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地獄の日常
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失敗したー!俺、くじ運とかないの忘れてたーー!
『なんで忘れちゃってるのーーっ!?』
仕方ないじゃんかっ!最近くじ要素があることやってないんだから!!全力で走りながら、心の中で黒の書に言い返す。現在俺は、数えることすら億劫なほどの低級悪魔と魔物たちに追いかけられていた。そう、お察しの通り、賭けにはものの見事に失敗したのである。3体だったら余裕ぶっていた黒の書も、流石にこの量の悪魔と魔物に追いかけられては、他人事として観賞してはいられないようだ。
ドーンッ!バシュッ!グギャアーー!
またか。後方で響き渡る爆発音や悲鳴やらが再び聞こえて来た。それは、悪魔や魔物たちの戦闘音であった。たくさんの悪魔と魔物が、俺という1人の獲物に群がって来ているせいで、獲物の争奪戦が発生していた。競争相手に取られないようにと、お互いで潰し合いをやってくれていたのだ。そのため、俺の後方では、俺を追いかけながら競争相手を蹴散らすという命を懸けたお祭りが開催されていた。主催者は知らない。俺は強制的に参加させられただけのその辺を歩く一般人だ。その辺を走っていた、が正しいか?
一瞬だけ後方を確認するが、全く数が減ったようには見えない。減ったら増加される仕組みでもあったのか?
『そんなことはどうでも良いから走って!!』
分かってるッ!でも、現実逃避しても良いじゃないか!再び黒の書に文句を垂れながら必死で足を動かす。時折、俺に飛んでくる攻撃を避けながら、ひたすら逃げまくる。俺を仕留めに放った攻撃か、競争相手に放った流れ玉かは分からない。そのため、俺には攻撃が襲い掛かって来ないなどという油断は出来なかった。
あ、あれは!?前を見て走り続けていると、これまでとは違った光景が目に入ってきた。そこに見えたのは、まばらに点在する木であった。ただの荒野から、僅かではあるが植物が生息する領域に突入しかけていたのだ。環境が変化すれば、この状況にも何らかの変化が起こるかもしれない。俄然足を繰り出すスピードが上がる。一先ず、追いかけて来る悪魔たちから身を隠せる場所が欲しかった。肉体がない分、体力や空腹に気を付ける必要はないが、それでもずっと走り続けていると疲労感は溜まる。何処でも良いから休憩したい。その一心で、俺は木々が見えるエリアに進行方向を固定した。
そして、1本目の木を横目に通り過ぎる。近くに来て木を良く見ることが出来た。その木は、地獄という環境の影響だろうが、普通の見た目ではない。複数の枝が巻き付きながら1本の木になったような、不思議な姿をしていた。幹の部分は細い枝というわけではなく、直径10センチぐらいはあるように見える幹が絡まり合って1本の幹となっている。根本から完全に幹が分かれているタイプの木なのだろう。
しかし、その木をゆっくりと観賞している時間はない。すぐさま視界から逸らして先へ進む。すると、俺の後ろにはっきりとした変化が現れた。俺を追いかけていた魔物たちが、俺が通り過ぎた1本目の木からこちら側には踏み込まなかったのである。付いて来ている者は悪魔だけ。これでだいぶ数が減った。魔物の達にも縄張りがあるのだろう。だとするならば、ここはまた、別の魔物の生息エリアということになるけれど。でも、その魔物たちに俺の魔力がバレなければ問題ない。不用意に魔力をまき散らして索敵をしなければ。
競争相手が減った悪魔たちは、今度は悪魔同士で牽制をし始めた。攻撃だけではなく、言葉でもって相手を出し抜こうとしているが、傍から聞いている感じでは、ただの煽り合いにしか聞こえない。そして、煽られた悪魔たちは皆その煽りにノッていた。正直聞いててちょっと面白い。
『面白がっている場合じゃないよ!?』
分かってるって。僅かに口角が上がっていた口元をそのままに、唇を開かないように噛み締める。笑い声を出してしまったら、悪魔たちの意識がこちらに向いてしまう。
『声、出ないよ?』
だった。やはり、声が出ないという状況がまだ慣れていない。声の心配よりも、念話をしてしまう心配をするべきだ。どうやらこの魔力体の状態では、無意識に念話の声が出てしまいガチらしいのだ。
『その心配もしなくちゃだけど、今は身の危険の方を心配して!?』
また黒の書に怒られたので、暫く思考を寄り道させることは止めておこう。寄り道しようと思って思考が逸れていたわけではないけど。
点在する木々の間を抜けて行く。すると、進むほどに少しずつ、地面の様子が変化していった。固く乾燥しあちらこちらにヒビが入っていた大地が、柔らかい土の大地へと変わり、そして・・・。
『ぎゃああ!!!』
『ぐわあーーっ!』
『なッ!?ここは、魂食樹の生息地かっ!?やめッ!?』
『放せッ!クッソッ!ガアッ!?』
『うああああっ!』
後方の悪魔たちの阿鼻叫喚が聞こえて来た。完全に来る方向を間違えていた。
『ヤバいヤバいヤバい!!』
黒の書が俺の心の内を代弁してくれる。俺は、必死にぬかるみに嵌まっている足を動かしていた。というのも、俺が進んだ先は沼地だった。そして、俺を追いかけて来ていた悪魔たちは、ぬかるみの中にも生えていた、あの幹が複数に分かれた木に襲われていた。触手のように蠢く木が、側を通り抜けた悪魔を捕らえ、自分の内側に取り込んでいっていたのだ。まるで木に飲み込まれるかのような捕食の仕方は、お互いに煽り合っていた悪魔たちを大混乱に陥れた。魂である悪魔も関係なく、その木は獲物を捕食できるらしい。
だからこそ、その木の捕食ターゲットに俺も含まれていた。ぬかるみの奥は、更なる沼地になっていたので、方向を右に変えて必死に逃げる。後方にも逃げることは出来ないため、なるべく横から迂回すつ形でこの地域を脱出しようと模索していた。しかし、ぬかるみに足を取られてしまい、先ほどよりもスピードを出せない。
鋭い木の攻撃をギリギリのところで避けているが、ところどころで攻撃が体を掠める。それだけでかなりの魔力を持って行かれる。俺の魔力総量からしたら僅かな量ではあるが、だからこそ、魔力総量を確実に減らしたことが実感できる木の攻撃は、かなりの魔力を消耗していることが読み取れるのだ。
怪我を負った瞬間から、魔力回復を行いつつ、残存している魔力で魔力体の修復を行う。修復は簡単に出来るが、だからと言って攻撃を受けることはしたくない。避けられるならば避けた方が良いだろう。
『右へ!!!』
黒の書の叫びに、反射的に右へ飛び退ける。上手くバランスを取っている場合ではなく、転がりながら攻撃から離れた。転がった勢いを利用して立ち上がりながら、そのまま走り出す。チラリと背後を振り返ると、俺が立っていた場所にいくつもの鋭く尖った幹が突き刺さっていた。
あの物量の攻撃は、体が吹き飛んでいたとしてもおかしくない。ゾッとした背筋の震えに、俺はすぐさま前を向いて走り出した。少しでも早く、このエリアから抜け出さなくては。途中で追いかけて来なくなった魔物たちは、ここの木のことを知っていたのかもしれないな。
そして今回、木の養分となった悪魔たちは、この木の存在は知っていたようだが、ここが生息地であることは知らなかったらしい。いつもは荒野を活動拠点にしている悪魔たちだったのかもしれない。
そうだ、アバドンが言っていたな。低級悪魔は強くなるために必死だから、毎日のようにたくさん消滅していくと。お互いで殺し合って強くなる固体もいるが、地獄の生物にやられて死ぬ奴もたくさんいるって。それが、こいつらだったのだろう。
俺は、地獄の日常を垣間見たのだ。
『感慨深くならなくて良いから早く走って!?』
『なんで忘れちゃってるのーーっ!?』
仕方ないじゃんかっ!最近くじ要素があることやってないんだから!!全力で走りながら、心の中で黒の書に言い返す。現在俺は、数えることすら億劫なほどの低級悪魔と魔物たちに追いかけられていた。そう、お察しの通り、賭けにはものの見事に失敗したのである。3体だったら余裕ぶっていた黒の書も、流石にこの量の悪魔と魔物に追いかけられては、他人事として観賞してはいられないようだ。
ドーンッ!バシュッ!グギャアーー!
またか。後方で響き渡る爆発音や悲鳴やらが再び聞こえて来た。それは、悪魔や魔物たちの戦闘音であった。たくさんの悪魔と魔物が、俺という1人の獲物に群がって来ているせいで、獲物の争奪戦が発生していた。競争相手に取られないようにと、お互いで潰し合いをやってくれていたのだ。そのため、俺の後方では、俺を追いかけながら競争相手を蹴散らすという命を懸けたお祭りが開催されていた。主催者は知らない。俺は強制的に参加させられただけのその辺を歩く一般人だ。その辺を走っていた、が正しいか?
一瞬だけ後方を確認するが、全く数が減ったようには見えない。減ったら増加される仕組みでもあったのか?
『そんなことはどうでも良いから走って!!』
分かってるッ!でも、現実逃避しても良いじゃないか!再び黒の書に文句を垂れながら必死で足を動かす。時折、俺に飛んでくる攻撃を避けながら、ひたすら逃げまくる。俺を仕留めに放った攻撃か、競争相手に放った流れ玉かは分からない。そのため、俺には攻撃が襲い掛かって来ないなどという油断は出来なかった。
あ、あれは!?前を見て走り続けていると、これまでとは違った光景が目に入ってきた。そこに見えたのは、まばらに点在する木であった。ただの荒野から、僅かではあるが植物が生息する領域に突入しかけていたのだ。環境が変化すれば、この状況にも何らかの変化が起こるかもしれない。俄然足を繰り出すスピードが上がる。一先ず、追いかけて来る悪魔たちから身を隠せる場所が欲しかった。肉体がない分、体力や空腹に気を付ける必要はないが、それでもずっと走り続けていると疲労感は溜まる。何処でも良いから休憩したい。その一心で、俺は木々が見えるエリアに進行方向を固定した。
そして、1本目の木を横目に通り過ぎる。近くに来て木を良く見ることが出来た。その木は、地獄という環境の影響だろうが、普通の見た目ではない。複数の枝が巻き付きながら1本の木になったような、不思議な姿をしていた。幹の部分は細い枝というわけではなく、直径10センチぐらいはあるように見える幹が絡まり合って1本の幹となっている。根本から完全に幹が分かれているタイプの木なのだろう。
しかし、その木をゆっくりと観賞している時間はない。すぐさま視界から逸らして先へ進む。すると、俺の後ろにはっきりとした変化が現れた。俺を追いかけていた魔物たちが、俺が通り過ぎた1本目の木からこちら側には踏み込まなかったのである。付いて来ている者は悪魔だけ。これでだいぶ数が減った。魔物の達にも縄張りがあるのだろう。だとするならば、ここはまた、別の魔物の生息エリアということになるけれど。でも、その魔物たちに俺の魔力がバレなければ問題ない。不用意に魔力をまき散らして索敵をしなければ。
競争相手が減った悪魔たちは、今度は悪魔同士で牽制をし始めた。攻撃だけではなく、言葉でもって相手を出し抜こうとしているが、傍から聞いている感じでは、ただの煽り合いにしか聞こえない。そして、煽られた悪魔たちは皆その煽りにノッていた。正直聞いててちょっと面白い。
『面白がっている場合じゃないよ!?』
分かってるって。僅かに口角が上がっていた口元をそのままに、唇を開かないように噛み締める。笑い声を出してしまったら、悪魔たちの意識がこちらに向いてしまう。
『声、出ないよ?』
だった。やはり、声が出ないという状況がまだ慣れていない。声の心配よりも、念話をしてしまう心配をするべきだ。どうやらこの魔力体の状態では、無意識に念話の声が出てしまいガチらしいのだ。
『その心配もしなくちゃだけど、今は身の危険の方を心配して!?』
また黒の書に怒られたので、暫く思考を寄り道させることは止めておこう。寄り道しようと思って思考が逸れていたわけではないけど。
点在する木々の間を抜けて行く。すると、進むほどに少しずつ、地面の様子が変化していった。固く乾燥しあちらこちらにヒビが入っていた大地が、柔らかい土の大地へと変わり、そして・・・。
『ぎゃああ!!!』
『ぐわあーーっ!』
『なッ!?ここは、魂食樹の生息地かっ!?やめッ!?』
『放せッ!クッソッ!ガアッ!?』
『うああああっ!』
後方の悪魔たちの阿鼻叫喚が聞こえて来た。完全に来る方向を間違えていた。
『ヤバいヤバいヤバい!!』
黒の書が俺の心の内を代弁してくれる。俺は、必死にぬかるみに嵌まっている足を動かしていた。というのも、俺が進んだ先は沼地だった。そして、俺を追いかけて来ていた悪魔たちは、ぬかるみの中にも生えていた、あの幹が複数に分かれた木に襲われていた。触手のように蠢く木が、側を通り抜けた悪魔を捕らえ、自分の内側に取り込んでいっていたのだ。まるで木に飲み込まれるかのような捕食の仕方は、お互いに煽り合っていた悪魔たちを大混乱に陥れた。魂である悪魔も関係なく、その木は獲物を捕食できるらしい。
だからこそ、その木の捕食ターゲットに俺も含まれていた。ぬかるみの奥は、更なる沼地になっていたので、方向を右に変えて必死に逃げる。後方にも逃げることは出来ないため、なるべく横から迂回すつ形でこの地域を脱出しようと模索していた。しかし、ぬかるみに足を取られてしまい、先ほどよりもスピードを出せない。
鋭い木の攻撃をギリギリのところで避けているが、ところどころで攻撃が体を掠める。それだけでかなりの魔力を持って行かれる。俺の魔力総量からしたら僅かな量ではあるが、だからこそ、魔力総量を確実に減らしたことが実感できる木の攻撃は、かなりの魔力を消耗していることが読み取れるのだ。
怪我を負った瞬間から、魔力回復を行いつつ、残存している魔力で魔力体の修復を行う。修復は簡単に出来るが、だからと言って攻撃を受けることはしたくない。避けられるならば避けた方が良いだろう。
『右へ!!!』
黒の書の叫びに、反射的に右へ飛び退ける。上手くバランスを取っている場合ではなく、転がりながら攻撃から離れた。転がった勢いを利用して立ち上がりながら、そのまま走り出す。チラリと背後を振り返ると、俺が立っていた場所にいくつもの鋭く尖った幹が突き刺さっていた。
あの物量の攻撃は、体が吹き飛んでいたとしてもおかしくない。ゾッとした背筋の震えに、俺はすぐさま前を向いて走り出した。少しでも早く、このエリアから抜け出さなくては。途中で追いかけて来なくなった魔物たちは、ここの木のことを知っていたのかもしれないな。
そして今回、木の養分となった悪魔たちは、この木の存在は知っていたようだが、ここが生息地であることは知らなかったらしい。いつもは荒野を活動拠点にしている悪魔たちだったのかもしれない。
そうだ、アバドンが言っていたな。低級悪魔は強くなるために必死だから、毎日のようにたくさん消滅していくと。お互いで殺し合って強くなる固体もいるが、地獄の生物にやられて死ぬ奴もたくさんいるって。それが、こいつらだったのだろう。
俺は、地獄の日常を垣間見たのだ。
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