってくる。
「ソレ…親のよく目ってやつじゃないの?」いぶかる僕に
「うんん」 即座に ブンブンと 首を横に振る。
まるで、一ミリも疑ってないと言うように。
「なら、なぜ捕まった?…
悪いことしたって自覚あったから、捕まったんじゃないの?
本当に 弱虫だったなら、
そんなことする勇気ないと思うけど、違うかな?」
思ってもみなかったことを指摘され、改めて その時の状況を振りかえる。
確かに…警察が突入してきた時、僕の体は固まった。
みんなが 「マズイ!逃げろ‼」って口々に叫んでいる中、僕の体は なおも硬さを増し…あっさりと、お縄になった。
ソレを【責任をとった】と評価するのは どうだろう?
やはり、母さんは僕をひいき目で見ているだけじゃないのか?
あーだこーだと 考えを巡らせていると
「そろそろ いいかな?」母さんが、伺いを たててくる。
ここまでの会話で、すでに 理解不能だった僕は
「まだ言い足りないわけ?…訳のわからないこと。
本当は怒ってるんだろう?
ってか、
マジで悪い事したの、僕だし…怒っていいよ」
はじめこそ くってかかるように かみついていた僕だったが、しだいに 勢いはおち 最後は、反省するように 小声になっていた。
そんな僕に、母さんは 再びゆるゆると首を振り…
「本当に怒ってないよ。
っていうより、ホント言うと、ちょっと…ガッカリした。
思ったより、【馬鹿】だったなあ】って」
瞬間、パッと 顔を上げる。
っていうか、ますます意味わからない。
多少 自分に非があること わかってるから抑えたけど、本当なら 手が出ていてもおかしくない。
イヤ 確実に 親以外だったら、殴ってると思う。
母さんは、【親のひいき目】ってヤツじゃないってことか?
「なんで? つぐみは?
わざわざ、【自分の評価】下げるようなことしてるの?」
頭の中が グチャグチャなうちに、次の質問がとんでくる。
「だから!それは…。
さっきも言ったように。友達に弱虫って…」
「そんなの友達じゃない‼」
ピシャリ‼
母さんが僕の言葉をさえぎった。
「ソレ、友達って言わないよ!…つぐみ…」
弱ったように眉を寄せ 母さんは、くりかえす。
「つぐみが知ってる世界は、
まだ…学校とこの近所ぐらいで 狭いから仕方ないけど。
世界…。
うんん、日本だけでも…もっと色々な人が居るんだよ。
今、無理して、そんな人達とつき合わなくても、
いずれ、もっと気の合う人と知り会える。
その日を心待ちにしながら、もっとつぐみは【自分自身を大切にしなきゃいけない】と思う」
母さんにさとされる。
「そんな都合のいいこと…起こるわけ ないじゃないか!
だいいち、それまで…どうするのさ⁉
そうゆう人と出会えるまで…
母さんは、僕に 一人で居ろってういうのかよ?」
ギリっ‼
無意識に 口の奥で、歯を食いしばっていた。
「ムリ…」
「そんなの無理だよ‼
僕は…母さんみたく、強くない‼」 キッパリ言い切ると
「私は、そんなに強くないよ」 冷やか声がそれを遮る。
「強くないから、色々と悩むんじゃない…」
尚も 淡々と続けられる弱々しい声に、僕は慌てた。
「そんなにあるの?悩み」 矢継ぎ早な問いは
「あるよ」アッサリと 返ってきたと思ったら…
「たとえばアンタ、つぐみの子育て問題とかさ!」
しだいに茶目っ気を おびていく。
まるで いたずらが成功した子供のように、ペロリと舌を出した母さんは、
「…って、それは置いといて」
次の瞬間には、ケロリ。
もう完全に吹っ切ったように、顔を引き締めていた。
「つぐみの言う通り、いつも一人でいるのは、結構キツい‼
そのツラさ、母さんにもわかるよ」
一度、区切るように 言葉を切ると…
「だから、こうしたらどうかな?
普段は、その人達と一緒に居るけど、
今日みたいに悪いことをする時、
つぐみから見て、あきらかに悪事とわかる時は、それに同行しない」
あらためてという感じで、提案してきた。
「理由を聞かれたら、そうだなー?」 言いながら 腕を組む。いかにも考えていますという風に…
「つぐみ‼ 【僕自身を大切にすることにしたんだ】って正直に言うのはどうかな⁉
つぐみがそういう態度 示していたら、案外、その人達も気付くかもしれないよ…自分達がしてきたことの愚かさに。
そしたら、ソレに気づかせてあげたつぐみって、なかなかの英雄じゃない⁉r」
先程までと うってかわって、若干 ふざけている母さんに
「そんなわけ無いだろっ‼」 わずかに 語気が強まる。
「まあ、最後のは冗談だけど…
マジで、そうするしか無くない⁉
本当に一人でいられないなら…」
その提案に、少し違和感を感じた。それと同時に ふと、わいた疑問。
「母さんはどうしたの?本当の友達に会えるまで?」
ふと
すんなりと 口から 出ていく。
「母さんは、割と、一人で平気なタイプたから…それまで一人でいた。
もともと、大勢で群れるの 好きじゃないしね。
…って母さんはいいの。
それともワザと脱線させてる?」
探るような視線を投げてくる。
「それと、もう一つ。ついでに教えておくね。
これは意外と知られてないというか、重要視されてないけど…【悪事は、繰り返しちゃいけない】
【そんなこと 当たり前にしってるよ】って反発するかもしれないけど…そうじゃなくて
麻薬と同じで、【常習性がある】から。
下手をしたら、ソレより 厄介かもしれない。概念が あいまいだから。
例えば、今 横にあるランドセル。
買って貰ったばかりの 一年生の時は、下ろす時にも すごく気を使って置いてたよね。
それが今じゃ、ときどき放り投げてる。
身近すぎて あんまり気づいてないかもしれないけど、それも、立派な悪事だよ。
【物を大切にしない】っていうね。
ほかには、よく見かけるゴミのポイ捨てとか。
最初の頃は、キチンと悪いことだって認識あると思う。
でも…残念なことに、数度くりかえすうちに、だんだんその認識が 薄れていっちゃうんだよ…やがて、罪悪感は 完全に消え失せ、代わりにそれが、当前になる。
だから 【悪い行為は、繰り返したらイケナイ‼】んだよ
本当なら、一回もやらないほうが良いけど…
やもえず やってしまったとしも。それ一回で終わり。繰り返さない。
そんなの…当たり前になったら怖いでしょ?
将来、大人になった時の進路が、チンピラ。もしくは、ヤクザやマフィア だったら嫌でしょ
だから、悪いことは 封印してね‼
「ってことで。
今回の経験を生かして…っていうのもおかしいけど
つぐみは、これからもっと【自分自身を大切にすること】
母さんから言うことはこれだけ。
それと、今日のこと、お父さんにどう伝えるかは、自分で考えなさいね。
いちお 母さんからも 話すけど、キチンと そういうことは 【自分の口で伝えたほうが良い】と思うから。
あと、明日 学校終わったら、母さんも付き合うから、迷惑かけちゃったお店に謝りに行こうね」
「それと、ゴメン。もう一つ。
また何かで悩んでいたり、困ったりした時は、
何でも、いつでも、母さんたちに相談して。できれば なにか、行動を起こす前に。
そのために 母さんたちは居るんだから。
母さんたちは、いつでも つぐみの味方だから。たとえそれで 世界を敵にまわしてしまった としてもね‼
それは 忘れないで‼」
それまでと、ガラリと表情を変え
「それにしても!高い授業料になっちゃったね‼つぐみの将来っていう」
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