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一章 転生
第二話 誕生 後編
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あ、そうそう名前名前!名前の紹介しないと!今世での私の名前は結衣!一ノ瀬 結衣だよ!
それでは私が温めていた計画を発表しようじゃないか!その名も「おじいちゃんおばあちゃんっ子計画(以下 例の計画)」だ!計画名にもある通りおじいちゃんとおばぁちゃんに全力で媚びを売るのがこの計画の肝だ。
今はまだいいがお母さんがいなくなった後、父親のことを頼ることは出来ないだろう。
そうなると何が問題となってくるかというと、私の前世からの夢であるVTuberになるための初期費用だ。とりあえずパソコンさえあれば何とかなるんだけどなぁ……
日常生活で使うならともかく配信で使うとなると要求されるスペックが高い。その分コストがかかってしまう。となると私に大した愛情のない父親ではなく可愛がってくれている祖母にお願いするのが1番なんだよね。
というわけでおじいちゃんおばあちゃんっ子ルートに入るために好感度稼ぎ中。
『結衣ちゃ~ん!来たわよ~ばぁばだよ~』
《じいじだぞ~》
よし、おじいちゃんおばあちゃんが来た!笑顔笑顔!笑顔を片時も絶やすな!赤さんの笑顔はおじいちゃんとおばあちゃん特効なんや!孫煩悩にしてしまえばこちらの勝ち!
「キャッキャッキャッ」
《結衣は可愛いなぁ~》
よぉ~し!お、定番のアレしようとしてるな!おじいちゃんがゆっくり近づけてきた人差し指を~ギュッ
《わ、わしの指を握ったぞ!ばぁさんばぁさん!どうだ!羨ましかろう( ˶ ᷇ 𖥦 ᷆ ˵ )ニヤニヤ》
ふっチョロいな。リップサービスでおじいちゃんの人差し指をニギニギしてやろう。おばあちゃんもおじいちゃんに対抗して人差し指近づけてきたよwwwはいはい、握るからね~ギュッ
《わしの指をニギニギしとる!ニギニギしとる!可愛いのぉ~》
『じぃさん、私の人差し指も握ってくれましたよ。』
平和だなぁ~こんな日々がずっと続いたらいいのにな……
でも私は知っている。近くお母さんが死ぬことも……それによって私と父親の溝か決定的なってしまうことも……
私はお母さんのことが大好きだ。
私はおばあちゃんのことが大好きだ。
私はおじいちゃんのことが大好きだ。
精神年齢はお母さんより年上だし、なんならおじいちゃんおばあちゃんよりも上だ。
それでも……前世の家族が私にくれなかったものをいっぱいくれた。
私の精神年齢が身体年齢に引っ張られているというのもあるのだろう。
そんなの関係ないとは言わない。それでも私はみんなが大好きで……そんな大好きな人たちを私は失いたくない。
お母さんの容態が悪化の一途を辿る今、それが不可能だと分かっていても……運命だとしても……大好きな人たちが生き続けることを祈らずにはいられなかった……
それでは私が温めていた計画を発表しようじゃないか!その名も「おじいちゃんおばあちゃんっ子計画(以下 例の計画)」だ!計画名にもある通りおじいちゃんとおばぁちゃんに全力で媚びを売るのがこの計画の肝だ。
今はまだいいがお母さんがいなくなった後、父親のことを頼ることは出来ないだろう。
そうなると何が問題となってくるかというと、私の前世からの夢であるVTuberになるための初期費用だ。とりあえずパソコンさえあれば何とかなるんだけどなぁ……
日常生活で使うならともかく配信で使うとなると要求されるスペックが高い。その分コストがかかってしまう。となると私に大した愛情のない父親ではなく可愛がってくれている祖母にお願いするのが1番なんだよね。
というわけでおじいちゃんおばあちゃんっ子ルートに入るために好感度稼ぎ中。
『結衣ちゃ~ん!来たわよ~ばぁばだよ~』
《じいじだぞ~》
よし、おじいちゃんおばあちゃんが来た!笑顔笑顔!笑顔を片時も絶やすな!赤さんの笑顔はおじいちゃんとおばあちゃん特効なんや!孫煩悩にしてしまえばこちらの勝ち!
「キャッキャッキャッ」
《結衣は可愛いなぁ~》
よぉ~し!お、定番のアレしようとしてるな!おじいちゃんがゆっくり近づけてきた人差し指を~ギュッ
《わ、わしの指を握ったぞ!ばぁさんばぁさん!どうだ!羨ましかろう( ˶ ᷇ 𖥦 ᷆ ˵ )ニヤニヤ》
ふっチョロいな。リップサービスでおじいちゃんの人差し指をニギニギしてやろう。おばあちゃんもおじいちゃんに対抗して人差し指近づけてきたよwwwはいはい、握るからね~ギュッ
《わしの指をニギニギしとる!ニギニギしとる!可愛いのぉ~》
『じぃさん、私の人差し指も握ってくれましたよ。』
平和だなぁ~こんな日々がずっと続いたらいいのにな……
でも私は知っている。近くお母さんが死ぬことも……それによって私と父親の溝か決定的なってしまうことも……
私はお母さんのことが大好きだ。
私はおばあちゃんのことが大好きだ。
私はおじいちゃんのことが大好きだ。
精神年齢はお母さんより年上だし、なんならおじいちゃんおばあちゃんよりも上だ。
それでも……前世の家族が私にくれなかったものをいっぱいくれた。
私の精神年齢が身体年齢に引っ張られているというのもあるのだろう。
そんなの関係ないとは言わない。それでも私はみんなが大好きで……そんな大好きな人たちを私は失いたくない。
お母さんの容態が悪化の一途を辿る今、それが不可能だと分かっていても……運命だとしても……大好きな人たちが生き続けることを祈らずにはいられなかった……
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