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状況確認2
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全く、意味が分からない。聖域という世界の端から渡ったというのに、今いる場所が端でもなんでもないというのはどういう意味だ?なら、今俺はどこにいるってんだよ!抱えていた頭から手を離す。
『だから地獄だって』
いや、そのことを言っているわけじゃないんだって!!地獄なのは分かってる!分かってるよ!そうじゃなくて、地獄の何処にいるんだよ!てか、どうやって帰るの!?
興奮しすぎたようだ。精神が疲れ果て、大声を出したわけでもないのに息が切れる。
『そんなの分からないよ?』
・・・・。分からんの?
『分からないよ?』
マジか・・・。俺、これからどうすればいいんだ?黒の書の回答に偽りがないことは感覚的に分かる。だからこそ、その絶望的現実がくっきりと見えてしまっていた。
『一先ず、この洞窟を抜けることをおススメするよ』
それで脱出を促していたんだね・・・。て、あれ?なんで、洞窟の出口は分かるんだ?
『単純に魔素の流れを辿っているだけだよ?風みたいに、出入り口から流れ込んでいるよ』
そんなものは感じられ・・・るな。気配だけではなく魔素に意識を向けると、確かに黒の書の言う通り、漂う魔素がゆっくりと進行方向から流れて来ていた。つい最近まで高濃度の魔素の中にいた影響だろうか?ここもかなりの魔素濃度であるが、今の今まで気づかない程の順応ぶりである。
『気付かないのは仕方ないよ?だって今、純粋な魔力の塊の状態だから、高濃度の魔素の空間であっても馴染みやすい状態なんだよね。それに、君自身が膨大な魔力を有していて、直前までの出来事のせいで高濃度の魔素には慣れてしまっているのもね』
直前っていうのは、世界樹の異変による魔素濃度の問題のことだよね?で、相変わらず俺の魔力量の問題で、魔力に近しい魔素と直接触れているからあまり影響を受けていないということ?
『そうそう!そういうこと!ここは地獄。そして、ここで生きる者達は誰だった?』
地獄で生きる者達?それはアバドンの出身地だから悪魔・・・。悪魔!?
ことの重大性を再確認した。何故か、地獄であるということは理解していたが、そこにいる悪魔の存在を忘れ去っていた。ほぼ別世界である遠い場所に来てしまったから、どうしようという感覚であったのだ。自分の感覚の異常性に気付き愕然とする。帰る云々よりも、生き残ることを一番に考える必要がある。あ、そうだ。地獄で生き残ると言えば食糧問題だ。始めてアバドンに作ってもらったような食材がいるってことだろ?・・・あんなゲテモノを食べる気にはならないんだけど。アバドンが作るなら食べるのであって、自分からはちょっと・・・。
『そんな選り好みしている余裕あるかな?』
・・・ない、よね・・・。避けられない近しい未来に溜息を吐く。そもそも、何が食べられる食材か覚えていないんだけど?地獄食材は、全てが毒ありの食材にしか見えない。食糧問題が最も深刻かもな。
『ん?魔力体だから、別に食べる必要はないよ?魔力がなくなったら終わりだけど』
ッ!?喜べば良いのか悲しめば良いのか分からない!!多分、これは・・・喜んでいいんだよね!?
『喜んでいいものだね。肉体がないから食料問題はないし、周囲に魔素はたっぷりあるから、魔力の回復スピードは速いし!』
えーっと。イエーイ?
『なんで疑問形なの?』
だってそりゃあ・・・魔力切れを起こしたら終わりってことなんだから、あまり楽観視できないじゃんか。外には、アバドンみたいな悪魔がうじゃうじゃいるってことだろ?
『・・・あのレベルの悪魔はなかなかいないことを忘れてない?公爵位レベルの悪魔がたくさんその辺を闊歩していたら、それこそ地獄だよ』
確かに・・・。それもそうだな。公爵位が沢山いたら、それはもう一般人と変わらないか。区別する意味がないしな。
『そうそう。だから、その辺にいるとしても大体は貴族位を持っていない悪魔とかだと思うよ』
だな。攻撃を受けないように隠れて移動するように気を付けるか。
『うーん。多分それは無理だと思うなー』
え?なんで?地獄でもどうにか生き残れそうと結論が出かけていた時、黒の書が更なる爆弾発言を投下した。
『だって君、人間だよ?ここに人間がいる訳ないんだから、絶対に狙われるでしょ。力だけじゃなくて、その魔力なら特に』
完全に忘れていることであった。以前アバドンが言っていたことを思い出す。悪魔は、相手の力を取り込むことで自らの強化を行う者達だと。そのため、人間と契約したり襲ったりして魂を奪い、力の糧としているのだ。
俺の現状を思い返してみる。莫大な魔力を有した魂を表に曝け出している状態は、素っ裸で猛獣のいる檻の中に放り込まれたようなものだ。そりゃあ狙われる。寧ろ、狙って下さいと言っているようなものだろう。
ヤバくないか?
『ヤバいねー。とってもヤバい!だから、そんなピンチには、魔法を使って悪魔たちを一掃しよう!』
それはなんという諸刃の剣・・・。攻撃すればするほど、俺の防御力が下がるということだろ。ちょっとした攻撃の余波で死ぬかもしれない。
『ちょっと危ないけどー、君の魔力回復スピードなら大丈夫じゃないかな?ここなら周囲を気にせず、バーン!と連発出来るよ?』
危険度はちょっとどころじゃないし、なんでそんなにやる気に溢れているんだよ・・・。
『大丈夫だって!第2章、第3章とかの威力と効果は、第1章と比べ物にならないんだから!』
・・・そうか。やっぱり気の迷いでアバドンに第2章の魔法を使わなくて良かったわー。ベッツェのベン領の屋敷にて、アバドンに対して放とうとしていた一撃は、余裕でベン領を巻き込んでいたのだろう。でも、地獄だからといって魔法を気軽に放てるわけでもないのだ。第2章、第3章が第1章と比べ物にならないからこそ、その魔力の消費量も尋常ではないだろう。もし、打ち零しがいて魔力が底をつきかけていた場合、俺は呆気なく死ぬんだが。
しかし、俺の不安と心配を置き捨て、黒の書の楽観的な思考に浸食されていく。なんだか、心配している俺が馬鹿みたいな気分になっていく。そして、黒の書との話し合いを経て、取り敢えず、実際の地獄の様子を見てみなければなんとも言えないという結論になった。だから、外に出ることを第一に考えることは確定だ。
だが、話しているとふと、先ほどの戦闘を思い出す。
あ、そう言えば、今の俺は魂の状態で魔力体なんだよな?なのに、なんであのゾンビウルフを蹴り飛ばすことが出来たんだ?
『そのこと?それは、相手も魔力を纏っていたからだよ。というか、一応体はあるけどーみたいな』
ああ、そういうことね。相手の本質も魔力体だから、噛みつきや蹴りという物理攻撃に見えて、実際は魔力体への攻撃になり、普通にダメージが通っていたってことか。
『それに、ここは地獄だしー。何があってもおかしくないよね?』
つまり、これ以上は何も分からない。どうしよう。丈夫な体に慣れて、多少の怪我などは無視して戦ってきた俺だが、こんな紙装甲の状態では、今まで以上に攻撃を割けることに注視する必要がある。それに、剣を使った肉弾戦ばかりしかしてこなかったため、魔法を使った戦い方に疎い。にも関わらず、上手く立ち回らないと本気で死ぬ可能性があるのだ。俺1人しかいないため誰も共闘してくれる者はいない。自分の身は自分で守らなければ。
まるで、この洞窟が地獄へと飛び出す前の心の準備期間のようであった。ひたすら外へと続く道を進みながら、俺は覚悟を決めるのだった。
『だから地獄だって』
いや、そのことを言っているわけじゃないんだって!!地獄なのは分かってる!分かってるよ!そうじゃなくて、地獄の何処にいるんだよ!てか、どうやって帰るの!?
興奮しすぎたようだ。精神が疲れ果て、大声を出したわけでもないのに息が切れる。
『そんなの分からないよ?』
・・・・。分からんの?
『分からないよ?』
マジか・・・。俺、これからどうすればいいんだ?黒の書の回答に偽りがないことは感覚的に分かる。だからこそ、その絶望的現実がくっきりと見えてしまっていた。
『一先ず、この洞窟を抜けることをおススメするよ』
それで脱出を促していたんだね・・・。て、あれ?なんで、洞窟の出口は分かるんだ?
『単純に魔素の流れを辿っているだけだよ?風みたいに、出入り口から流れ込んでいるよ』
そんなものは感じられ・・・るな。気配だけではなく魔素に意識を向けると、確かに黒の書の言う通り、漂う魔素がゆっくりと進行方向から流れて来ていた。つい最近まで高濃度の魔素の中にいた影響だろうか?ここもかなりの魔素濃度であるが、今の今まで気づかない程の順応ぶりである。
『気付かないのは仕方ないよ?だって今、純粋な魔力の塊の状態だから、高濃度の魔素の空間であっても馴染みやすい状態なんだよね。それに、君自身が膨大な魔力を有していて、直前までの出来事のせいで高濃度の魔素には慣れてしまっているのもね』
直前っていうのは、世界樹の異変による魔素濃度の問題のことだよね?で、相変わらず俺の魔力量の問題で、魔力に近しい魔素と直接触れているからあまり影響を受けていないということ?
『そうそう!そういうこと!ここは地獄。そして、ここで生きる者達は誰だった?』
地獄で生きる者達?それはアバドンの出身地だから悪魔・・・。悪魔!?
ことの重大性を再確認した。何故か、地獄であるということは理解していたが、そこにいる悪魔の存在を忘れ去っていた。ほぼ別世界である遠い場所に来てしまったから、どうしようという感覚であったのだ。自分の感覚の異常性に気付き愕然とする。帰る云々よりも、生き残ることを一番に考える必要がある。あ、そうだ。地獄で生き残ると言えば食糧問題だ。始めてアバドンに作ってもらったような食材がいるってことだろ?・・・あんなゲテモノを食べる気にはならないんだけど。アバドンが作るなら食べるのであって、自分からはちょっと・・・。
『そんな選り好みしている余裕あるかな?』
・・・ない、よね・・・。避けられない近しい未来に溜息を吐く。そもそも、何が食べられる食材か覚えていないんだけど?地獄食材は、全てが毒ありの食材にしか見えない。食糧問題が最も深刻かもな。
『ん?魔力体だから、別に食べる必要はないよ?魔力がなくなったら終わりだけど』
ッ!?喜べば良いのか悲しめば良いのか分からない!!多分、これは・・・喜んでいいんだよね!?
『喜んでいいものだね。肉体がないから食料問題はないし、周囲に魔素はたっぷりあるから、魔力の回復スピードは速いし!』
えーっと。イエーイ?
『なんで疑問形なの?』
だってそりゃあ・・・魔力切れを起こしたら終わりってことなんだから、あまり楽観視できないじゃんか。外には、アバドンみたいな悪魔がうじゃうじゃいるってことだろ?
『・・・あのレベルの悪魔はなかなかいないことを忘れてない?公爵位レベルの悪魔がたくさんその辺を闊歩していたら、それこそ地獄だよ』
確かに・・・。それもそうだな。公爵位が沢山いたら、それはもう一般人と変わらないか。区別する意味がないしな。
『そうそう。だから、その辺にいるとしても大体は貴族位を持っていない悪魔とかだと思うよ』
だな。攻撃を受けないように隠れて移動するように気を付けるか。
『うーん。多分それは無理だと思うなー』
え?なんで?地獄でもどうにか生き残れそうと結論が出かけていた時、黒の書が更なる爆弾発言を投下した。
『だって君、人間だよ?ここに人間がいる訳ないんだから、絶対に狙われるでしょ。力だけじゃなくて、その魔力なら特に』
完全に忘れていることであった。以前アバドンが言っていたことを思い出す。悪魔は、相手の力を取り込むことで自らの強化を行う者達だと。そのため、人間と契約したり襲ったりして魂を奪い、力の糧としているのだ。
俺の現状を思い返してみる。莫大な魔力を有した魂を表に曝け出している状態は、素っ裸で猛獣のいる檻の中に放り込まれたようなものだ。そりゃあ狙われる。寧ろ、狙って下さいと言っているようなものだろう。
ヤバくないか?
『ヤバいねー。とってもヤバい!だから、そんなピンチには、魔法を使って悪魔たちを一掃しよう!』
それはなんという諸刃の剣・・・。攻撃すればするほど、俺の防御力が下がるということだろ。ちょっとした攻撃の余波で死ぬかもしれない。
『ちょっと危ないけどー、君の魔力回復スピードなら大丈夫じゃないかな?ここなら周囲を気にせず、バーン!と連発出来るよ?』
危険度はちょっとどころじゃないし、なんでそんなにやる気に溢れているんだよ・・・。
『大丈夫だって!第2章、第3章とかの威力と効果は、第1章と比べ物にならないんだから!』
・・・そうか。やっぱり気の迷いでアバドンに第2章の魔法を使わなくて良かったわー。ベッツェのベン領の屋敷にて、アバドンに対して放とうとしていた一撃は、余裕でベン領を巻き込んでいたのだろう。でも、地獄だからといって魔法を気軽に放てるわけでもないのだ。第2章、第3章が第1章と比べ物にならないからこそ、その魔力の消費量も尋常ではないだろう。もし、打ち零しがいて魔力が底をつきかけていた場合、俺は呆気なく死ぬんだが。
しかし、俺の不安と心配を置き捨て、黒の書の楽観的な思考に浸食されていく。なんだか、心配している俺が馬鹿みたいな気分になっていく。そして、黒の書との話し合いを経て、取り敢えず、実際の地獄の様子を見てみなければなんとも言えないという結論になった。だから、外に出ることを第一に考えることは確定だ。
だが、話しているとふと、先ほどの戦闘を思い出す。
あ、そう言えば、今の俺は魂の状態で魔力体なんだよな?なのに、なんであのゾンビウルフを蹴り飛ばすことが出来たんだ?
『そのこと?それは、相手も魔力を纏っていたからだよ。というか、一応体はあるけどーみたいな』
ああ、そういうことね。相手の本質も魔力体だから、噛みつきや蹴りという物理攻撃に見えて、実際は魔力体への攻撃になり、普通にダメージが通っていたってことか。
『それに、ここは地獄だしー。何があってもおかしくないよね?』
つまり、これ以上は何も分からない。どうしよう。丈夫な体に慣れて、多少の怪我などは無視して戦ってきた俺だが、こんな紙装甲の状態では、今まで以上に攻撃を割けることに注視する必要がある。それに、剣を使った肉弾戦ばかりしかしてこなかったため、魔法を使った戦い方に疎い。にも関わらず、上手く立ち回らないと本気で死ぬ可能性があるのだ。俺1人しかいないため誰も共闘してくれる者はいない。自分の身は自分で守らなければ。
まるで、この洞窟が地獄へと飛び出す前の心の準備期間のようであった。ひたすら外へと続く道を進みながら、俺は覚悟を決めるのだった。
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