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029『痕の上書き』✲ 獣姦/愛しかないけどちょっと痛そう
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レオいわく「手加減してやっている」らしいけど、手酷く侵かれる事なんて常だし、今更だけど。
嫉妬心で俺に触れるレオはいつもと違うくて、怖い。
ヒイラギの愛に応えようとした時。
アルタイル国王家のツインズが両サイドからじゃれて来た時。
いろんな星獣達に「レオの支配は重いから気を付けてね」って髪を撫でられた時。
唯一信頼できる医者、スイさんに契約印の具合を診てもらった時。
他にもいっぱいあるけど、幼馴染と一緒に遊んだ今回は群を抜いている気がする。
痛い。
苦しい。
もう終わっ⋯⋯って言ってもどうせ聞いてくれないから言わないけど⋯⋯っ。
出せるモノもとうに出し尽くして、ただ身体を震わせて快楽に耐えるシオンに自身を収めたままのレオがゴロゴロ鳴った。
「なんだ」
血と白濁で滲んだシーツを握りしめる事しかできないシオンを、レオがからかう。
「随分と余裕そうじゃないか」
は?
どこが?
何をどう解釈したらそうなった?
ただでさえ回っていない頭をもっとぐるぐるさせているシオンに構わず、レオは続ける。
「まだ、何かを考えるだけの理性があるのか」
そんなものはとっくに無い。
「ならば今日はより一層⋯⋯奥深くまでお前に俺を刻もうな、我が主」
あぁどうしよう。
こんなにも怖いのに、喜んでいる自分が居る。
ヘラクレスに犯されてから、変だ。
「ぃあ、っ⋯⋯あぁっ、んんぅ⋯⋯っ」
前からそうだったけど、レオに侵られるたびに身体が作り変えられている。
「待っ、レオ、おねがい、ゆっく⋯⋯⋯⋯っあああああああ!!?」
レオが悦ぶように。
「ひあ、やあぁっ! もぉ無理なの、にっ! ぃあ、あぁっ!!」
レオの好みに。
「やだ、やらぁ、も、イきたくっ、からだっつら⋯⋯や、あぁんん⋯⋯っ!!」
泣けば啼くほど、レオの蹂躙はより激しいものへと変わっていく。
抜けそうなくらい引いたかと思えば、嫌なトコロを容赦無く擦りながら最奥まで貫かれる。
猛毒を与えられてばかりの身体は言う事を聞いてくれないし、自分の声とは思えない声しか出ない。
いよいよ本格的に涙と体力の限界で視界がぼやけた頃になってやっと、レオが俺から身を抜いた。
うつ伏せにされていた身体を反対にされて見えたのは天井じゃなくて、有り触れた漆黒。
「は、はぁ⋯⋯やぁ⋯⋯⋯⋯なに⋯⋯?」
息も絶え絶えで、ろくに喋れそうにない俺の頬に舌を這わせたレオが、そのまま張り付いた涙を舐めとる。
そんな些細な刺激でさえも簡単に拾ってしまって、短く啼いた俺をレオはただ見下ろして、口元を歪めた。
「ここ」
絶えず欲望を注がれ混ぜられ続けて、腸液と合わさって白く泡立ったシオンの後孔からコプリと行為の痕が漏れる。
「よく熟れているな、流石は俺のシオンだ」
べろり。
ネコ科動物特有のざりざりした舌で後孔の入口を舐められたシオンが身悶え暴れるのを躱して、レオはその甘美を堪能した。
「ひあぁっ!? え、なに⋯⋯んんっ!」
数刻前の意識を飛ばしそうな激しい律動とは打って変わって、生殺しのような緩い刺激に耐えられずキツく目を閉じたシオンを、レオが咎める。
「大人しくしていろ、お前を味わえない」
要らない要らない!
首を横に振ったシオンを無視したレオの舌は止まらない。
「ぁ、⋯⋯っ、やぁ、やら、ぅうんっ、あ⋯⋯」
縦横無尽に動く舌に翻弄されて、喉を震わせるシオンをまたうつ伏せにしたレオが意味の無い確認をとる。
「シオン、今日は一層最奥に俺を刻むと言ったが⋯⋯良いな?」
やだ、無理、怖い。
これ以上最奥なんて、無い⋯⋯っ。
自分とレオが言う『最奥』が違うと知るのは、この数秒後だった。
シオンの血と白濁に染まった牙が、そのうなじに添えられる。
「え」
ブツッ⋯⋯⋯⋯。
「痛っ、ああああああああああああッ!!!!!!」
今までに無いくらい、深く深く牙を立てられたシオンが、その痛みに泣き叫ぶ。
「だから言っただろう、良いかと⋯⋯⋯⋯ん? フッ⋯⋯本当に愛い主だな、お前は」
耐え難い、強い痛みで気絶したシオンに優しい眼差しを向ける、レオの脇を星霊のエアルが通り過ぎる。
「おっまえなぁ!!」
薄紫の髪を赤く染めあげてしまいそうな首を止血、次に足りなくなった血液を補充するよう鱗粉を降らせながら、エアルは怒鳴った。
「いい加減にしろよ!! そのままじゃシオンが死ぬぞ!!」
珍しくガチギレモードなエアルを無視したレオが止血が終わったばかりの契約印を舐めて、一言。
「誰にも触れさせない、お前は俺の【淡紫の花】だ⋯⋯愛しいシオン」
嫉妬心で俺に触れるレオはいつもと違うくて、怖い。
ヒイラギの愛に応えようとした時。
アルタイル国王家のツインズが両サイドからじゃれて来た時。
いろんな星獣達に「レオの支配は重いから気を付けてね」って髪を撫でられた時。
唯一信頼できる医者、スイさんに契約印の具合を診てもらった時。
他にもいっぱいあるけど、幼馴染と一緒に遊んだ今回は群を抜いている気がする。
痛い。
苦しい。
もう終わっ⋯⋯って言ってもどうせ聞いてくれないから言わないけど⋯⋯っ。
出せるモノもとうに出し尽くして、ただ身体を震わせて快楽に耐えるシオンに自身を収めたままのレオがゴロゴロ鳴った。
「なんだ」
血と白濁で滲んだシーツを握りしめる事しかできないシオンを、レオがからかう。
「随分と余裕そうじゃないか」
は?
どこが?
何をどう解釈したらそうなった?
ただでさえ回っていない頭をもっとぐるぐるさせているシオンに構わず、レオは続ける。
「まだ、何かを考えるだけの理性があるのか」
そんなものはとっくに無い。
「ならば今日はより一層⋯⋯奥深くまでお前に俺を刻もうな、我が主」
あぁどうしよう。
こんなにも怖いのに、喜んでいる自分が居る。
ヘラクレスに犯されてから、変だ。
「ぃあ、っ⋯⋯あぁっ、んんぅ⋯⋯っ」
前からそうだったけど、レオに侵られるたびに身体が作り変えられている。
「待っ、レオ、おねがい、ゆっく⋯⋯⋯⋯っあああああああ!!?」
レオが悦ぶように。
「ひあ、やあぁっ! もぉ無理なの、にっ! ぃあ、あぁっ!!」
レオの好みに。
「やだ、やらぁ、も、イきたくっ、からだっつら⋯⋯や、あぁんん⋯⋯っ!!」
泣けば啼くほど、レオの蹂躙はより激しいものへと変わっていく。
抜けそうなくらい引いたかと思えば、嫌なトコロを容赦無く擦りながら最奥まで貫かれる。
猛毒を与えられてばかりの身体は言う事を聞いてくれないし、自分の声とは思えない声しか出ない。
いよいよ本格的に涙と体力の限界で視界がぼやけた頃になってやっと、レオが俺から身を抜いた。
うつ伏せにされていた身体を反対にされて見えたのは天井じゃなくて、有り触れた漆黒。
「は、はぁ⋯⋯やぁ⋯⋯⋯⋯なに⋯⋯?」
息も絶え絶えで、ろくに喋れそうにない俺の頬に舌を這わせたレオが、そのまま張り付いた涙を舐めとる。
そんな些細な刺激でさえも簡単に拾ってしまって、短く啼いた俺をレオはただ見下ろして、口元を歪めた。
「ここ」
絶えず欲望を注がれ混ぜられ続けて、腸液と合わさって白く泡立ったシオンの後孔からコプリと行為の痕が漏れる。
「よく熟れているな、流石は俺のシオンだ」
べろり。
ネコ科動物特有のざりざりした舌で後孔の入口を舐められたシオンが身悶え暴れるのを躱して、レオはその甘美を堪能した。
「ひあぁっ!? え、なに⋯⋯んんっ!」
数刻前の意識を飛ばしそうな激しい律動とは打って変わって、生殺しのような緩い刺激に耐えられずキツく目を閉じたシオンを、レオが咎める。
「大人しくしていろ、お前を味わえない」
要らない要らない!
首を横に振ったシオンを無視したレオの舌は止まらない。
「ぁ、⋯⋯っ、やぁ、やら、ぅうんっ、あ⋯⋯」
縦横無尽に動く舌に翻弄されて、喉を震わせるシオンをまたうつ伏せにしたレオが意味の無い確認をとる。
「シオン、今日は一層最奥に俺を刻むと言ったが⋯⋯良いな?」
やだ、無理、怖い。
これ以上最奥なんて、無い⋯⋯っ。
自分とレオが言う『最奥』が違うと知るのは、この数秒後だった。
シオンの血と白濁に染まった牙が、そのうなじに添えられる。
「え」
ブツッ⋯⋯⋯⋯。
「痛っ、ああああああああああああッ!!!!!!」
今までに無いくらい、深く深く牙を立てられたシオンが、その痛みに泣き叫ぶ。
「だから言っただろう、良いかと⋯⋯⋯⋯ん? フッ⋯⋯本当に愛い主だな、お前は」
耐え難い、強い痛みで気絶したシオンに優しい眼差しを向ける、レオの脇を星霊のエアルが通り過ぎる。
「おっまえなぁ!!」
薄紫の髪を赤く染めあげてしまいそうな首を止血、次に足りなくなった血液を補充するよう鱗粉を降らせながら、エアルは怒鳴った。
「いい加減にしろよ!! そのままじゃシオンが死ぬぞ!!」
珍しくガチギレモードなエアルを無視したレオが止血が終わったばかりの契約印を舐めて、一言。
「誰にも触れさせない、お前は俺の【淡紫の花】だ⋯⋯愛しいシオン」
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