25 / 35
第25話 おまわりさん事案です。あそこに少女を尾け回す怪しい男性が…………あ、俺か②
しおりを挟む
「……!」
な……なぜ?
反射的に身を隠し、俺は物陰から様子を窺った。
エプロンを身に着けたメスガキの手には、箒とチリ取りが握られていた。
そのまま酒場の前を掃除し始める。
「はぁ。人使い荒すぎ。だったらもっと時給上げてほしーんだけど」
「おーい、なんか言ったか~?」
「言ってませーん」
……なにか、見てはいけないものを見ている気がした。
正直混乱している。
見ての通り、彼女がこの酒場で働いているのは間違いない。しかもこんな早朝から。
理由はもちろん分からない。
まさか学校の職業体験だの社会科見学だのではあるまい。そうだとしたらもっとマシな場所を選ぶだろう。
あれじゃまるで貧乏苦学生が学費を稼ぐために身を削っているかのようじゃないか……。
とりあえず……ここで帰るわけにはいかないよな?
こうなったらとことんやってやる。このまま帰ったら気になって夜も眠れん(最後に夜空見たの1か月以上前だけど……)。
というわけで、俺は尾行継続を決断した。
それからしばらくして――。
「じゃ、お先にあがりまーす」
……ふぅ、やっとか。
ようやくメスガキが店から出てきた。
チラリと街中の時計を確認すると、時刻はすでに11時頃だった。かれこれ数時間も張り込みっぱなしだったことになる。
すでに足が棒のようになっていたが、俺は当初の目的を遂行すべく再びメスガキの後を追った。
いやあ、どんな家住んでるんだろう? なんかガチで気になってきたな。
予想外のメスガキの行動により、もはやそっちの方もよく分からなくなってきた。最初はなんとなく高級住宅街を想像していたが違うのだろうか?
というか学校に行ってないのかコイツ?
見た目の年齢的にはどう考えても普通に学生やってそうだが、昼近くまでバイトしてるくらいだからそれも怪しい。
サボリ、休学……実は二十歳越えててもう卒業してますとかないよな?
いろんな可能性が浮かんでは消えていく。
あるいは夜間の学校に行っているパターンもあるが、毎日お昼に草原まで来ている以上、少なくとも学校というパターンはないだろう。
まあいい、さすがにもう寄り道している時間はない。
町の出口には向かっていない様子だし、もう行く先は自宅以外考えられない。
そう思ってコソコソ柱などに隠れながらメスガキの後をつけ続ける。
が、俺の予想は再びあっさりと裏切られた。
「ここって……」
俺は目の前にそびえ立つ巨大な建造物を見上げた。
メスガキが訪れた場所。
それは、町の中心に位置する『城』だった。
なんでまたこんなとこに……もしやここに住んでるとか?
ふと、時代劇のような設定が頭をよぎる。
実はメスガキは王族で、さっきの仕事はただ市政を覗き見るための戯れに過ぎないというもの。もしそうならあんな場末の酒場にいたことの辻褄も合う。
だが、どうやらその予想も的外れだったらしい。
メスガキは城の入口へと向かわず、むしろ裏手の方へと回っていった。
ただし裏手と言っても敷地が広大なため、ちょっとした散歩のような距離を歩いた。
いったいどんだけ歩くんだコイツ……?
いい加減ちょっと嫌気が差してくる。
運動不足の30歳の体力をなんだと思ってるんだ。もうふくらはぎパンパンだぞ。
あーこれ絶対明日筋肉痛です。間違いないです。あるいは明後日かもしれないけど――。
「!?」
と、そこで俺はようやく城を訪れたメスガキの目的を知ることとなった。
「…………」
立ち止まったメスガキが、ジッと一点を見つめている。
視線の先にいたのは――勇者だった。
どうやら敷地内の別荘……離れとでも言うのだろうか。広いベランダで、勇者が日光浴をしながら優雅に佇んでいる。
手にはティーカップ。キレイな顔立ちと相まって、まるで絵画のような光景。
……なるほど。コレを見に来たのか。
なんだか肩の力が抜けた。いろいろ想像したのが馬鹿みたいだ。
なんてことはない、あのメスガキも所詮年頃の女の子。大好きな勇者様の御姿を一目拝みに来たのだろう。誰かに見られてないかと直前に左右を見渡していたあたりがイジらしい。
そういえば、勇者が王子だというのは噂で聞いていた。世間的には周知の事実だが、勇者という単語でしか認識してなかった俺は今の今まで忘れていた。
勇者で王子、イケメンで超強い……凄まじいな。そんな人生に生まれてみたかった……。
「あ、そろそろおウチ帰らないと」
時計を見て慌てたようにメスガキが呟く。
ハァ、ようやくか。これで目的を達成できる。
それにしても疲れた。朝からずっと立ちっぱなしの歩きっぱなしである。もうどんな家でもいいから早く着いてくれ。
「早くしないとあのおじさん、また変なうえに無駄で無意味な準備し始めるからなぁ」
おいこら。
「ん?」
うおおぉ、あぶねっ!
つい反応して見つかるところだった。最後まで気を抜かないようにしないと。
そんなヒヤリとする場面もありつつ――。
俺はついに、メスガキの家へとたどり着いた。
ここまで来るともう何を見せられても驚かない。どんな家でもどんとこい……そう思っていた。しかし。
マジか……。
そこにあったのは、ボロボロの平屋の一軒家だった。
ワンチャン、廃墟かと思うような。
しかも、驚いたのはそれだけではない。
「ペロ~、ただいま~。あはは。いい子でお留守番してたの~、えらいね~」
「…………」
だ、誰……?
見たことのない笑顔に、聞いたことのない甘い声。
まるで別人。少なくとも、俺の知るメスガキではない。昨日見せたプレゼントを喜ぶ姿ともまた違う。
帰宅するなり激しく出迎えてきた愛犬と戯れる少女の姿は、俺の知る生意気なメスガキとはかけ離れた姿だった。
もう、なにがなんだか……。。。
仕事といい、家といい、犬と触れ合う姿といい。困惑を通り越して、俺は混乱していた。
メスガキの生活ぶりは、当初想像していたものとは180度真逆だった。
というか今日の光景だけ見れば、メスガキというよりも、ただの普通ないい子としか思えなかった。
俺はすっかりわからなくなっていた。
――どうしてあんな子が強さを求めるのだろう?
よく考えたらさほど気にしていなかった。
というより、自分のことに必死すぎてそこまで気が回らなかった。
そういえばレベルアップのためとは聞いていたが、“その先”については何も聞いていない。
強くなるからには、その力でなにかやりたいことがあるはず。
これがただの甘やかされて育った生意気なガキなら、「みんなに注目されたい」とか「狩猟感覚で」とかしょーもない理由も考えられたが、たぶんそうではないだろう。
だとしたら、いったいなぜ……?
こうなったら直接聞くしかない。
そう考えた俺は、早速行動に移すことにした。
な……なぜ?
反射的に身を隠し、俺は物陰から様子を窺った。
エプロンを身に着けたメスガキの手には、箒とチリ取りが握られていた。
そのまま酒場の前を掃除し始める。
「はぁ。人使い荒すぎ。だったらもっと時給上げてほしーんだけど」
「おーい、なんか言ったか~?」
「言ってませーん」
……なにか、見てはいけないものを見ている気がした。
正直混乱している。
見ての通り、彼女がこの酒場で働いているのは間違いない。しかもこんな早朝から。
理由はもちろん分からない。
まさか学校の職業体験だの社会科見学だのではあるまい。そうだとしたらもっとマシな場所を選ぶだろう。
あれじゃまるで貧乏苦学生が学費を稼ぐために身を削っているかのようじゃないか……。
とりあえず……ここで帰るわけにはいかないよな?
こうなったらとことんやってやる。このまま帰ったら気になって夜も眠れん(最後に夜空見たの1か月以上前だけど……)。
というわけで、俺は尾行継続を決断した。
それからしばらくして――。
「じゃ、お先にあがりまーす」
……ふぅ、やっとか。
ようやくメスガキが店から出てきた。
チラリと街中の時計を確認すると、時刻はすでに11時頃だった。かれこれ数時間も張り込みっぱなしだったことになる。
すでに足が棒のようになっていたが、俺は当初の目的を遂行すべく再びメスガキの後を追った。
いやあ、どんな家住んでるんだろう? なんかガチで気になってきたな。
予想外のメスガキの行動により、もはやそっちの方もよく分からなくなってきた。最初はなんとなく高級住宅街を想像していたが違うのだろうか?
というか学校に行ってないのかコイツ?
見た目の年齢的にはどう考えても普通に学生やってそうだが、昼近くまでバイトしてるくらいだからそれも怪しい。
サボリ、休学……実は二十歳越えててもう卒業してますとかないよな?
いろんな可能性が浮かんでは消えていく。
あるいは夜間の学校に行っているパターンもあるが、毎日お昼に草原まで来ている以上、少なくとも学校というパターンはないだろう。
まあいい、さすがにもう寄り道している時間はない。
町の出口には向かっていない様子だし、もう行く先は自宅以外考えられない。
そう思ってコソコソ柱などに隠れながらメスガキの後をつけ続ける。
が、俺の予想は再びあっさりと裏切られた。
「ここって……」
俺は目の前にそびえ立つ巨大な建造物を見上げた。
メスガキが訪れた場所。
それは、町の中心に位置する『城』だった。
なんでまたこんなとこに……もしやここに住んでるとか?
ふと、時代劇のような設定が頭をよぎる。
実はメスガキは王族で、さっきの仕事はただ市政を覗き見るための戯れに過ぎないというもの。もしそうならあんな場末の酒場にいたことの辻褄も合う。
だが、どうやらその予想も的外れだったらしい。
メスガキは城の入口へと向かわず、むしろ裏手の方へと回っていった。
ただし裏手と言っても敷地が広大なため、ちょっとした散歩のような距離を歩いた。
いったいどんだけ歩くんだコイツ……?
いい加減ちょっと嫌気が差してくる。
運動不足の30歳の体力をなんだと思ってるんだ。もうふくらはぎパンパンだぞ。
あーこれ絶対明日筋肉痛です。間違いないです。あるいは明後日かもしれないけど――。
「!?」
と、そこで俺はようやく城を訪れたメスガキの目的を知ることとなった。
「…………」
立ち止まったメスガキが、ジッと一点を見つめている。
視線の先にいたのは――勇者だった。
どうやら敷地内の別荘……離れとでも言うのだろうか。広いベランダで、勇者が日光浴をしながら優雅に佇んでいる。
手にはティーカップ。キレイな顔立ちと相まって、まるで絵画のような光景。
……なるほど。コレを見に来たのか。
なんだか肩の力が抜けた。いろいろ想像したのが馬鹿みたいだ。
なんてことはない、あのメスガキも所詮年頃の女の子。大好きな勇者様の御姿を一目拝みに来たのだろう。誰かに見られてないかと直前に左右を見渡していたあたりがイジらしい。
そういえば、勇者が王子だというのは噂で聞いていた。世間的には周知の事実だが、勇者という単語でしか認識してなかった俺は今の今まで忘れていた。
勇者で王子、イケメンで超強い……凄まじいな。そんな人生に生まれてみたかった……。
「あ、そろそろおウチ帰らないと」
時計を見て慌てたようにメスガキが呟く。
ハァ、ようやくか。これで目的を達成できる。
それにしても疲れた。朝からずっと立ちっぱなしの歩きっぱなしである。もうどんな家でもいいから早く着いてくれ。
「早くしないとあのおじさん、また変なうえに無駄で無意味な準備し始めるからなぁ」
おいこら。
「ん?」
うおおぉ、あぶねっ!
つい反応して見つかるところだった。最後まで気を抜かないようにしないと。
そんなヒヤリとする場面もありつつ――。
俺はついに、メスガキの家へとたどり着いた。
ここまで来るともう何を見せられても驚かない。どんな家でもどんとこい……そう思っていた。しかし。
マジか……。
そこにあったのは、ボロボロの平屋の一軒家だった。
ワンチャン、廃墟かと思うような。
しかも、驚いたのはそれだけではない。
「ペロ~、ただいま~。あはは。いい子でお留守番してたの~、えらいね~」
「…………」
だ、誰……?
見たことのない笑顔に、聞いたことのない甘い声。
まるで別人。少なくとも、俺の知るメスガキではない。昨日見せたプレゼントを喜ぶ姿ともまた違う。
帰宅するなり激しく出迎えてきた愛犬と戯れる少女の姿は、俺の知る生意気なメスガキとはかけ離れた姿だった。
もう、なにがなんだか……。。。
仕事といい、家といい、犬と触れ合う姿といい。困惑を通り越して、俺は混乱していた。
メスガキの生活ぶりは、当初想像していたものとは180度真逆だった。
というか今日の光景だけ見れば、メスガキというよりも、ただの普通ないい子としか思えなかった。
俺はすっかりわからなくなっていた。
――どうしてあんな子が強さを求めるのだろう?
よく考えたらさほど気にしていなかった。
というより、自分のことに必死すぎてそこまで気が回らなかった。
そういえばレベルアップのためとは聞いていたが、“その先”については何も聞いていない。
強くなるからには、その力でなにかやりたいことがあるはず。
これがただの甘やかされて育った生意気なガキなら、「みんなに注目されたい」とか「狩猟感覚で」とかしょーもない理由も考えられたが、たぶんそうではないだろう。
だとしたら、いったいなぜ……?
こうなったら直接聞くしかない。
そう考えた俺は、早速行動に移すことにした。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる