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風の魔法
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状況が状況だ。賭けに出よう。右の腕を曲げて、掌を上に広げる。そして、呼び出す。来い、黒の書!
『待ってたよ!!』
俺の右手に黒の書が現れる。黒の書を召喚し、悪魔たちが黒の書を見た瞬間、本能で危険を感じ取ったのだろう。ケラケラと笑っていた悪魔たちの表情が強張り、一斉に俺の手元の黒の書をガン見した。そして、目を見開いた後、3体が3体とも腹を抱えて爆笑しだした。・・・どうやら危険を感じ取ったわけではなかったようだ。
『何を取り出したかと思ったら本?ぎゃははっ!』
『本なんて何の役にも立たねぇってのっ!』
『もう無理だからって諦めたんじゃない?』
『それはそうだな!』
アバドンのように、黒の書を見て危機を感じ取れる存在はなかなかいないのかもしれないな。それか、こいつらが低級悪魔だからかのどちらかだろう。まあ、アバドンみたいに黒の書を出した瞬間に感づかれて、変な行動をされなくて良かったな。
『相手は低級悪魔が3体。第1章で充分だよ』
それは俺も思ってた!黒の書と同じことを考えていたらしい俺は、悪魔たちに向かってニヤリと笑みを浮かべる。その笑みを見た悪魔たちは、ついに俺が限界で頭がいかれたと思ったらしい。獲物がどんな最後の足掻きを見せてくれるのかと、見物する体勢入りだした。
余裕の笑みを浮かべてこちらを見ている悪魔たちに、目に物を見せてやろうではないか!本来ならば詠唱を口に出す方が良いのだが、今回ばかりは、口に出さなくとも心の中で唱えれば良い。詠唱とは、魔力の形を安定させ、自らが望む変化を与えるための補助機能でしかないのだから。しかし今は、俺の存在自体が魔力だ。自らを模した姿で自然と存在していられるのだから、魔法という形で魔力を変形させることは容易い。それに、黒の書自体が魔法補助の道具でもあるのだから。
しかし、無詠唱は流石に無理だ。それだけはなんとなく分かる。この感覚も、黒の書の使い方としての、知識の1つなのだろう。
それにしても、悪魔たちが俺の様子をのんびりと眺めて居てくれているのはかなりありがたいな。黒の書の詠唱は、普通の魔法の詠唱に比べても長い。その分、威力も効果範囲も桁違いだ。しかし、詠唱が長いことは、一瞬の時を争う戦闘という場面においては、大きなデメリットにしかならない。そのため、俺が詠唱するための時間を待っていてくれるのは、舐め過ぎな悪魔たちに感謝したいものだ。だから、その感謝を伝えよう。苦しまずに、一瞬で逝かせてあげる。
【第1章第1節第1項】
黒の書が独りでに捲られ、該当するページを開く。ああ、懐かしい。この感覚。膨大な魔力を一気に流し込み、1つの魔法として形を成す。気分が高揚していく。魔力の圧力によって、俺の周囲に風が起きる。チラリと悪魔たちに目を向けると、茫然と俺の様子を眺めて居るだけだった。逃げることすら出来ず、俺の魔力の危険な味に魅せられる。
そして、悪魔たちのその背後には、地面から顔を出して固まっている巨大なワームがいた。俺に意識を向けて注意が逸れている悪魔たちを襲おうとしていたらしい。けれど、俺の魔力に身の危険を感じたようだ。悪魔を背後から飲み込もうと開いていた口が、開けたままピタリと止まっていたのだが、すぐに地面の中に潜り、一目散に逃げて行く。しかし、もう遅い。もう止められない。地中を泳ぐように移動する動きの素早いワームであっても、俺の詠唱が完了する前に、その効果範囲から逃れることは不可能だ。
使う魔法は風。この状況下において、最も最適な魔法。
【その身は空を斬り裂き 不可視なるもの
変幻自在で 自由気まま
されど我が姿を定める】
魔法の発生点はここ。俺を中心として、その内に含んだ脅威を広げさせる。
【地から天へと誘い 全てを破壊する
竜巻】
詠唱を言い切った瞬間、俺を中心とした猛烈な竜巻が発生した。竜巻に飲み込まれ、俺の周囲を囲んでいたシャボン玉があっけなく消滅していく。暴風の中、僅かに爆発音が聞こえる。なるほど、本来ならばシャボン玉に触れると爆発する仕組みだったのだろう。けれど、その爆発も俺の魔法に飲み込まれ、まさしく泡沫として儚く消えていく。シャボン玉の爆発も、竜巻の威力に比べると大したもので放った。そして、竜巻はシャボン玉だけではなく、3体の悪魔たちも一瞬にして飲み込む。体中を切り刻まれながら、地上から空へと浮かび上がった悪魔たちであったが、あっと言う間にその姿を散らしていた。魔力の塵となって竜巻に揉みくちゃにされる。
そして、その竜巻の中に、複数のワームの姿があった。いや、もうワームだったもの、と言った方が良いだろう。俺が魔法の発動前に見たワームでも、推定十数メートルはあるだろうと予測できる大きさであった。しかし、今俺の目の前にあるワームだったものは、たった2、3秒の間に目に見えない程細切れになってしまったのだ。先ほどのワームも、きっとあの中にいたことだろう。
竜巻が移動を開始する。中心部も当然移動していまい、俺も竜巻に飲み込まれるが、体が引き裂かれることも上空に巻き上げられることもない。以前の落雷の魔法と同じく、魔法の行使者には影響が及ばないのだ。
その性質を利用するために、俺はこの魔法を選んだのだ。俺を中心に発動させれば、俺の周囲にあるシャボン玉の影響を魔法にて相殺することが可能だと踏んでいた。影響が強い竜巻の方が良き残り、その効果を発揮して、俺にとっての絶対に安全な領域を確保できたのだ。俺以外に牙を剥く脅威が俺を囲んでいる。これ以外に最適な魔法はないだろう。
どこかにいたらしい他の悪魔や魔物が、竜巻に捉えられて天へと吹き飛ばされていく。大きな岩も見えたが、見えなくなってしまった。岩さえも粉々に斬り裂いたのだ。
分かっていたことだが・・・・竜巻の中で笑みを浮かべて上空を見上げる。これはもう笑うしかない。やっぱり規模も威力もイカレている。俺の知っている竜巻ってこんなんじゃないんだけど。
だが、竜巻ということもあり、すぐに消え去ることはない。一度発動したら暫くはその脅威を辺りにまき散らすのだ。竜巻の進路をコントロールすることは可能だが、取り消すことは出来ない。俺が片付けたい相手は潰せたのだから、特にどこかへ竜巻を向けたいということもない。
それこそ、自由気ままに進んでもらおう。竜巻の進路上にいた奴等はドンマイということで。俺は黒の書に視線を落とす。たった今、俺が行使した魔法のクールタイムが浮かび上がっていた。これも、落雷と同じく3時間のようだ。魔力も久しぶりに大きく減り、早速魔力回復が行われ始めていた。短く息を吐き、黒の書を閉じて、そのまま送還する。
そして、俺は踵を返し、竜巻の進行方向の反対側、竜巻の外側に向かって足を進めた。竜巻の行方を心配するよりも、俺は今直ぐこの場を離れなければならないのだ。ゆっくりと歩き出した足は、速足になり、そして駆け足となる。
竜巻が力を失い、完全に消滅するのは後5分ほど。5分後には、この辺り一帯と竜巻が進んだ一帯に、俺の魔力がまき散らされることになる。魔法を使用した後に残る魔力残滓。これが残るエリアからは離れる必要があるのだ。今は悪魔も魔物も竜巻のおかげでいないが、5分後には、ここに悪魔や魔物が集まって来る可能性が高いのだから。
1分ほど駆けていると、スッと竜巻の中から抜け出すことに成功する。竜巻の進行速度は別に遅くない。それに、俺も割と真剣に走っていたため、相対速度はかなりのものであるはずだ。しかし、竜巻の範囲から出てくるまでに、これほど時間がかかってしまうとは。
チラッと背後を振り向く。視界いっぱいに、荒れ狂う風の狂刃が地獄の大地を蹂躙していた。
『待ってたよ!!』
俺の右手に黒の書が現れる。黒の書を召喚し、悪魔たちが黒の書を見た瞬間、本能で危険を感じ取ったのだろう。ケラケラと笑っていた悪魔たちの表情が強張り、一斉に俺の手元の黒の書をガン見した。そして、目を見開いた後、3体が3体とも腹を抱えて爆笑しだした。・・・どうやら危険を感じ取ったわけではなかったようだ。
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『それはそうだな!』
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『相手は低級悪魔が3体。第1章で充分だよ』
それは俺も思ってた!黒の書と同じことを考えていたらしい俺は、悪魔たちに向かってニヤリと笑みを浮かべる。その笑みを見た悪魔たちは、ついに俺が限界で頭がいかれたと思ったらしい。獲物がどんな最後の足掻きを見せてくれるのかと、見物する体勢入りだした。
余裕の笑みを浮かべてこちらを見ている悪魔たちに、目に物を見せてやろうではないか!本来ならば詠唱を口に出す方が良いのだが、今回ばかりは、口に出さなくとも心の中で唱えれば良い。詠唱とは、魔力の形を安定させ、自らが望む変化を与えるための補助機能でしかないのだから。しかし今は、俺の存在自体が魔力だ。自らを模した姿で自然と存在していられるのだから、魔法という形で魔力を変形させることは容易い。それに、黒の書自体が魔法補助の道具でもあるのだから。
しかし、無詠唱は流石に無理だ。それだけはなんとなく分かる。この感覚も、黒の書の使い方としての、知識の1つなのだろう。
それにしても、悪魔たちが俺の様子をのんびりと眺めて居てくれているのはかなりありがたいな。黒の書の詠唱は、普通の魔法の詠唱に比べても長い。その分、威力も効果範囲も桁違いだ。しかし、詠唱が長いことは、一瞬の時を争う戦闘という場面においては、大きなデメリットにしかならない。そのため、俺が詠唱するための時間を待っていてくれるのは、舐め過ぎな悪魔たちに感謝したいものだ。だから、その感謝を伝えよう。苦しまずに、一瞬で逝かせてあげる。
【第1章第1節第1項】
黒の書が独りでに捲られ、該当するページを開く。ああ、懐かしい。この感覚。膨大な魔力を一気に流し込み、1つの魔法として形を成す。気分が高揚していく。魔力の圧力によって、俺の周囲に風が起きる。チラリと悪魔たちに目を向けると、茫然と俺の様子を眺めて居るだけだった。逃げることすら出来ず、俺の魔力の危険な味に魅せられる。
そして、悪魔たちのその背後には、地面から顔を出して固まっている巨大なワームがいた。俺に意識を向けて注意が逸れている悪魔たちを襲おうとしていたらしい。けれど、俺の魔力に身の危険を感じたようだ。悪魔を背後から飲み込もうと開いていた口が、開けたままピタリと止まっていたのだが、すぐに地面の中に潜り、一目散に逃げて行く。しかし、もう遅い。もう止められない。地中を泳ぐように移動する動きの素早いワームであっても、俺の詠唱が完了する前に、その効果範囲から逃れることは不可能だ。
使う魔法は風。この状況下において、最も最適な魔法。
【その身は空を斬り裂き 不可視なるもの
変幻自在で 自由気まま
されど我が姿を定める】
魔法の発生点はここ。俺を中心として、その内に含んだ脅威を広げさせる。
【地から天へと誘い 全てを破壊する
竜巻】
詠唱を言い切った瞬間、俺を中心とした猛烈な竜巻が発生した。竜巻に飲み込まれ、俺の周囲を囲んでいたシャボン玉があっけなく消滅していく。暴風の中、僅かに爆発音が聞こえる。なるほど、本来ならばシャボン玉に触れると爆発する仕組みだったのだろう。けれど、その爆発も俺の魔法に飲み込まれ、まさしく泡沫として儚く消えていく。シャボン玉の爆発も、竜巻の威力に比べると大したもので放った。そして、竜巻はシャボン玉だけではなく、3体の悪魔たちも一瞬にして飲み込む。体中を切り刻まれながら、地上から空へと浮かび上がった悪魔たちであったが、あっと言う間にその姿を散らしていた。魔力の塵となって竜巻に揉みくちゃにされる。
そして、その竜巻の中に、複数のワームの姿があった。いや、もうワームだったもの、と言った方が良いだろう。俺が魔法の発動前に見たワームでも、推定十数メートルはあるだろうと予測できる大きさであった。しかし、今俺の目の前にあるワームだったものは、たった2、3秒の間に目に見えない程細切れになってしまったのだ。先ほどのワームも、きっとあの中にいたことだろう。
竜巻が移動を開始する。中心部も当然移動していまい、俺も竜巻に飲み込まれるが、体が引き裂かれることも上空に巻き上げられることもない。以前の落雷の魔法と同じく、魔法の行使者には影響が及ばないのだ。
その性質を利用するために、俺はこの魔法を選んだのだ。俺を中心に発動させれば、俺の周囲にあるシャボン玉の影響を魔法にて相殺することが可能だと踏んでいた。影響が強い竜巻の方が良き残り、その効果を発揮して、俺にとっての絶対に安全な領域を確保できたのだ。俺以外に牙を剥く脅威が俺を囲んでいる。これ以外に最適な魔法はないだろう。
どこかにいたらしい他の悪魔や魔物が、竜巻に捉えられて天へと吹き飛ばされていく。大きな岩も見えたが、見えなくなってしまった。岩さえも粉々に斬り裂いたのだ。
分かっていたことだが・・・・竜巻の中で笑みを浮かべて上空を見上げる。これはもう笑うしかない。やっぱり規模も威力もイカレている。俺の知っている竜巻ってこんなんじゃないんだけど。
だが、竜巻ということもあり、すぐに消え去ることはない。一度発動したら暫くはその脅威を辺りにまき散らすのだ。竜巻の進路をコントロールすることは可能だが、取り消すことは出来ない。俺が片付けたい相手は潰せたのだから、特にどこかへ竜巻を向けたいということもない。
それこそ、自由気ままに進んでもらおう。竜巻の進路上にいた奴等はドンマイということで。俺は黒の書に視線を落とす。たった今、俺が行使した魔法のクールタイムが浮かび上がっていた。これも、落雷と同じく3時間のようだ。魔力も久しぶりに大きく減り、早速魔力回復が行われ始めていた。短く息を吐き、黒の書を閉じて、そのまま送還する。
そして、俺は踵を返し、竜巻の進行方向の反対側、竜巻の外側に向かって足を進めた。竜巻の行方を心配するよりも、俺は今直ぐこの場を離れなければならないのだ。ゆっくりと歩き出した足は、速足になり、そして駆け足となる。
竜巻が力を失い、完全に消滅するのは後5分ほど。5分後には、この辺り一帯と竜巻が進んだ一帯に、俺の魔力がまき散らされることになる。魔法を使用した後に残る魔力残滓。これが残るエリアからは離れる必要があるのだ。今は悪魔も魔物も竜巻のおかげでいないが、5分後には、ここに悪魔や魔物が集まって来る可能性が高いのだから。
1分ほど駆けていると、スッと竜巻の中から抜け出すことに成功する。竜巻の進行速度は別に遅くない。それに、俺も割と真剣に走っていたため、相対速度はかなりのものであるはずだ。しかし、竜巻の範囲から出てくるまでに、これほど時間がかかってしまうとは。
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