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状況確認1
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『見えづらいみたいだね』
見えづらいから気付かないのか。だったら、洞窟を出るとすぐ分かるような変化なのか?
『それはどうだろう?』
え?暗いから見えづらいわけじゃないの?
『それもあるとは思うけどー、そもそも見慣れていないから気付かないかも』
ん?見慣れてない?え?もう一度全身を見下ろしてみるが、何か変わっている部分はない。相変わらず、なんとなく何かが違うような気がするだけだ。でも、見慣れていないからこそ、普通は違いに気付くはずだ。なのに、見慣れてないから気付かないっていうのは意味が分からない。
『もう分かったよー。自分で気づいて欲しかったんだけどなー。その方が面白そうだし』
お、面白そう!?そんな理由で教えてもらえず、ずっと悶々と考え込むことになっていたのか!?黒の書の思惑に思わず目を瞑る。一回・・・何も考えず頭の中を整理する時間が必要だな。うん。
『頭の中を整理?そんな時間は要らないよ』
・・・・要るよ。だから静かにしていてくれ。何も考えたくないんだ。
『要らない!要らない!答え言っちゃうー!』
なっ!?ちょっと待てっ!まだ準備が・・・ッ!?
『今は魂だけの状態だよ!!』
・・・・・ッ!?言いやがった。言いやがったよ!この本は!伝えられた言葉の内容が衝撃過ぎて、内容じゃない部分で現実逃避するしかないのだった。
固まっていた思考が動き出す。衝撃の影響で暫く脳が止まっていた俺だったが、時間経過と共にゆっくりと動き出した。そして、動き出したと同時に思い出したのは、思考停止前に聞いた黒の書の言葉。
“魂”の状態。
つまりそれって、今の俺は肉体を有していないということだろ?て、ことは・・・俺は死んだのか?だから、目が覚めた時に側には誰もいなかった。そう考えたらズィーリオス達の行動に納得がいく。死んだ人間の側に、それも霊体となった人間の側にいる訳がない。黒剣もマジックバッグも持っている訳がない。ここは・・・死後の世界か?
『ん?何言っているの?死んでないよ?』
・・・・?死んでない?俺はまだ、死んでない!?
『そうだよ?そもそもーなんで死んでいるなんて突拍子もない思考回路に至るの』
え。突拍子もないことだったか?
『だって、もし死んでいたら魔物が襲い掛かって来るわけないじゃん。だから、ここは死後の世界なんかじゃないよ?あ、でもそれに近いではあるかも』
そ、そうか。俺はまだ死んでいないんだな。良かったーーー!安堵のあまり、足から力が抜けて転げそうになり、壁に手をつく。しっとりとした気持ちの悪い感触に思わず我に返って、壁際から離れる。魂の状態でも感触はしっかりしているもんなんだな。
『ねえねえ、安心し過ぎて放心しないでよ!話を聞いてた?』
聞いてた聞いてた。俺は生きているんだよねー。スッと目を細め、誰もいない空間に向かって微笑みを浮かべながら頷く。
『聞いてなーーーい!絶対に聞いてなーーい!なら!ここはどこだか答えてよ!!』
え、そんなこと知らないよ。洞窟だろ?あ!分かった!!ここは、あれだ!聖域のはずれの道だ!それしかない!俺、結構天才だったかも。
『ただのバカだよ!!しかも話聞いてないじゃん!!』
プンプンという擬音が聞こえてきそうだ。なんだよ。ここは聖域の中じゃないのか?黒の書の反応を聞いていると、俺自身は冷静になり再び足を進める。
『聖域なんかじゃない。もーーっと遠いところ。だから、あの聖獣とか精霊とかを待っていても来ないからね?』
マジか・・・。まあ、待っているつもりはなかったけど、俺からズィーリオス達のところまで戻らないといけないのか。結構・・・うん。この、心の奥にある言語化したくない感情が俺の中で燻り出す前に、俺は自分を騙すように話を続ける。
だったらここはどこだ?
『ここは分かたれた世界の1つ。君に分かるように言うとー、確か地獄だったかな?』
俺は本日何度目になるか分からない思考停止に陥ったのだった。
『ねえ!そろそろ移動しようよ!前から敵が近づいて来ているよ?』
黒の書の警告に意識が現実に戻り、思考が動き出す。視界には入っていないが、通路の先で僅かにこちらににじり寄って来ている敵意を感じ取った。そのため、思考を目の前の戦闘に切り替え、敵の動きを警戒しながら、動いてしまわないように注意する。思考停止によって突っ立っていたため、動き出すことで敵の警戒を上げてしまわないようにする目的があった。ゆっくりと近づいて来ている敵は、俺が気付くまでギリギリの距離を詰めようとしているのか、それとも、無防備の獲物がいるから近づいているのかのどちらかだろう。後者だった場合は楽だが、もし前者だった場合、いきなり突撃してくる可能性もある。現時点で言えるのは、先ほどのゾンビウルフのように、獲物を見つけ次第襲い掛かって来るタイプではないということだ。
『魔法を使おうよ。魔法!』
使う訳がないだろ!こんなところで使ったら、俺が生き埋めになるんだけど!神経を張り詰めていた時、緊張感のない黒の書の声が割り込んで来た。ついツッコんでしまい、そして体が大きく動く。その瞬間、俺が動いたことに気付いた敵が、通路の奥へと引っ込んで行った。・・・・どうやら後者の方だったらしい。良かったー!
『あれー?逃げちゃった』
逃げちゃった、じゃないんだよ。それでいいんだ。今の俺はまともに戦える状態じゃないんだからな。
『魔法を』
なし!黒の書の言葉に被せる様に否定する。こいつは俺を殺すつもりか?
『酷いな。殺さないよ!死んじゃったら僕だって困るんだから!』
だったら・・・あれか。ただ出番が欲しいだけか。
『そう!そうだよ!ここなら使えるでしょ!』
ここ?・・・・あ!そうだった!地獄・・・にいるんだっけ?
『うん!世界の端で魔力を外に流し過ぎちゃったから、壁を超えて魂だけ渡って行ってしまったみたいだね』
魔力の流し過ぎ・・・。それって・・・。思い当たることといえば、聖域でやっていた魔力の壁を感知する試みぐらいしかない。
『その時だねー。悪魔に言われてたでしょ?気を付けろって。気を付ける間もなく飲まれちゃったねー』
飲まれ・・ちゃった、な。それにしては、黒の書は落ち着き過ぎじゃないか?世界を渡ってしまったんだろ?しかも、魂だけの状態で。
『そうだねー。魔力の源は魂だから、今の君は魂だけでここにきた状態。君の魂と僕はくっ付いているから一緒に来たの。そして、君の体は魂が抜けた状態で向こうの世界に置き去りにされているんだよ』
それって、俺の体は大丈夫なのか?
『大丈夫じゃないかな?聖獣とかがいるし。ただ、魂のない抜け殻状態は、何が起きるか分からない。早めに戻った方が良いだろうね』
どうなるか分からない?一気に危機感が増してきた。ジッとしてはいられず、俺は足を動かし進行方向へ向かう。長い間魂が抜けた状態にしておいて、何もないとは思えない。やることは決まった。急いでズィーリオス達のいる中間界へ戻ることだ。て、あれ?だとしたら・・・。
それって、来た時と同じように魔力を放出させて世界を渡ればいいんじゃないのか?そうやって来たならば、帰りも同じようにすればいい。しかし、黒の書は無常にも俺の考えを否定する。
『そんなことをしたら、周囲にいる者達が襲いかかって来るよ?そもそも、来る時は世界の端だったけど、ここが中間界と一番近い距離の場所ではないし』
何ということだ。すぐには帰れないという事実に、思わず顔を両手で覆い天を仰いだ。
見えづらいから気付かないのか。だったら、洞窟を出るとすぐ分かるような変化なのか?
『それはどうだろう?』
え?暗いから見えづらいわけじゃないの?
『それもあるとは思うけどー、そもそも見慣れていないから気付かないかも』
ん?見慣れてない?え?もう一度全身を見下ろしてみるが、何か変わっている部分はない。相変わらず、なんとなく何かが違うような気がするだけだ。でも、見慣れていないからこそ、普通は違いに気付くはずだ。なのに、見慣れてないから気付かないっていうのは意味が分からない。
『もう分かったよー。自分で気づいて欲しかったんだけどなー。その方が面白そうだし』
お、面白そう!?そんな理由で教えてもらえず、ずっと悶々と考え込むことになっていたのか!?黒の書の思惑に思わず目を瞑る。一回・・・何も考えず頭の中を整理する時間が必要だな。うん。
『頭の中を整理?そんな時間は要らないよ』
・・・・要るよ。だから静かにしていてくれ。何も考えたくないんだ。
『要らない!要らない!答え言っちゃうー!』
なっ!?ちょっと待てっ!まだ準備が・・・ッ!?
『今は魂だけの状態だよ!!』
・・・・・ッ!?言いやがった。言いやがったよ!この本は!伝えられた言葉の内容が衝撃過ぎて、内容じゃない部分で現実逃避するしかないのだった。
固まっていた思考が動き出す。衝撃の影響で暫く脳が止まっていた俺だったが、時間経過と共にゆっくりと動き出した。そして、動き出したと同時に思い出したのは、思考停止前に聞いた黒の書の言葉。
“魂”の状態。
つまりそれって、今の俺は肉体を有していないということだろ?て、ことは・・・俺は死んだのか?だから、目が覚めた時に側には誰もいなかった。そう考えたらズィーリオス達の行動に納得がいく。死んだ人間の側に、それも霊体となった人間の側にいる訳がない。黒剣もマジックバッグも持っている訳がない。ここは・・・死後の世界か?
『ん?何言っているの?死んでないよ?』
・・・・?死んでない?俺はまだ、死んでない!?
『そうだよ?そもそもーなんで死んでいるなんて突拍子もない思考回路に至るの』
え。突拍子もないことだったか?
『だって、もし死んでいたら魔物が襲い掛かって来るわけないじゃん。だから、ここは死後の世界なんかじゃないよ?あ、でもそれに近いではあるかも』
そ、そうか。俺はまだ死んでいないんだな。良かったーーー!安堵のあまり、足から力が抜けて転げそうになり、壁に手をつく。しっとりとした気持ちの悪い感触に思わず我に返って、壁際から離れる。魂の状態でも感触はしっかりしているもんなんだな。
『ねえねえ、安心し過ぎて放心しないでよ!話を聞いてた?』
聞いてた聞いてた。俺は生きているんだよねー。スッと目を細め、誰もいない空間に向かって微笑みを浮かべながら頷く。
『聞いてなーーーい!絶対に聞いてなーーい!なら!ここはどこだか答えてよ!!』
え、そんなこと知らないよ。洞窟だろ?あ!分かった!!ここは、あれだ!聖域のはずれの道だ!それしかない!俺、結構天才だったかも。
『ただのバカだよ!!しかも話聞いてないじゃん!!』
プンプンという擬音が聞こえてきそうだ。なんだよ。ここは聖域の中じゃないのか?黒の書の反応を聞いていると、俺自身は冷静になり再び足を進める。
『聖域なんかじゃない。もーーっと遠いところ。だから、あの聖獣とか精霊とかを待っていても来ないからね?』
マジか・・・。まあ、待っているつもりはなかったけど、俺からズィーリオス達のところまで戻らないといけないのか。結構・・・うん。この、心の奥にある言語化したくない感情が俺の中で燻り出す前に、俺は自分を騙すように話を続ける。
だったらここはどこだ?
『ここは分かたれた世界の1つ。君に分かるように言うとー、確か地獄だったかな?』
俺は本日何度目になるか分からない思考停止に陥ったのだった。
『ねえ!そろそろ移動しようよ!前から敵が近づいて来ているよ?』
黒の書の警告に意識が現実に戻り、思考が動き出す。視界には入っていないが、通路の先で僅かにこちらににじり寄って来ている敵意を感じ取った。そのため、思考を目の前の戦闘に切り替え、敵の動きを警戒しながら、動いてしまわないように注意する。思考停止によって突っ立っていたため、動き出すことで敵の警戒を上げてしまわないようにする目的があった。ゆっくりと近づいて来ている敵は、俺が気付くまでギリギリの距離を詰めようとしているのか、それとも、無防備の獲物がいるから近づいているのかのどちらかだろう。後者だった場合は楽だが、もし前者だった場合、いきなり突撃してくる可能性もある。現時点で言えるのは、先ほどのゾンビウルフのように、獲物を見つけ次第襲い掛かって来るタイプではないということだ。
『魔法を使おうよ。魔法!』
使う訳がないだろ!こんなところで使ったら、俺が生き埋めになるんだけど!神経を張り詰めていた時、緊張感のない黒の書の声が割り込んで来た。ついツッコんでしまい、そして体が大きく動く。その瞬間、俺が動いたことに気付いた敵が、通路の奥へと引っ込んで行った。・・・・どうやら後者の方だったらしい。良かったー!
『あれー?逃げちゃった』
逃げちゃった、じゃないんだよ。それでいいんだ。今の俺はまともに戦える状態じゃないんだからな。
『魔法を』
なし!黒の書の言葉に被せる様に否定する。こいつは俺を殺すつもりか?
『酷いな。殺さないよ!死んじゃったら僕だって困るんだから!』
だったら・・・あれか。ただ出番が欲しいだけか。
『そう!そうだよ!ここなら使えるでしょ!』
ここ?・・・・あ!そうだった!地獄・・・にいるんだっけ?
『うん!世界の端で魔力を外に流し過ぎちゃったから、壁を超えて魂だけ渡って行ってしまったみたいだね』
魔力の流し過ぎ・・・。それって・・・。思い当たることといえば、聖域でやっていた魔力の壁を感知する試みぐらいしかない。
『その時だねー。悪魔に言われてたでしょ?気を付けろって。気を付ける間もなく飲まれちゃったねー』
飲まれ・・ちゃった、な。それにしては、黒の書は落ち着き過ぎじゃないか?世界を渡ってしまったんだろ?しかも、魂だけの状態で。
『そうだねー。魔力の源は魂だから、今の君は魂だけでここにきた状態。君の魂と僕はくっ付いているから一緒に来たの。そして、君の体は魂が抜けた状態で向こうの世界に置き去りにされているんだよ』
それって、俺の体は大丈夫なのか?
『大丈夫じゃないかな?聖獣とかがいるし。ただ、魂のない抜け殻状態は、何が起きるか分からない。早めに戻った方が良いだろうね』
どうなるか分からない?一気に危機感が増してきた。ジッとしてはいられず、俺は足を動かし進行方向へ向かう。長い間魂が抜けた状態にしておいて、何もないとは思えない。やることは決まった。急いでズィーリオス達のいる中間界へ戻ることだ。て、あれ?だとしたら・・・。
それって、来た時と同じように魔力を放出させて世界を渡ればいいんじゃないのか?そうやって来たならば、帰りも同じようにすればいい。しかし、黒の書は無常にも俺の考えを否定する。
『そんなことをしたら、周囲にいる者達が襲いかかって来るよ?そもそも、来る時は世界の端だったけど、ここが中間界と一番近い距離の場所ではないし』
何ということだ。すぐには帰れないという事実に、思わず顔を両手で覆い天を仰いだ。
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